地熱が日本を救う (角川oneテーマ21)

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著者 : 真山仁
  • 角川学芸出版 (2013年3月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046534194

作品紹介

小説『マグマ』で日本の"電力危機"を予見。エネルギー革命「地熱」とは何か?日本の電力問題に迫る必読書。

地熱が日本を救う (角川oneテーマ21)の感想・レビュー・書評

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  • プロが読む内容ではない。
    小説の方が何千倍も面白く書けるのに…

  • マグマを読んで九州電力の株を買ったけど、原発問題で売却。この本にあるように地熱をもっと活用すべき。日本は利権でしか決められないのかと悲しくなる。

  • 読了。エネルギー自給率がわずか4%の日本で地熱発電の可能性に注目する。地熱以外の日本のエネルギー供給について分かり易くまとめられている事からも必読の一冊です。「豊かな生活を送りたいけれど、身近な変化を受け入れたくないというこの矛盾を受け入れる覚悟がないうちは私たちの未来は混沌とし続けるだろう」

  • 福島第一原発事故を経験した日本。原発に代わるこれからのベースロード電源を考えていくうえで、世界有数の火山国日本ならではの再生可能エネルギーは地熱にあり、と考えざるを得ない。
    長所一辺倒ではなく、クリアすべき課題についても紹介されており、それを知ったうえで、エネルギー資源に乏しいわが国では、やはり地熱の可能性をもっと生かしていくべきであろうという気にさせられる。

  • 「ハゲタカ」などで知られる著者が書いた地熱発電に関する入門書。
    文筆業が本職な著者だけに専門家や学者にありがちな難解や言い回しや専門用語のオンパレードになっておらず、整理され平易に書かれており非常に理解しやすい。
    他の自然エネルギーとも理論的に比較した上で、季節や天候に左右されない唯一の自然エネルギーであり、CO₂の排出量が非常に少なく資源小国の日本に例外的に豊富にあるエネルギーである、という地熱発電の利点を明確にしており、活用すべきという著者の主張は非常に論理的である。
    また24時間発電が可能なのでベースロードになりうる唯一の自然エネルギーであるということは、原子力発電の補完もしくは代替になりうる唯一の自然エネルギーであるということ。
    今後是非発展していって欲しい。

  • 地熱発電について、仕組みや取り巻く環境(普及を妨げる要因など)を記し、総合的に「だから地熱発電いいよね!」というような本。
    この人の書いた「マグマ」という地熱発電をめぐる経済小説(WOWOWでドラマ化もされた)も合わせて読むと、作者の思いがより伝わるんでないかな、と思う。
    ちなみに、個人的にも、色々ハードルはあるけど、地熱発電に力を入れていってもらいたいと考えている。

    <内容めも>
    日本のエネルギー自給率はわずか4%で先進国内でも低い水準にある。つまり化石燃料などはほぼ輸入。

    各種発電のメリット・デメリットについて

    (原子力)
    ・メリットは、大規模・安定発電が可能、ウラン産出国が政治的に安定、CO2の少なさ。
    ・デメリットは、事故発生時の影響の大きさ、廃炉費用と作業の難しさ。
    ・発電を開始すると約13ヶ月止められないことや、コスト(一見安いが、補助金や廃炉費など含めると???)は一概にどうとはいえないが、考慮すべき点ではある。

    (火力)
    ・メリットは大規模・安定発電と、(原子力と比べた)諸々のリスクの低さ。
    ・デメリットは、コストの高さとCO2をはじめとした環境への影響。

    (水力、揚水、風力、太陽光)
    ・メリットは、環境への影響の少なさと、化石燃料が不要なこと。
    ・デメリットは、大規模発電と安定供給(時間帯や天候などに左右)が難しいこと。

    (地熱)
    ・メリットは、安定発電(時間・天候等に左右されない)と、燃料不要というか、火山国である日本だから可能な発電法であること。
    ・デメリットは、投資規模の大きさや、開発期間の長さ。
    ・規模は原子力・火力には劣るが、設備効率はかなり高く他の自然エネルギーと比べると大規模化も可能。
    ・環境への影響は少ないという意見もあるが、景観や温泉の減衰への不安との意見もあり、意見が分かれるところ。

    上記メリット・デメリットを踏まえると、現状ベースエネルギーになりえるのは、原子力と火力、自然エネルギーはサブにしかなれない。
    地熱は現在は規模がないが、開発を進めればベースエネルギーの一部を担うことは可能ではないか。

    アイスランドは、地熱発電で国内総電力の3割を占め、ブルーラグーンという観光資源にもなっており、地熱様様。

    日本では、過去に地熱を発展させよう!という時期もあり、政治的後押しがある時期もあったが、原子力の登場などで下火になりつつあった。
    しかしここ数年、特に2012年には、地熱開発の妨げになっていた規制の一部緩和や、予算増など、光が当たりつつある。

    こんなのも結成された
    日本地熱開発企業協議会
    http://www.chikaikyo.com/

  • 原発事故のあと、太陽光や風力発電に脚光があたる一方、そういえば地熱発電は置き去りにされています。

     発電に使う、熱水だまりが多く存在するのは国立公園、国定公園内が多く開発に制限があること、隣接する温泉地から「温泉が枯渇するのではないか」ということで反対が多いことが開発が進まない原因とされています。

     スゴイ、と思ったのは国内ではこの10年間新規の地熱発電所建設がないにもかかわらず日本の地熱発電技術は世界トップレベルでシェア7割を占める、という点。こんなところにも日本のすぐれた技術があるのですね。発電機器と掘削技術(調査、評価段階から)の組み合わせで信頼を得ているそうです。

     注目したいのは、

    ①熱水だまりほど温度が高くなくとも低温で沸騰する物質を介することで発電は可能(バイナリ発電)

    ②熱水だまりはなくとも高温岩体に水を注入し回収する事で発電することもできる

    ③地熱発電ほど深く掘らなくとも地中の温度が一定であるところを利用し、夏は冷房に、冬は暖房に利用することができる(スカイツリーはこの技術を利用)

     発電用の燃料輸入が増加したことで貿易収支が赤字へ、という部分は円高と海外に生産拠点が移されることによる産業空洞化の影響が大きく、原発が再稼働する/地熱発電など再生エネルギーを多く利用してもそう簡単には貿易収支は改善しないと思います。(昨今の円安の方が効果大、と思います)

     地熱にかかわる方々の生の声が入っていればもっと説得力のある本になったのではないでしょうか。

     

  • 地熱のポテンシャルの解説書。

    日本の発電量約9500億Kwhに対し、地熱資源量は、2347万Kw。フル活用すれば、約二割を担保できる可能性がある。

    ただし、現状は資源量の約1.5%しか活用されていない。

    太陽光や風力と違って天候に左右されないし、国定公園問題や温泉街との抵触が解消すれば、かなり普及しそうだ。

  • もう少し掘り下げた話を読みたい感じもあるが、地熱にスポットを当てた本は少ないので、入り口にはイイ。地熱発電をやって欲しいです。

  • 地熱発電について熱く語った1冊です.読み物としての完成度はやや?かも知れませんが,平易で読みやすいと思います.「地熱発電」というのは,面白いキーワードだと思いますが,如何でしょうか?

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