満州と岸信介 巨魁を生んだ幻の帝国

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046533531

作品紹介・あらすじ

満州と戦後日本。二度の国創りを行った男の「見果てぬ夢」とは。長州の血筋と反共・反ソの記憶、産業開発計画に賭した夢と野望、戦後の岸を支えた満州人脈の光と影――知られざる昭和史を描く渾身のドキュメント!

感想・レビュー・書評

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  • 安倍首相が、敬愛しているであろうおじいちゃん、昭和の妖怪「岸信介」。
    その岸信介を調べれば、安倍首相の考え方が想像できるかな?と思い読んでみた。

    いきなり、不勉強を再認識。
    岸信介と佐藤栄作は実の兄弟だったのか。
    安倍首相と岸外務大臣が兄弟だという話は有名だが、そこに佐藤が入ってくるとは知らなかった。
    佐藤、岸、安倍 いろいろな苗字に分かれてはいるが、明治維新のひとつの勢力であった長州閥。
    一時、権力を握ったものは、姿を隠しつつ、権力を握り続けるという構図に、君の悪さを感じた。

    また、岸信介というのは、戦後首相であった時期が主たる活躍場所ではなく、満州国設立、運営に非常に深くかかわっていた官僚であったことを知る。
    関東軍、満鉄が実務機関であるとすれば、岸はその展開のグランドデザインを書いて、しかも、それを現地で中心となって推進していたのだった。
    さらに、多くの国民を満州に送り込んだ後、戦局の変化を機敏に察知し、多くの国民を満州に残したままさっさと内地に戻り、官僚として復帰を果たしていたのだ。

    本書は、その岸が満州にかかわった時代を中心に、岸がどれだけ優れた人間だったかを綴った、親安倍首相的な歴史書。
    きっと安倍首相の本棚に並んでいるのだろう。

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著者プロフィール

1941年東京都に生まれる。1965年東京水産大学(現東京海洋大学)卒業。東海大学名誉教授。 ※2016年2月現在【主な編著書】『赤い諜報員』(講談社、2007年)、『愛新覚羅王女の悲劇』(講談社、2009年)、『駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史』(PHP研究所、2013年)、『満州と岸信介』(KADOKAWA、2015年)

「2016年 『尾崎秀実とゾルゲ事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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