金正恩の北朝鮮 独裁の深層 (角川oneテーマ21)

  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046534248

作品紹介・あらすじ

金正恩の就任から二年。北朝鮮は何が変わったのか? 二人の朝鮮半島問題専門家が、核保持宣言、戦争危機騒動、元NBA選手の招待などの事象を分析。浮かび上がる「統一」というキーワードから北朝鮮問題に挑む!

感想・レビュー・書評

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  • 産経のソウル支局長を長く務めた黒田勝弘氏と、防衛庁の防衛研修所に入所した経歴のある武貞秀士氏の対談。
    両者ともに保守の流れを組んでいるが、朝鮮半島に長く関わり、時には韓国・北朝鮮によりそう見方をする黒田氏と、軍事という面から冷徹に北朝鮮を見つめる武貞氏では北朝鮮に対する考え方も違うようである。

    北朝鮮の政治はとても「動き」が速い。
    2013年の年末に出版されたこの本で語られる北朝鮮と、2015年現在の北朝鮮はすでに大きく違い、対談の内容についても「結果として誤りだった」部分もある。
    しかし、多少立場の違う二人の対談を読みつつあれこれ考えることは、北朝鮮問題を考える際の「頭の体操」としては十分に意味があることであろう。

  • レビュー省略

  • 黒田氏と武貞氏の対談形式。二人の議論が中々噛み合わない。その原因は、黒田氏が情緒論、文化論の面から分析し、また希望的観測をもって語っているのに対し、武貞氏は戦略論に立脚し、あくまでクールに分析しているためだと思う。
    何れにしても、北朝鮮が非常にしたたかな国であることはよくわかった。巷間言われているような、貧困に苦しむ人々の不満が鬱積していて今にも崩壊寸前の国、というイメージはどうも正しい姿ではないらしい。むしろそのようなイメージを意図的に使って援助を引き出している可能性すらあるとのこと。
    武貞氏は、北朝鮮が崩壊しない理由として、中国の支え、儒教文化、国家規模の小ささ、を挙げている。
    この本は2年前の出版だが、その後中国に肩入れしていたナンバー2が排除されるなど情勢は大きく動いている。北朝鮮と中国との関係はどうなって行くんだろう。

  • 北朝鮮と韓国が統一されてコリアが核兵器を持つことは中国にとっては脅威ではない。
    金正恩はアメリカにも強い関心あるし、スイスにも留学していたから従来の指導者とは異なる。

  • 北朝鮮はしたたかですね。
    意外にも南北朝鮮が統一する日が近いかもしれない、そんなことを感じた一冊でした。

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著者プロフィール

1941年、大阪生まれ。産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1964年、京都大学経済学部を卒業後、共同通信社に入社。1978年、韓国・延世大学留学後、共同通信ソウル支局長に。1989~2011年、産経新聞ソウル支局長兼論説委員。1992年、ボーン・上田記念国際記者賞、2005年には菊池寛賞および日本記者クラブ賞を受賞。著書に『韓国 反日感情の正体』『韓めし政治学』(角川新書)、『隣国への足跡 ソウル在住35年 日本人記者が追った日韓歴史事件簿』(KADOKAWA)ほか多数。在韓40年。

「2022年 『韓国語楽習法 私のハングル修行40年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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