- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046312990
感想・レビュー・書評
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あまり小説を読むことに慣れていない子にも…というかこの本はむしろ、小説に慣れていない子の方が読みやすいかもしれません。
不思議な運命で結ばれた、8つの玉と牡丹の形のアザを持つ少年たち。8人の少年たちが出会い、戦い、信頼を得て成長していく…
このあらすじ、少年ジャンプの連載にあっても違和感ないですよね。
主人公が守るキーアイテムとして、濡れたように輝き、斬るときに滴が飛び散るという名刀・村雨なんてのも登場しちゃうので、好きな子はどっぷりハマる「ザ・少年マンガ!」な世界観です。
とくにこのつばさ文庫では、会話が多く描かれていて文字を読む負担感が軽く、アニメっぽいイラストも子供たちの目を引きやすいです。
鬼滅は読んでたけど小説はさっぱり!というお子さんも興味をそそられるかもしれません。
原作は江戸時代に書かれた滝沢馬琴の名作『南総里見八犬伝』。この作品は28年もの歳月をかけて書かれたことでも有名です。
そのドラマ性から数々の現代語訳や映像化が生まれているので、年齢に合った文章の訳本を選んだり、映画で楽しんだりすることもでき、いろんな方面から長く楽しめる小説だと思います。
#里見八犬伝 #南総里見八犬伝 #角川つばさ文庫詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
馬琴せんせー、三国志パクりまくり、、、毛野に諸葛亮の魂がっちり融合ということなんでしょうか。
いやしかし、これもサト8くらいの巻数でやってもよかったんじゃないかと思う。元ネタが超長編なわけだから、このページ数にあわせて、そこからどこを選んで抄訳するか、なおかつちゃんと大団円にまで持っていくかというのは相当大変な作業だったのでは。
ドラマのスピンオフみたいに、犬士ひとりづつを主役にすえて、シリーズ化してくれるといいのに。この一冊を読んでみて、さすがに原作を読む根気はないけれども、もっと八犬伝の面白さにふれたいと思った読者は私だけではないはず。