シートン動物記 オオカミ王ロボ ほか (角川つばさ文庫)

  • 角川書店 (2012年12月13日発売)
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本棚登録 : 112
感想 : 5
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  • 本 ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046312860

作品紹介・あらすじ

強くかしこいオオカミ王ロボ。ちょっとマヌケだけど、ご主人さま大好きな犬のビンゴ。お母さんも兄弟も死んで、ひとりぼっちで生きるクマのワーブ。ウサギの親子、モリーとギザの冒険の日々…… 感動の名作4編。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとおばかだけどご主人想いの犬・ビンゴ、厳しく優しいモリー母さんに育てられた勇敢なワタオウサギ・ギザ、孤独な一生を戦い続けた灰色熊のワーブ、誰にも屈することなく、人間に負けない妻への愛を貫いたオオカミ王・ロボ。厳しい自然界で生きる動物の姿を確かな筆致と彼らへの愛情豊かに綴った、世界中で読まれているシートン動物記。装いも新たにつばさ文庫からリリース。

    とか書きながら実はこの年になるまでシートン動物記読んだことなかったのデス!!>< ライアーソフト「黄雷のガクトゥーン」の登場人物(というか動物…)に「ロボ」という大きな犬がいて、それの元ネタ全然知らなかったんですが何気なくつばさ文庫のラインナップ見てたらオオカミ王ロボ…!? あっ!シートン動物記だったのかーー!!と騒いじゃいましてね。またしても、世界で読み継がれる名作や偉人の伝記を読んでいない自分に恥を感じ、購入しました。ちゃんと読んでみたかったの。こういう機会を得ることが出来るので、スチームパンクシリーズにはほんと感謝しております(*´ `*)
    表紙は可愛いイラストですが中身は……! 壮絶だ……! 動物達の世界ちょう厳しい……!! ちょっとムツゴロウさん的なほのぼの世界を予想していた私は大いに戸惑ったぞw でも、動物達のどちらもに過剰に肩入れすることなく客観的に厳しく辛い自然界、動物界の真実を克明に描いているなあと思いました。意外とあっけなく味方を見捨てたり、そういうものだと理解したり、単純に思ったり。シビアゆえに単純、単純ゆえにシビアと言う感じがしました。ワーブの一代記が一番長いのですが、誰にも頼らず一生を戦い続けて、ぼろぼろになって、最後は毒ガスの中で眠るように死んだワーブには涙(´;ω;`) それからブランカを探し求めて人間達に抵抗さず捕まって、そのまま死んでいったロボもバスの中で読んでて涙ぐんでしまった。モリー母さんの最期も…(´;ω;`)
    最近読んだことをすぐ忘れてしまうのですが、戦い続け、必死に生き続けた彼らをすぐ忘れたくはないなあ…と思いました。そう、小さな動物だってみんな必死で生きてる、戦ってる。時には人間以上の知恵と勇気で生き延びようとする。その動物達に、いろいろ教えられることのなんと多いことか…と思いますっ

  • シートン動物記は子供の頃によく読んだ。今回、ブックサンタの企画があるとのこと(ブックサンタのタグ一つごとに5円が寄付)で、小さい子供たちに読んでほしいと思い登録した。ギザ耳の話は涙無くして読めない。親と子が自然を生き抜くことの大変さを思い知らされる。
    このバージョンに収録されているかは不明だが、オオツノヒツジの話もお気に入りです。

  • 面白かった。私は動物が好きなのでもっと子供の時に読んでもきっと好きになっていたな、と思う。
    この本はイラストが上手でとっつきやすく良いと思う。
    ビンゴと「わたし」シートンの絆には驚いた。別の飼い主に渡して何年も経つのに、「わたし」の窮地に颯爽と現れたのも、最期の様子も。
    気難しい孤独な灰色グマのワーブも、幼い頃から描写されると、だんだん親近感がわいてくる。
    狼王ロボは、何人ものハンターの罠をなんなく見抜くずば抜けて賢いロボが、ブランカの死には動揺して、それでも探し求める姿にはロマンチックだとすら思う。

  • 面白い(^з^)-☆ 2017年読了

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著者プロフィール

越前 敏弥
1961年生まれ。文芸翻訳者。訳書『世界文学大図鑑』『世界物語大事典』(以上、三省堂)、クイーン『Yの悲劇』、ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(以上、KADOKAWA)、ダウド『ロンドン・アイの謎』、ブラウン『真っ白な嘘』(以上、東京創元社)、ハミルトン『解錠師』(早川書房)、マッキー『ストーリー』(フィルムアート社)など。著書『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(KADOKAWA)、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(早川書房)、『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』(河出書房新社、共著)など。

「2023年 『オリンピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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