今日の放課後、短歌部へ! (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 72
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046528216

作品紹介・あらすじ

注目の歌人にして高校の先生である「ちばさと」が、生徒と共に躍動する日々を描いた熱血青春短歌エッセイ集。感動と笑いと涙の日々、念願の短歌部は果たして――。巻末には穂村弘氏、東直子氏との特別座談会を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「短歌部はあるんですね。ちばさと先生のいる場所が『短歌部』なんですね」(p.170)

    千葉聡先生は、教員にして歌人。
    戸塚高校に勤務していた五年間に発表した短歌を中心に、エッセイと組み合わせた一冊。
    「青春短歌エッセイ」。

    青春とは、
    〈永遠の中の停止した一瞬〉(東直子)であり、
    〈無名性の眩しさ〉(穂村弘)だ
    (巻末「座談会」より)


    千葉先生の短歌だと、〈手を振られ手を振り返す中庭の光になりきれない光たち〉が、やっぱりいいですね。きれいだな。
    エッセイの中では、ラアゲの話が好き。ラアゲもまた、実際には存在しない「短歌部」を支えるメンバーでした。ええ子や。

    教員なんて、自分にもっとも不向きな職業のひとつだと今ならわかるけれど、なりたかったこともあった。こういう本を読むとやっぱり先生っていいなと思う。

  • ヤバい。
    ちばさと、初めて読んだけど、
    結構ツボだった。
    やっぱり短歌って青春とほんとうに相性がいいんだな。
    挿入歌も、その文脈で入れこんでくるんかぁ、
    まったく違う風景が見えてくるよなぁ、と
    ほんと、ちばさとに脱帽。

    ていうか、歌人に脱帽なのか。
    歌人が先生になると、こんな感じになるのか。
    こんな先生に出会ってみたかった。

    小説だと思って読んだのだけど、実はエッセイだった。
    日常から掬いとった一コマが本当に素敵だ。
    電車の中で、何度涙をこらえたか。
    カオリ先生、フナじい、ラアゲ、K、タカヒデ
    出てくる人たちが、さりげなく光っている。

    古今和歌集仮名序の歌(詞:紀貫之、作曲:千葉聡)も、YouTubeで見つけた。
    「生きとし生けるものいづれか歌をよまざりける」
    この序に歌をつけるところが、やっぱり歌人ならではな感じ。

    中学担当のころ、ときどき現代短歌を図書館便りに引用していたけど、
    やっぱり本当に響きはじめるのは
    高校ぐらいからだろうなぁ。

    付録の穂村さん、東さんとの対談も良かった!

  • やっぱり子どもの発言ってハッとさせられること多いよなあ、と改めて思った1冊。

  • 前作に続いて、ちばさと先生の「青春短歌エッセイ」。勤務先が中学校から高校に変わっている。読んでいて、中学生と高校生の「大人度」の違いに気づかされた。

  • 所々でおっ!となる短歌が出てきて面白く読めました。頭で作った感じではなく短歌が生きてるなと。仕事はなんでも大変で創作意欲を持ち続けることも大変ですよね〜

  • 国語教師の視点から、学校生活の日常を短歌を交えて綴ったエッセイ。

    いろんな生徒、いろんな先生。日々の中から生まれる短歌。

  • スピード感のある文章で、楽しく一気読み!
    高校現場の教員の日々が、本当によく描けていると思います。ちょっと手前味噌に見えるのも含めて、それは教員の特色だし、そうでない部分や話せない部分は表に出さないこととして抱えておられると思います。

  • 高校生の優しさや思いやりがスゴイ。高校生をスゴイと思える先生がスゴイ。
    ちばさとが、自分に青春のかけらがなければ、写しえないものを写しだして見せてくれます。ああまぶしい。

  • 短歌とエッセイがドッキッングしたような構成。エッセイの部分は事実の要素が多い。

  • Twitterがきっかけで興味を持ちました。赴任先の高校で、清々しいほど熱く奮闘するちばさと先生。エッセイの合間に挟まれる俳句が、シチュエーションとぴったりでまた良い。青春と俳句ってすごく相性がいいんだなあ。他の現代句の本も読みたくなりました。

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著者プロフィール

*同姓同名著者あり。

1.千葉聡(ちば さとし)
東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任)。1960年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。静岡大学助手、東北大学准教授などを経て現職。専門は進化生物学と生態学。大学院修士課程でカタマイマイに出会い、小笠原諸島を出発点に、北はシベリア、南はニュージーランドまで、世界中のカタツムリを相手に研究を進める。『歌うカタツムリ』で第71回毎日出版文化賞を受賞。

2. 千葉聡(ちば さとし)
1968年9月、神奈川県生まれ。東京学芸大学卒業。國學院大學大学院修了。第41回短歌研究新人賞受賞。歌集に『微熱体』『そこにある光と傷と忘れもの』『飛び跳ねる教室』『今日の放課後、短歌部へ!』。現在、横浜市立桜丘高校に勤務。三省堂高校教科書『明解国語総合』『明解現代文B』の編集委員。短歌誌「かばん」会員。Twitter: @CHIBASATO

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