高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで コミックエッセイ (MF comic essay)

  • KADOKAWA (2021年1月21日発売)
3.81
  • (17)
  • (24)
  • (24)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 351
感想 : 30
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784046802347

作品紹介・あらすじ

強迫性障害、摂食障害、強制入院、退院後の揺り戻し…高校生のわたしを苦しめたのは、自分のなかの「神様」でした。
物を触らずにはいられない、自信の体型が気になって食事ができない、同級生の視線が気になって学校へ行けない、家族や医師にさえ「神様」の秘密を打ち明けられない……ある平凡なひとりの女子高生が経験した、凄絶な日々。
精神科病院に入院し、一時は「もう無理、死んでしまいたい」とさえ思いながらも、自分を見つめて認めること、本当のやりたいことを見つけることで回復に至るまでの道のりを描く、絶望と希望のコミックエッセイ。
第4回新コミックエッセイプチ大賞受賞作品『わたし宗教』を約3年間かけて完全改稿のうえ、大幅な加筆を加えてオールカラーで書籍化。

【目次】
プロローグ 神様とわたし
第1話 神様との出会い
第2話 言うとおりにすれば悪いことは起きない
第3話 進路の不安と神様の声
第4話 神様の命令とわたしの1日
第5話 誰にも言ってはいけないこと
第6話 食べられない、食べてはいけない
第7話 仲間はずれにされたくない
第8話 摂食障害と心療内科
第9話 ボロボロになっていく体
第10話 親は泣いて土下座をした
第11話 1カロリーもとりたくない
第12話 神様、わたしはまだ大丈夫ですか?
第13話 こんな日々が続くくらいなら…
第14話 精神科病院への入院
第15話 入院生活と病院からの通学
第16話 退院が怖い
第17話 本当の地獄
第18話 消えた神様
第19話 わたしのやりたいこと
第20話 神様に出会っていなかったら
エピローグ 神様とさよなら

みんなの感想まとめ

心の闇と向き合う姿を描いたこの作品は、精神的な苦しみを抱える高校生のリアルな体験を通じて、読者に深い理解を促します。強迫性障害や摂食障害に苦しむ主人公が、自分の内面と向き合い、入院を経て回復へと至る過...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 強迫性障害と摂食障害を持った女子高生のコミックエッセイ。
    「触らないと悪いことが起こる」頭の中の神様が命令をしてくる。
    突然聞こえてきたその声は、無視すればするほどエスカレートしていく。
    おかしいことだと自覚はあるが、言う通りにしないと気がすまない…。
    自分の中にも似たような神様がいるので、感情移入してしまい読んでいくのがしんどかった。
    だけど主人公が好きな大学に行き、だんだん症状が良くなっていく姿を見て勇気をもらえた。
    こんなくだらなことばかり気にしてばかばかしいと自己嫌悪せず、主人公のように症状と向き合い、好きなことに生きがいを見つけていきたい。

  • 当事者の気持ちがマンガを通してよくわかった。
    私には摂食障害を発症して半年になる娘がいて、彼女の気持ちを少しでもわかりたくて読んだ。娘とは症状が違うし、強迫性障害はないし、気持ちもみんな一緒ではないだろうけど、娘の気持ちを推し量るにとても役立った。

    もつおさん、これ書くの、辛かっただろうな…
    何より、もつおさんが好きなことを見つけて、病気を受け入れ、回復されている姿が励みになります。
    私も娘に寄り添っていきたいな。

  • 『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』と併せて読んだ。

    こちらは「高校生のわたし」なので、当事者の率直な状態が描かれている。
    『高校生の娘が〜』のほうで、もつおさんがあとがきにて触れているのであえて書くべきか悩んだが、やはり感想としては、「理解ある家族がいるかどうかは本当に大きい!」だった。

    「心の病は甘えではない」と言われるようになったのは精々ここ数年の事だと思うから、2012年当時、「心の病なんて知られたら恥ずかしい」という価値観になる事は一応理解出来るし、もつおさんが苦しんでいないのならいいのだけど、私も別の心の病なので、自分がこんな環境(家族の中)にいたらどんなにつらかっただろうと思ってしまう。
    『高校生の娘が〜』のほうを見ると、母親や姉の状態が分かり少し気持ちは変わるが、父親についてはどちらを読んでも嫌な気持ちになる(私の父もそうだからかもしれない)。

    また、入院したくないと訴えていた時の「私が入院をここまでイヤがる理由は みんなから本当に見捨てられた気がしたから」という言葉に胸を締め付けられた。
    入院はとても怖い。ひとりだし、周りは知らないひとだらけだし。でもそれ以上に「"本当に"見捨てられた気がした」というのが、つらかった。それまでも見捨てられたように感じていたのが最後の烙印を押される感じだったのかなと思った。

    強迫性障害について、私はそう診断された訳ではないけど、近い事をしているなあと思った。
    私もストレスが多かった時、家の中を何周もぐるぐる回りながら、コンセント、コンロ、キッチンの水道の蛇口、冷蔵庫のドア、電気、換気扇、お風呂の蛇口、……と何度も何度も確認していた。泣きながら、そうせずにいられなかった。
    今も数日家を空ける時や、後で不安になりそうな時は、家じゅう確認しながら動画を撮り、用事が済んだら消す、という事をしている。

    結局、身体の病は「完治」もあるけど、心の病は「完治」はない、に尽きるのかもしれない。
    調子のよい時は完治したように感じるかもしれないけど、ストレスで再発したり、そうならない為に自分なりに工夫したり、悪化させないようにする生活が続くのかなと思った。

    つらい事が沢山あった時期について、こうやって発信してくれる事はとても大きいと思う。
    つらい状況にある本人だけでなく、その家族にも読んでもらいたい。
    症状は人それぞれだけど、家族や大切なひとが心の病になった時、自分だったらどう接したらよいだろうかと考えるきっかけになってほしい。

    (つい長くなってしまった。今つらい中にいる皆、一緒に何とかやっていこうね)

  • 勇気を出してこの作品を描いた作者さん、尊敬します。
    いつどんなきっかけで心が大きく揺らぐのか、どの出来事が自分の人生に影響を与えるのか、予想なんてできないし当事者だって全てを理解しきれないと思う。
    辛い経験を思い出しながら自分を曝け出すって簡単なことではないけれど、誰かのためにと伝えてくれて私も見つけることができて。
    ありきたりなことかもしれないけれど、みんなが自分らしく他人と比較せず自分が生きたい様に生きられたらいいのになぁと心から感じた。

  • 当事者の状態を詳しく書かれていました。
    なかなか、このような角度から書かれている本はない気がします。新たな視点を得られました。

  • 強迫性障害と摂食障害の体験記。確認行動や過食嘔吐を繰り返してしまう心理がとても分かりやすかった。全て漫画でサラサラと読めた。

  • 精神科は受診に抵抗があって心療内科を受診する人は多いけれど、これはうまく対応してもらえなかったケースかな。せめて強迫性障害をメインに治療されていたらだいぶ違う経過だったろうと思う。表面的な症状にとらわれて、本当にもつおさんの心のなかで起こっていたことを聞ける関係性ができていなかった。さいわい神様の声に命令される症状は軽快したのでよかったけれど。

  • 私も不安症のふしがあるので、読んでて色々共感できる点があった。
    これ系の本を何冊か読んでてわかってきたけど、自分の意思をきちんと汲まない発言を続けていると、それはいつか自己嫌悪、自傷行為として自分に跳ね返ってくる。
    だから、セルフケアを重要視し、意識的に自分の意思に従うことが大切だと再認識。

  • 変な宗教にハマった話かと思ったら、ひょんなことからメンタル不調→拒食症になってしまった女性の話。復活できてよかったが、どんな人にもあり得るって言うのがよくわかる話だった。辛かっただろうなぁ。

  •  心が壊れていくのって、何かしらの大きな事件とか事故とかに遭ったというトラウマみたいなものだけがきっかけになるわけじゃなくて、この本にもあるような日常の小さな認知の歪みや不安の積み重ねからも起きると分かった。むしろ、そっちの方がリアルだとも思った。

  • 強迫性障害の方の感覚って知ってるようで、全然分かってなかったんだなあと思った。

  • こういう摂食障害もあるのか、、
    最初は統合失調症かとも思ったし、強迫性障害も併発してて、診断名だけじゃなくて、患者さんひとりひとりの訴えとか病気を見ていかないといけないんだなぁ

  • かわいい絵のタッチと優しい言葉で実体験が綴られていて、少し重い内容ですがスラスラと読めました。
    誰もがちょっとしたきっかけで心の調子を崩してしまう世の中だと思うので、ありのままの体験をこのようにまとめてくださってありがたいですし、それに触れることができてよかったです。

  • 自分の中で「これをしないと悪いことが起こるかも…」という不安は誰にでもあるかもしれない。不登校になった子って、その後どんな人生を歩むんだろうと思っていたけれど、自分のやりたいことや得意なことに気づいて、元気に過ごしてるのを見てホッとした。
    この本を読んでて一番辛かったのは、家族に無視されたり邪険にされたりしたこと。家族から見放されたら死にたくなるよね…

  • SNSで見かけて、内容に興味をもちました。

    日常のふとしたことがきっかけで、強迫性障害になったことに驚きました。「触らないと」から、まさか精神科病院に入院するとは…。

    自分も小、中、高の友人関係は閉鎖的で、悩んだ時期がありました。いつ、どこで発症してもおかしくなかったんだと考えると、他人事とは思えないなと感じました。

    作者のもつおさんのように悩んでいる人は、きっと多くいるんだろうなと思います。もしその人を見かけたら、寄り添ってあげられたらと感じました。

  • だんだんと症状が悪化していく描写がリアルで勉強になった

    触れば悪いことが起きないから、触らなければ悪い事が起きるに変わっていくあたりが祟りにも通じる部分があるのかな

  • 当事者がかつての自分を漫画で表現してくれた。
    脅迫障害、摂食異常。
    高校生で精神科に入院した作家。
    その経験を自分の中で整理するのはどんなに大変だったであろうか?

    興味深い生々しさもある作品。
    同じ悩みがあるジュニア世代に読んで欲しい。

  • CL 2021.6.2-2021.6.6

    少しずつ徐々に追い詰められていく感覚がリアルに(実体験なので当然なのですが)わかりやすく描かれていてとても興味深かった。

    心療內科の先生はもう少し支援できなかったのかなと思う。初期の家族の対応も決して良いものではなかったんだろうけど、実際我が子がこうなった時家族はどうしていいかわからんだろーなーと思った。
    でも、親が思い切って精神科に入院させたのは勇気ある行動だった。

  • 当事者にしか分からない精神面の内情が描かれていて、食べない理由はそれぞれにあるのだろうと感じた。あの家族の関わり方は、仕方ないが当人に響かないと思うが、いざ自分が関わる立場になったらどう介入しよう…。
    普段からのコミュニケーションは大切にしていこう。

  • マンガなのですぐ読めるが、作者の当時のツラさが痛いほど伝わってきて、途中読むのがしんどかった。

    強迫性障害と摂食障害について描かれているが、進路や友達付き合いに悩んでる学生・医療従事者・当事者家族など、いろんな人に手に取ってもらいたい、オススメしたい本。

    『世の中には本当に色々なタイプの人がいる。』
    学生時代は同じ制服を着て、同じことをさせられるので、わかりにくいが…

    この本を描いて、世に出してくれた作者の勇気に感謝したい。

全27件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

もつお:関西出身。高校時代に強迫神経症を発症し精神科病院に入院。その過程を描いたコミックエッセイ『わたし宗教』で大学在学中にコミックエッセイプチ大賞を受賞。2021年、受賞作品を約3年間かけて描き直した『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』でデビューし、大きな反響を呼ぶ。他の著書に『あの頃世界のすべてだった学校と自分への呪いにさよならするまで』がある。Twitter @mamimumemotsuo

「2022年 『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

もつおの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×