大地の芸術祭

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  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 49
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046532053

作品紹介・あらすじ

アートによる地域活性化の先駆けとして、10年走り続けた大地の芸術祭。それは止まることのないロードムービー。ディレクターの大アクション、住民とアーティストとの格闘劇、サポーター演じる涙と笑い…。それぞれが心に残る映画の名シーン。

感想・レビュー・書評

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  • 越後妻有地域で開催される大地の芸術祭をディレクターの観点で解説。アーティストの想いや住民の方々の協力、里山の風景が伝わる。

  •  母方の実家・富山に行く際、上越新幹線を越後湯沢駅で降りて、特急に乗り換える。その時、「大地の芸術祭」のポスターをよく目にしたのを覚えている。大森でのまちづくり活動でもアートと接するようになったので、本書を手に取ってみた。9月からスタートする「おおた・アーティスト・イン・レジデンス」事業のおおた側アーティスト・酒百宏一さんも「大地の芸術祭」に参加されている
     アートによるまちづくりは、「ソト」から「ウチ」へ持ち込まれるものが多い。とりわけ、地域内での合意形成など、3歩進んで2歩下がるような感じだ。しかし、地道に続けていくことで、「ソト」と「ウチ」にface to faceの関係性が生まれてくる。それは対組織との関係性ではなく、個人同士の結びつきだ。マネージメント側、アーティスト、ボランティアスタッフなど、それぞれの立場の人間が地道にface to faceの人間関係を構築させていったことで、毎回規模を大きくしながら、「大地の芸術祭」が行われてきている。
     組織同士の関係性ではなく、如何にface to faceの関係性を築けるかが「まちづくり」だ。そのことを改めて再認識した。

  • 大地の芸術祭をディレクターの目線から見た総まとめ。
    新潟の山奥で開催された芸術祭の苦労やアーティストとの関係、こへび隊の実態など、さまざまな角度からの大地の芸術祭が書かれている。様々な事業と組み合わせてアーティストへの予算が捻出され、建物が維持され、地元の人が協力し、、、というのを長い長い年月をかけて3回の大地の芸術祭となった。
    結構だらだらと自慢話っぽい所もあるけど、ものすごいパワーが必要なことをこういう世代の人がやってのけたことはすごい。
    「アートでまちづくり」簡単なことではない。

  • もっともっと大地の芸術祭というものについて知りたい、と思わされました。

    観光とか都市とかまちづくりとかパブリックアートとか、全然興味もなかったし、机上の空論に過ぎないと思ってきたけど、実際に大地の芸術祭に行って、そうではないかもしれないと考えるようになって、この本を読もうと思った。

  • 持ち越し。

  • 越後妻有での芸術によるムラの盛り上げのとりくみが取り上げられた本。
    芸術界もうるおい、お年寄りの生活も活気を出すこのとりくみは高齢社会であり現代アートのあふれる現代において注目すべき取り組みではないだろうか。
    大地に密接した芸術は、自然美学について考える視座も与えてくれる。

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プロフィール

アートフロントギャラリー代表、公益財団法人福武財団常任理事、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター。
1946年新潟県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。「アントニオ・ガウディ展」(1978-79)、「子どものための版画展」(1980-82)、「アパルトヘイト否!国際美術展」(1988-90)などの展覧会をプロデュース。「ファーレ立川」(1994年竣工)のアートプランナーを務める。「大地の芸術祭」、「瀬戸内国際芸術祭」をはじめ、「奥能登国際芸術祭」(石川県珠洲市)、「北アルプス国際芸術祭」(長野県大町市)などの地域づくりプロジェクトのディレクションを手がける。主な著書に『希望の美術・協働の夢 北川フラムの40年』(角川書店、2005年)、『美術は地域をひらく 大地の芸術祭10の思想』(現代企画室、2014年)、『ひらく美術』(筑摩書房、2015年)、『直島から瀬戸内国際芸術祭へ 美術が地域を変えた』(福武總一郎との共著、現代企画室、2016年)などがある。

「2017年 『FARET TACHIKAWA Public Art Project With English Translation』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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