角川短歌ライブラリー岡井隆の短歌塾 入門編

著者 :
  • 角川学芸出版
3.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046526113

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初心者の疑問に答えていったり、初心者の作品を手直しながら、短歌の基本的な知識、手法や表現の特徴を教えてくれる本。

    相手に想像させる
    新たな切り口を見せる
    自分を肯定しすぎない、孫や子供自慢は読者がひく

    これ、日本人の文芸の局地だなと思った次第。

    好きな歌

    をさなごの泣くさまみれば幼きより悲しみはあり来る日くる日に  芝生田 稔

  • 原本は1984年に出ていて、その後1988年に発刊された『今はじめる人のための短歌入門』がこの本の続編にあたるとのことです。私の場合、『今はじめる人のための短歌入門』を読んでからこの本を読んだので、書かれている内容のわりに定価が高く感じられました。角川学芸出版には、商業主義的になりすぎないで頂きたいと思います。

    入門編というタイトルにふさわしくQ&A形式で書かれています。改めて気付かされた点などをメモしておきます。

    5. 五七五までが上の句、七七が下の句。
    7. 平凡ではないからこそ、短歌を作っている。
    27. 最後にくる七音は一首にとって大きな意味をもつ。
    29. 文芸の一種である歌は、政治的なスローガン、生な形の人生観、人情とはどこか切れたところがなければならない。それらは現実生活の中で処理すべき。
    42.44. 現代短歌の本
     『現代の短歌』(講談社学術文庫)
     『現代短歌の鑑賞一0一』(新書館)
     『現代の短歌 篠弘の選ぶ一00人三八四0首』(東京堂出版)
     『静かな生活―短歌日記二0一0』(ふらんす堂)

    いずれ、NHK学園の通信講座を始めてみようと思います。

著者プロフィール

1928年名古屋市生まれ。慶應義塾大学医学部卒。内科医。医学博士。1945年17歳で短歌を始める。翌1946年 「アララギ」入会。1951年現在編集・発行人をつとめる歌誌「未来」創刊に加わり、逝去直前まで編集・発行人をつとめる。1983年歌集『禁忌と好色』により迢空賞受賞。2010年 詩集『注解する者』により高見順賞を受賞。2015年『暮れてゆくバッハ』(書肆侃侃房)。『『赤光』の生誕』など評論集多数。日本藝術院会員。2020年7月10日心不全のため死去。享年92歳。2022年に遺歌集『阿婆世』(砂子屋書房)が刊行される。

「2022年 『岡井隆の忘れもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡井隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×