私の胸は小さすぎる

著者 :
  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046537270

感想・レビュー・書評

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  • 2010年刊。
    選者は詩人で翻訳家の田原さん。
    何とも素敵すぎる谷川俊太郎さんの恋愛選詩集です。
    谷川さんの詩集は何冊も読みましたが、恋愛詩だけ並んでいるのはこれが初めてで、頭がクラクラしそうでした。
    詩と詩の間に、谷川さんへの質問コーナーもあって谷川さんの恋愛観、結婚観、お好きな恋愛詩、恋愛小説なども載っています。
    図書館に返却してしまうのが、惜しいので好きな詩を少々抜粋させていただきます。

    「心の器」
    泉のように気持ちが湧いてくる
    胸がどきどきする理由が分からない
    甘くて後ろめたい初めての気持ち
    (中略)
    この心をもっと大きくしたい
    あのひとのすべてを容れられるように
    あのひとと一緒に大地も空も

    他の詩では
    「あなた」
    「恋の始まり」
    「未生」
    「世界の約束」
    「魂のいちばんおいしいところ」
    「私の胸は小さすぎる」  も素敵だと思いました。

    私の胸は小さすぎる
    今日の私の愛のように
    涙となってあふれるあなたの思い出

  • 片思いを感じ始めた切なさから、
    恋の成就
    燃えるような思い
    様々な恋愛の側面、困惑、葛藤、嫉妬、セックスそして別れへと、
    作品の年代順にこだわらず恋と愛の名詩を掲載
    ほのぼのと胸の温かくなるものから、切なく叙情的なものまで、
    極めて男性的な詩集。
    何編か、赤面した。

    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2689.html

  • 初めてまじまじと読んだ谷川俊太朗さんの詩。


    詩人の恋はまっすぐで、エロい。
    でもやっぱりみんな頭の中はさほど変わらないのねって安心しました。

  • 今までの詩から再編集された本
    装丁の色が鮮やか

    対象は人間じゃなくていいので(既婚者なので
    人間はご法度ですね)新しい恋がしたくなりますね
    読書も大好きですがガッと心が奪われる感じを味わいたいなぁ

  • 運命の人って存在する?「好き」から「愛する」に変わるときって。そして恋が終わる。そんな気持ちいつまでも持っていたいよな。

  • 谷川俊太郎らしくない、キラキラピンクなケータイ小説風の表紙!(笑)
    カバーを外した時の綺麗なレモン色も、また素敵なのです。
    本当は、当時好きだった人に贈りたくて、サインを頼んだところ、
    知ってか知らずか「おじいちゃん」サインをもらって、
    自分で持っていることにした。
    20歳の誕生日プレゼントは、この詩集と、RIKI WATANABEの腕時計。

    坂本美雨さんとお話した時、俊太郎さんはものすごく色気があって、
    むんむんですごい!とおっしゃっていましたが、
    私から見た祖父は、いたってニュートラル。
    でも、この詩集はむんむん。

    2014年9月1日〜9月29日
    SEE MORE GLASS「夢の本屋」展

  • 切なさやいやらしさが伝わらない乾いたコトバが続いている。谷川さん無理してませんか?

  • タイトルを見て、「私のことかコラァ!俊太郎喧嘩売ってんのかコラァ!」と乱暴に棚から引き出したわけですが、もちろんそんなことではございませんでした。
    被害妄想ですみません。
    抱える愛に対して自分の胸は小さすぎるという意味でしたほんとすみません。
    谷川氏の恋愛の詩の中から、彼を敬愛する詩人がセレクトした選集。

    「ねえきみ今のぼくに必要なのは詩よりもむしろ情なんだ
    心の中でぼくは言う
    宇宙には情なんてひとっかけらもありゃあしない
    だから星はあんなにきれいに見えるのさ」

    なんていいなぁと思うのです。
    あまりに恋愛ばかりでちょっと胃もたれしたけれども…。

  • とても良い。なんかキュンキュンするなぁ。印象に残る言葉がたくさんあった。これからの人生で私の心の中でキラキラ輝いてずっと存在してほしいなぁなんて思った。
    14/04/10

  • 恋を意識する女子すべてにささげたい本。半ば、甘すぎるくらいの詩にくらくらもしたけど、前半にあった「君の香りを風が運んできたときそっと口づける」的な詩が記憶がまっすぐで美しく印象に残ります。終わりにかけて恋というよりは愛に近い、別れに関することを綴る詩も好きでした。ところどころにある、著者の恋愛観もみどころ。読みやすい。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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