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Amazon.co.jp ・本 (562ページ) / ISBN・EAN: 9784046538710
作品紹介・あらすじ
新釈の現代語訳で“能を読み”、尖鋭な論考で“能を解き”、演者の言葉から“能を聞く”。本巻では能の源流「翁」と観阿弥など、世阿弥以前の作品19曲を収録。能の起源と観阿弥の先駆性を読み解く。
みんなの感想まとめ
能の起源や観阿弥の先駆性を深く掘り下げるこの作品は、19曲の能の原文と現代語訳を併記し、解説が付いているため、能の世界をより身近に感じることができます。特に、後半に掲載された学者の研究や能楽師の対談は...
感想・レビュー・書評
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観阿弥の頃までに作曲された19曲を収録し、原文と現代語訳を併記しておまけに解説もついててそれだけでいい本だと思うが、もっと凄いのが後半に学者の研究や能楽師の対談とを載せていること。翁ってそもそもなんだったのとか、能楽師の家に伝わっている話だとか、そこら辺が読みどころ。
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・観阿弥の能の原文と現代語訳。
・上演にあたってのエピソード。閉じた世界で伝承されてきたことがよくわかる。 -
気になるところをつまみ読む
「翁」について知るには、現状、最もまとまった内容では
充実してる
梅原猛による、文献学的な研究対象としてだけでない、文学としての翁、芸術としての翁、思想としての翁がある
そうそう、20世紀はあまりにテキストを大事にしすぎた
もっと、アブダクティブに、仮説的に考えるのでよいと思う
ミイラをどんなに厳密に研究したとて、ミイラのことはわかっても人間のことはわからないと思うのだ -
いろいろな角度から照らしだす、芸能の初原にまで遡る考察。すばらしく刺激的。
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「能」の物語を分かりやすいあらすじと実際の台本との両方で抑えることができる。写真が少なめなのは残念だが,「能がどんな話か」興味のある人にオススメできる。
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能についての最大最高の入門書
全4巻からなる能にかんする最大最高の入門書の第1巻は、「能の誕生」という副題で観阿弥の全作品の解釈と現代語訳を主軸に、梅原猛、松岡心平、天野文雄、中沢新一などの論考や名人ゲストを迎えての対談を添え物にしているがじつに素晴らしい価値を持つ書物だ。
「翁」をはじめ「葵上」、「通小町」「自然居士」「卒塔婆小町」「百万」「松風」などの観阿弥作品の梗概と注釈を読んでいるだけで時の経つのを忘れてしまうが、後半の梅原・中沢・松岡3氏による「「翁とは何か」と題する鼎談は必読の対談記録である。
「頼朝の巻狩り」「後醍醐天皇の密教」「足利義満の能」がひとつながりの世界にあるという中沢の指摘から始まって、室町時代というのは人々が幻想の中で生きていた時代であったが(古今集の仮名序は草木国土悉皆成仏の思想を述べており宇宙=歌=夢の世界観)、観阿弥・世阿弥が生きたそんな夢幻の時代は、儒学を国学にした江戸時代で終わった、という梅原の発言、そのようなアナロジー思考ですべてを注釈していくような夢の時代をいち早く切断したのは一条兼良である、という松原の指摘、さらには元雅はノヴァリースのような詩人で禅竹の能は植物が性的な欲望を持っているような世界観がある、と喝破するに至る梅原……。
三者が丁々発止と切り結ぶ対論の血沸き肉肉躍る痛快さをなにに喩えたらいいのだろう。ともかくこれくらい知的興奮を呼び覚ます対論は滅多にないだろう。歌舞伎の専門家と思っていた渡辺保による「能=2つの視点」という論文の鮮やかな切れ味にも深く魅せられる。
俳優が開演時間を忘れて休演すこれぞアホ馬鹿日本の象徴なるか 蝶人
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