兎の眼 (角川つばさ文庫)

著者 :
制作 : 灰谷 健次郎  近藤 勝也  YUME 
  • 角川書店
4.06
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本棚登録 : 78
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046313195

作品紹介・あらすじ

新任の小谷先生が受け持ったのは、学校では全くしゃべらない少年、鉄三。そんな中、ちょっと変わった転校生・みな子も加わって、もう大変! みんなで悩みながら、「大切なモノ」を見つけていく、感動の物語!

感想・レビュー・書評

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  • 新任の小学校教師小谷先生が、
    子供たちや地元の塵芥処理場の住人との交流を通じて、
    本当に生きるという意味を見つめ直す物語。

    教室では一言もしゃべらず、衝動的に見える行動を繰り返す鉄三、
    その祖父バクじいさんの壮絶な過去、
    傍若無人ながら魅力的な先輩教員の足立先生、
    処理場の子供たちの闊達さ、逞しさ、可愛らしさ、
    さまざまな要素が重層的に重なって、
    しっかりとした学校ものになっている。

    すっかり忘れたけど『二十四の瞳』もちょっとこんな感じだったような。

    小谷先生は若くて美しいのに修行僧のようだ。

  • 新人女性教師と子どもたち、とくに処理場にすむこどもたちとのこころの通い、こどもたちに慕われる足立先生。

    「美しくあるためには抵抗が必要」
    じぶんを見つけていったときにだんだん夫とすれ違っていくあたりも、なにかを犠牲に生きていっているんだなと。
    だれかの命を食べて、生きている。

    C8793

  • 新人女教師とゴミ処理場労働者の子供たちの話。女教師は泣き虫だけど実直に頑張るいい人で好き。文量はまあまあ多いけど読みやすい文体だった。読後感は悪くないけど、ちょっと尻切れとんぼ?のような。まあその後は想像に任せるってことかな。面白かった。

  • 7/11 小学校の担任の先生に教えてもらった作品。

  • とても感動的のある作品でした(*^_^*)

  • 人それぞれいいところがある。多分、それはそうなんだけど、大人になってそれを活かして生きれる人がどれだけいるのだろう。
    多くの人は、自分の良さなんてものは、気付かない。気付けない。
    良さを出すためには、努力が必要。努力をしないで、それを望む事は横柄な事。でも、人はどこかで、自分が世界から必要とされている、自分は人と違うということを認めてもらいたくて、もがいているように思える。

    だけど、周囲と異なるというのは疎外の対象になる。
    鉄も大きくなったら、きっと疎外されるだろう。その時に、それにどう対処していくか。周りと調和する為に個性を消すのか。それとも、調和せず自分の個性で生きていくのか。どちらにしろ、鉄は強い気持ちをもって生きていくしか無いのだろうけど。

    それでも、鉄が倒れそうになった時、きっと小谷先生や足立先生、処理場の仲間達は彼を支えてくれるだろう。それはとても羨ましい事。そういう世界で生きれたら、皆幸せだろう。

    純粋に物事を捉えられる子供の時期に読んで欲しい。
    自分達と違う相手を受け入れるという事。戦争の悲惨さ。自分を助けてくれる友達という集団。信用できる大人もいるという事。

    色々、考えさせてくれる児童文庫です。

  • 鉄三は学校では、一言もしゃべらないけど、新聞にのるくらいハエの事を知っていて、すごいと思った。公文で読んで良かったと思った。

  • 教育とは福祉とは何か、それ以前のことかもしれませんねぇ。大人でも子供でも読める本です。昔日本はこういう国だったと思いました。

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著者プロフィール

灰谷 健次郎(はいたに けんじろう)
1934年10月31日 - 2006年11月23日
兵庫県神戸市生まれの児童文学作家。定時制高校商業科を卒業。大阪学芸大学(現・大阪教育大学)学芸学部卒業後、小学校教師に。そのかたわら、児童詩誌『きりん』の編集に関わる。
短編小説「笑いの影」が問題となり、事件身内の不幸が重なったことを契機に1971年小学校教師を退職、沖縄・アジア各地を放浪。1974年『兎の眼』で児童小説デビュー。その他代表作に『太陽の子』『ろくべえまってろよ』、テレビドラマ化された『天の瞳』などがある。

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