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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784046526151
作品紹介・あらすじ
ニーチェの深く難解な哲学を短歌に超訳。その切れ味鋭い格言の数々が日本人のDNAに染み付いた「七五調四拍子」の短歌になることで、これまでうまく理解できなかったニーチェの世界がすっと心に入ってくる。
みんなの感想まとめ
深い哲学的な問いを短歌という形で表現した作品は、ニーチェの思想を身近に感じさせてくれます。短歌のリズムが、難解な哲学をスムーズに理解する手助けとなり、人生や存在についての洞察を新たに提供します。詩の中...
感想・レビュー・書評
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短歌と言うより、やはり哲学、人生の教えが詠まれている。
ニーテュの「本当にそうなのか?」の問いこそ、「わたしたちの人生に必要なモノ、本当のコト」を探し出す上での有効なツールになると・・・。
では、ちょいとヒントになる歌は。
・この世ではうまく生きえぬ者たちが「あの世」のことを考え出した
・「欲しいものくれないようなせかいならぜんぶほろびちゃえばいいのに!」
・平等が望む気持ちが他の人を自分の位置へ引きずり下ろす
・宗教は傷の痛みを鎮めつつ同時に傷に毒を擦りこむ
・自らの生の主役でありたいと思うならまず孤独を学べ
・才能は一つ少ないときよりも一つ多いほうが危険だ
・迷惑をかけないための気配りは公正であり臆病でもある
・友人は察知が上手く沈黙し秘密を厳守する者がいい
・約束を守るためには記憶力、共感するには想像力が要る
・上昇も下降もせずにいつだって澄んだ空気のように生きろよ
・雑踏の中であっても静寂の中でも穏やかな場を求め詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ニーチェ入門書としては最適でしょう。
私の短歌観からみて、これらが短歌かというと、微妙です。
ニーチェの思想を内在律で要約してみた『新しい短歌の取り組み』という感じでしょうか。
でも
珍しい花をつけてる生垣の下に行くには短い 生は
という、情景と心象が重なると「よいなあ」と思いました。
として -
ほかに書いてるひといるけど確かにトイレに置いておきたい本だった。短歌だし暗誦するぐらい読み込むことで意味がにじみでてくるのかもしれない。ガチの哲学の本ってカントの純粋理性批判よもうとしてだるくなって積ん読になって以来、読もうと思わなかったけど、この本は57577の定形リズムでなんとなく読んでいけるので楽しかった。
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短歌ではないが、初心者向けのニーチェの入門書と評した人がいる。まさにその通りの本。たまにもっと良い表現にできそうな歌もあり、もどかしさを感じたのでちくま学芸文庫版をちゃんと読もうかな。そこまで狙ってやってるならお見事である。
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孤独は決して悪いことではない。
自ら強いと思い込んでいる者が他人に同情する。
疲れたら、まずゆっくり眠れ。
自分からよく考える者こそが危険で優れた組織人となる。
苦しんで悩め、それこそ人間を向上させるすべてであった。 -
ホンモノのヒトは一つの橋であり一つの没落である 渡れよ
中島裕介
近年、大学の進学相談会に「ニーチェを学びたい」という受験生が来て、ほう、と目を向けたことがある。たしかニーチェ思想の「超訳」が話題になった時期で、その男子生徒はいくつかの箴言に強く惹かれるところがあったらしい。
箴言や警句をちりばめた著作を残したニーチェ。そんな彼が、もしも短歌を詠んだとしたら、という斬新な著書が出た。著者は、1978年兵庫県生まれ、大学院でフランス現代哲学を学んだ気鋭の歌人中島裕介である。
出典を明記しながら、ニーチェの言を短歌に翻案。数行のコメントも添え、入門書としてじつに読みやすい。掲出歌の出典はニーチェの「ツァラトゥストラ」で、「橋それ自体は目的地ではなく、どこかの目的地へ続いていく場所の一つです。そして、人間が向かうべき目的地が『超人』」だと解説している。
読者の間では、次のような歌が話題になっている。出典はどちらも「人間的、あまりに人間的」。
形容詞の最上級をよくつかうヤツには特に警戒をしろ
結婚の前に必ず考えよ「年老いてなお語り合えるか?」
まるで自己啓発本のようなフレーズで、命令形や断定が多いのも特徴である。
近年の文系学生たちは、命令形や、禁止形の短いフレーズを好む。そのような表現になぜ惹かれるのか、という問題意識も持ちながら読みたい一冊だ。
(2012年10月7日掲載) -
上昇も下降もせずにいつだって澄んだ空気のように生きろよ
P147 -
さらさらと読める。
時間のある時に、ひとつひとつの言葉をゆっくり噛みしめたい。 -
ニーチェに振り回されることなく生きていくためにも、この最初の歌を味わって読んでおきたい。
残念なお知らせをまず致します「いつも世界は不公平です」
「何が良くて何が悪いか」という価値判断、つまり道徳というものは実は非論理的なものです。
そのため、人間ははじめから不公平な存在であり、世界もまた不条理にできています。
だからといって「こんな世界はクソだ!ゴミだ!」というのではなく、それに立ち向かうこと--それが生きるということだとニーチェはいいます。
-本書の第1章から引用-
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