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Amazon.co.jp ・本 (152ページ) / ISBN・EAN: 9784046529329
作品紹介・あらすじ
円熟期を迎えた「ニューウェーブ」の旗手の第9歌集。モダン都市の噴水塔が現代短歌を未来へ誘う。〈しんそこほしいさみしいすみか霜月の女生徒の弾くパイプオルガン〉
みんなの感想まとめ
現代短歌の魅力が詰まった作品で、日常の中に潜む感情や風景を豊かに描き出しています。詩人の独特な視点から生まれる短歌は、ユーモアやロマンにあふれ、読者に深い共感を呼び起こします。例えば、身近な情景を切り...
感想・レビュー・書評
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加藤治郎さんの歌集ですね。
加藤治郎さん(1959年、愛知県生まれ)詩人。
未来短歌会所属。数々の賞を受賞されています。
あとがきに『第九歌集である。二〇一二年一月から二〇一四年十二月にかけて発表した三五〇首を収めた。』と、語られています。
捧樫の葉は茂り居り歳月は
囁きながら雨空に去る
もう一つの人生なんてどこにもない
あかね雲からほとばしる蜜
ぽんぽんと水風船を打つきみは
だしぬけに泣くぼくのいもうと
青空にすらりと雲が描かれて
おもうぞんぶん歩いていたい
驟雨きて街路樹さわぐひとときを
熱風のなかわれは立ち居り
白い部屋に数限りない指がある
おおよそ爪のきれいな指だ
こうこうと鶴鳴きわたる夢さめて
今朝はあなたにこころをひらく
湯のなかの膝を見て居り雪の夜の
やさしくゆがむ光のゆくえ
ぼんやりとベンチに座るばらばらの
ゆめを束ねて綿雲にした
ひとりきり目をとじている青空に
掃き寄せられたひかりの欠片
短歌会でかなり活躍されている方のようです。
私なりに、ユーモアとロマンにあふれた作品を選んでみました。わかりやすい共感のもてる作品が多い方ですね(=^ェ^=)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「コンビニのおでんの匂いにむせる夜 生き急ぐこと死に急ぐこと」
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「車庫に入ると言われて気づく見渡せば死者がひとりもいない終バス」
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「桜田に郵便配るバイクゆく鞄にたぶん恋文のある」
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「タイマーを六時間後にセットするそのころたぶん生きているから」
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「金平糖いろとりどりの思いあり冬の真夜中ひっそり話す」
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「日々はただ帰宅することひとところ澄んだ林檎の香り漂う」
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