高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046802347

作品紹介・あらすじ

強迫性障害、摂食障害、強制入院、退院後の揺り戻し…高校生のわたしを苦しめたのは、自分のなかの「神様」でした。
物を触らずにはいられない、自信の体型が気になって食事ができない、同級生の視線が気になって学校へ行けない、家族や医師にさえ「神様」の秘密を打ち明けられない……ある平凡なひとりの女子高生が経験した、凄絶な日々。
精神科病院に入院し、一時は「もう無理、死んでしまいたい」とさえ思いながらも、自分を見つめて認めること、本当のやりたいことを見つけることで回復に至るまでの道のりを描く、絶望と希望のコミックエッセイ。
第4回新コミックエッセイプチ大賞受賞作品『わたし宗教』を約3年間かけて完全改稿のうえ、大幅な加筆を加えてオールカラーで書籍化。

【目次】
プロローグ 神様とわたし
第1話 神様との出会い
第2話 言うとおりにすれば悪いことは起きない
第3話 進路の不安と神様の声
第4話 神様の命令とわたしの1日
第5話 誰にも言ってはいけないこと
第6話 食べられない、食べてはいけない
第7話 仲間はずれにされたくない
第8話 摂食障害と心療内科
第9話 ボロボロになっていく体
第10話 親は泣いて土下座をした
第11話 1カロリーもとりたくない
第12話 神様、わたしはまだ大丈夫ですか?
第13話 こんな日々が続くくらいなら…
第14話 精神科病院への入院
第15話 入院生活と病院からの通学
第16話 退院が怖い
第17話 本当の地獄
第18話 消えた神様
第19話 わたしのやりたいこと
第20話 神様に出会っていなかったら
エピローグ 神様とさよなら

感想・レビュー・書評

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  • 当事者の状態を詳しく書かれていました。
    なかなか、このような角度から書かれている本はない気がします。新たな視点を得られました。

  • 勇気を出してこの作品を描いた作者さん、尊敬します。
    いつどんなきっかけで心が大きく揺らぐのか、どの出来事が自分の人生に影響を与えるのか、予想なんてできないし当事者だって全てを理解しきれないと思う。
    辛い経験を思い出しながら自分を曝け出すって簡単なことではないけれど、誰かのためにと伝えてくれて私も見つけることができて。
    ありきたりなことかもしれないけれど、みんなが自分らしく他人と比較せず自分が生きたい様に生きられたらいいのになぁと心から感じた。

  • 強迫性障害と摂食障害の体験記。確認行動や過食嘔吐を繰り返してしまう心理がとても分かりやすかった。全て漫画でサラサラと読めた。

  • ネットで途中まで読んで、最終的にどうなったか知りたくて読んだ。一度、摂食障害になると完治は難しく、その後もずっと不安定。怖い。

  •  心が壊れていくのって、何かしらの大きな事件とか事故とかに遭ったというトラウマみたいなものだけがきっかけになるわけじゃなくて、この本にもあるような日常の小さな認知の歪みや不安の積み重ねからも起きると分かった。むしろ、そっちの方がリアルだとも思った。

  • 強迫性障害の方の感覚って知ってるようで、全然分かってなかったんだなあと思った。

  • こういう摂食障害もあるのか、、
    最初は統合失調症かとも思ったし、強迫性障害も併発してて、診断名だけじゃなくて、患者さんひとりひとりの訴えとか病気を見ていかないといけないんだなぁ

  • かわいい絵のタッチと優しい言葉で実体験が綴られていて、少し重い内容ですがスラスラと読めました。
    誰もがちょっとしたきっかけで心の調子を崩してしまう世の中だと思うので、ありのままの体験をこのようにまとめてくださってありがたいですし、それに触れることができてよかったです。

  • ふーん~高校一年で関連している摂食障害と強迫性障害が出て、精神科病棟に2ヶ月入院し、自分と同病の人と触れて病気だと認めることができて治療の効果が上がり、父の後を継いで医者になるという道は捨て美大に行き、広告制作会社に入社。忙しいと吐くことも忘れて寝てしまう~そういう人もいるんだねぇ。結構いるらしいけど…

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著者プロフィール

もつお:関西出身。高校時代に強迫神経症を発症し精神科病院に入院。その過程を描いたコミックエッセイ『わたし宗教』で大学在学中にコミックエッセイプチ大賞を受賞。2021年、受賞作品を約3年間かけて描き直した『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』でデビューし、大きな反響を呼ぶ。他の著書に『あの頃世界のすべてだった学校と自分への呪いにさよならするまで』がある。Twitter @mamimumemotsuo

「2022年 『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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