こちらパーティー編集部っ! (2) へっぽこ編集部VSエリート新聞部!? (角川つばさ文庫)

著者 :
制作 : 榎木 りか 
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 21
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046314666

感想・レビュー・書評

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  • 今回はエンマがすんごい格好良くって・・・。これは、あれだよね・・・。

    王子×エンマ

    だよね・・・。でたー


    うそですうそです。
    そんな腐った目でなんか見てません(たぶん)。

    ムスメが借りてきた本やけど、これは面白い。
    ライトノベルはこういう本をいうんじゃないかしら? 角川つばさ文庫です。

    (しかし、この角川つばさ文庫でビブリアも出てるみたいなんで、あの世界観を小学生が読んでどうよ? と、思った・・・)


    前述の通り、太字を使ったり文字の大きさが変わったりする「遊び」がとても入ってるけど、そんなことがちっとも気にならないくらい、面白い。
    キャラ小説が好きならこの本は大人にもお薦めしたいわ!
    著者はそのうち大人向けレーベルでも書かはるんちゃうかしら・・・。


    さて、腐った私には
    王子×エンマ最高・・・
    とか思っちゃうけど、基本的にはゆのちゃんハーレム状態。

    王子はもちろん、今回はエンマもゆのちゃんによれってなってるし、トウマ先輩まで・・・。
    まあゆのちゃんかわいいもんな。よれってなるやろ。

    でも私は、灰塚先輩推しで! でたー

    灰ゆのでお願いしたい。
    だって灰塚先輩のツンデレぶりはすごいやろ。なんだかんだ悪態つきつつゆのちゃんを支えてるこの感じ。
    超がつく鈍感で優しく甘やかされるということが本能的にわかっていないゆのちゃんには、灰塚先輩の愛情がピッタリやと思うわ!

    (何いうてはんの)


    イヤァ、灰塚先輩はただの悪役キャラやと思ってたのになー。
    ラストシーンのポストカードの「H・T」は、灰塚先輩でもええんちゃう? と、思ってしまった。
    灰塚先輩のファーストネームがタカシとかならアリやろ!? 苦しいな

    わかってる。わかってるよ「宝井秀人」やろ。わかってるねん。
    花束ソッと置きって、
    紫のバラの人か!
    と、ツッこみたくなったけど(いや、ゆのちゃんならむしろツッこんで!)、宝井編集長なんだよね・・・。

    ほんまに、実在してはってんね・・・。

    王子が新聞部部長になってやりたいことは何かっちゅう伏線がまた張られたね!
    で、新聞部部長も明らかになったし、生徒会長はめっちゃ黒いし・・・。笑

    わりとすぐに伏線を回収してくれはりそうなので、王子の思惑も案外次巻あたりで明らかになるのかも。
    それってたぶん新聞部や生徒会長絡みのことやろうから、王子の思惑がはっきりしてからもあれこれ展開がまってそうやね!

    楽しみです! ムスメ、早く借りて~。


    イキイキしたキャラとわかりやすい展開は確かに私好みやけど、それやとすぐに飽きる。
    2冊読んでもまだ面白いって思えるのは、要所要所に
    「うわっ!」
    って思えるところがあるからかな。面白い方向にも、ハッする方向にも。


    またまた付箋に沿っていきますと、

    ■社畜て
    ハルちゃんが自分のことを「社畜」とかいうてた。そんな単語を小中学生向けの本に書く著者もあっぱれやけど、
    「社畜って何」
    と、子どもに訊かれたら何と答えたらいいのか、そこらへんもぜひ教えてほしい著者(笑)。


    ■請求書
    「パーティ」創刊号を無料配布したことに対してのゆのママや王子のリアクションもよかった。
    印刷はゆの宅でできるし、ましてや編集のプロであるハルちゃんもバックに控えてるなんて、いいなあ、と、思って前回は読んだけど、そうは問屋が卸さなかったね。

    中学生レベルで雑誌を作るにもお金がかかるのだということがここまでハッキリ書かれるとわかりやすい。
    同人誌っちゅうか、合同誌か。合同誌の作り方講座やね。
    うんうん、未来のおたく(いや、現在もおたくでも可)なみんなが読めばいいよ! 同人誌からプロが生まれることもあるもんね!!


    ■大義名分
    今回の話のメインである「新聞部vs編集部」の元になったのは生徒会長の
    「新聞部に勝ったら編集部も部活動昇格」
    ちゅう採決やったのだけど、そのときに
    「べつに自分は編集部を部活動にしてもいいけど、そのための大義名分として勝負してください」
    と、いうようなことを言って、

    「なるほど! 筋が通りすぎている!!」

    と、心底唸った。
    勝負だけを押されても、読んでいてそこまで新聞部にも編集部にも生徒会にも肩入れできず
    「いやべつにそこまでいわなくても・・・」
    と、思ってしまいそうやけど、大義名分といわれたら
    「ああ、じゃあ最後までつきあってみよか・・・」
    と、思えました。

    違和感なくこの話を読めたのは生徒会長のこの一言やったと思う。


    ■すきやき事件
    王子かわいそう・・・。笑

    ゆのちゃんのあのセリフには私もギョッとした。
    えっ、ゆのちゃん、確信犯!?
    と、思ったら、まさかそんなことはなかった。

    この調子でいったら、王子の恋が実ることはなさそうですけど。


    でもナァ・・・。
    ゆのちゃんの殺し文句はすごいよね。
    「王子が同じ気持ちってわかったからあたしは無敵」
    って・・・。
    そんなんいわれたら、そら、惚れるわ・・・。


    ■とにかくゆのちゃんかわいい
    雑誌で誰かが不幸になるのはあかん、というポリシーは見事です。
    ほんまに、ゆのちゃんの人柄が出てる。だからみんな、この子についていくんだよね。

    瞬発力があるようでじつは一歩出遅れるらしいゆのちゃん。
    それをエンマは、
    「いろんな人の立場や気持ちを考えてから動くから遅れをとる」
    と、いうてたけど、それって悪いことじゃないよね。

    スクープを狙う新聞部には勝てなくても、違う形で雑誌を作れるもの。でもって、実際作ってるもの。
    出遅れる人のすべてがゆのちゃんと同じとは限らなくても、人よりすこし出遅れてしまう人の希望だわこれ。
    そうか、いろんな人の立場や気持ちも考えてしまうから、踏み出すのに出遅れるのか、と、思いました。

    遅れても一歩。後ろに下がるのも一歩。それが夢を叶えるために必要なことなんやって。
    動かないのが一番あかんのだそうよ。


    しかし、朝から甘いパンケーキを食べ、生クリーム入りのココアを飲む・・・。
    さすが中学生。これだけ食べても、昼までにはカロリーを全部消費してるんやろうな。うらやましい!! 笑


    それにしても引用文、うまい!!

    そろそろ次はしおりちゃんが読みたいわ、と、思ったら、ズバリしおりちゃんの登場も増えそう?
    なんかし、楽しみです。

    (2016.10.10)

  • へっぽこ編集部はエリート編集部に勝つために、みんなと協力しているのがとてもいいと思います。

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著者プロフィール

第2回角川つばさ文庫小説賞大賞受賞。受賞作の本シリーズでデビュー。

「2018年 『スイッチ!(2) デビュー直前! 好きにならないでください!!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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