自分サイズでいこう コミックエッセイ 私なりのボディポジティブ
- KADOKAWA (2021年6月24日発売)
本棚登録 : 240人
感想 : 17件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784046805270
作品紹介・あらすじ
「痩せてなくっちゃ、オシャレをしちゃいけない」と思っていた私へ。
ボディポジティブ=「ありのままの自分の体を愛してもいいかもよ?」という提案。
無茶なダイエットをして、半年で20kg痩せた中学時代、
過食症になって、体重が30kg増えた高校時代、
過食嘔吐がやめられず、手に吐きダコができた大学時代
“ボディポジティブ”に出会い、自分の体を肯定できるようになった現在――
プラスサイズの女の子のイラストで人気のイラストレーター・haraさんが自身の体験と「ボディポジティブ」についての考えを描いたコミックエッセイ。
著者Twitter @hara_atsume
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
自分の体を受け入れ、愛することの大切さを描いたコミックエッセイは、ボディポジティブの概念を通じて、自己肯定感を高める手助けをしてくれます。著者は、自身の過去の苦悩や摂食障害の経験を率直に語りながら、あ...
感想・レビュー・書評
-
私が「ボディポジティブ」という新しい概念と出会った漫画。
自分のありのままの体を受け入れて愛しても良い、そんな素敵な考え方を作者が自身の体験を語りながら徐々に受け入れていく話。
太っていたら、痩せていたら、と体型のことに悩む人はこの世でとても多くて、社会が作り上げるイメージに縛られている人も多い。「私は私」のマインドにもつながるボディポジティブがもっと普及すればいいと切実に思う。
また何気なく他者の体型に言及することが言われた当人にとってどれほど苦痛か、推測する・思いやる気持ちを忘れないでいたいと思う。
やわらかいタッチで物語は進み、最後には自分の身体を肯定していく様はとても面白かった。
ぜひ多くの人に薦めたい一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ボディポジティブ。
痩せなきゃならない。
痩せないと愛されない。
痩せないとオシャレをしてはいけない。
そんな呪縛から解放されて、ありのままの自分の体を愛してもいいかも。と思えた筆者。
摂食障害から離脱できて本当によかった。
この本は、別に痩せる行為を否定するものではなく、自分なりに1番良いと思えるボディサイズが良い。としている。
今、健康リスクを考えて痩せようとしている自分が、読むのは逆行している気がしないでもなかったが、「こんな私がこんなお店にはいるのは。。。」とか思って、嫌厭している場所や店があったりするので、それを肯定的に考えられるようになりたい。と思ったのが、読んでよかったって思うところかな。
-
成人式の話は共感しました。私も自分で吐いたり体重計が手放さなくなったり体重計に乗って泣いたりしたときがありました。今思えば摂食障害だったのnmf はなぬへさ
ヤフー -
”ただ20歳の私は 自分の気持ちすらわからなかった
「着たい」か「着たくない」かじゃなくて 「私は着るべきじゃない」で頭がいっぱいで”
→31ページのこの一コマを目にした時、周りの音が消えて、時が止まったような感覚がした。
体型のことじゃなく、子どもに対してまるきり同じ感覚を持っていたから。
20代前半にパートナーと結婚、出産の話が出たけど、当時の私は断固拒否だった。
親を見ていて、結婚しても幸せになれない、むしろ結婚すると不幸になる、子どもなんて尚更しんどくなる要因だ、と思い込んでいた。それが思い込みだとすら自覚できないまま、結婚に対しても出産・子育てに対しても「したい」か「したくない」かではなく、「私はするべきではない」と思っていた。
自分がそんな風に思っていたことにすら気付けなくて、20代はひたすら拒否して終わった。
30代に入ってようやく、それが強烈な思い込みで、結婚や子どものことと自分の幸せとの関係が親と同じものではないと自覚できた。
最近になってようやく「こうするべき」ではなく、自分の気持ちを見ようとしている。
自己否定が強いと、どんなジャンルであれこういうことが起こる。
「したい」「したくない」は自分の気持ち、それに気付く前に「するべきではない」という大きな壁がある。それを壁だと認識し、張りぼてだと腑に落ちるまでは長い時間がかかる。
事実を歪めて見てしまうんだね。
体型については、私はぽっちゃり寄りで、胸が大きい。
胸が大きいと同性には羨ましがられ、異性からは遠慮なくじろじろ見られたり、逆に見ようとすまいという空気を感じることが多い。
大人になってからは流石に無いけど、思春期の頃は露骨にそういう話題があった。
服のサイズ的にはLサイズが大体合う。ブランドによってはLLサイズだったり、逆にMサイズで着られることもある。
だが胸が大きいだけで太って見えることが沢山あって、服のサイズも胸回りがきつくて着られない服が出てくる。他の部分はちょうどいいのに、胸でつかえて泣く泣く買うのを諦めたことが何回もある。
そしてそういうことを友達とかに言うと、自慢だとか羨ましいだとか言われるから、それが面倒で体型の悩みは表立って言わない。
ブラだって、サイズが大きくなれば値段が上がるものがあって、不公平だなと感じることがある。寄せて盛るものが主流で、その風潮も鬱陶しいと感じる。全員が全員、盛り盛りにしたいわけじゃないから。
大きいサイズのものとか、逆にスッキリ見せるタイプのものもあるけど、そういうものは得てしてデザインの幅が少ない。下着なので通販で買うのは避けたいし。
ということを考えると、衣類って自分の身体や好みに合ったものを選んでいるというよりも、売られているサイズや好みのデザインのものに自分を合わせている、「合わせにいっている」感覚が強い。
そして衣服全般に言えるのは、サイズが全体的に細身すぎる。
最後の方にも描かれているけれど、そもそも選べる選択肢が狭いのが問題だと思う。
“ず〜っと否定し否定し続けられたものを急に肯定されるとびっくりしてすぐに受け入れられないことがある“
→いや分かる〜分かるわ
自己否定が強くて被害妄想たっぷりだった時、書店で心屋仁之助さんの“「好きなこと」だけして生きていく。“という本のタイトルを見て、立ち読みまでしたのにしばらく買わなかったもん。
気になりすぎて後で買ったけどね。1ヶ月くらいは売り場を覗きにウロウロしてたかなぁ。
と思ったら著者も同じくらいの期間迷ってたんだね。否定し続けてきたものをいきなり肯定されて、それを受け入れられるようになるのが大体1ヶ月くらいってことなのかなぁ
“自分を守るために言い返す。傷付いたら相手に「それは口にしてはいけませんよ」と伝えていい。“
→本当にこれって大事で、自己否定が強いと出来なくなる。自分を否定し続けて心が麻痺しているから、自分のことを大事に思えない。そんな大事じゃない自分のために言い返すなんて選択肢にない。くらいの状況に陥る。ほんと分かるわぁ
これ言ってマズイかな?お世話になってる人なのに、とかいろいろ思うことが出てくるだろうけど、でも言われて嫌なことは「嫌です」と言えたら、自分の傷も癒えていくよね。とことんこの本は共感するところばかりだし、読んでてじんわり来るなぁ。
体型について発信すること、発信したことで受け取る人がどう感じるのかを想像していること。とても優しい人なんだなと読んでいてヒシヒシと感じた。
自分が辛い経験をしたからその内容を発信する、はよくあるけど(それ自体もとても素晴らしいと思うが)今自分が発信しているものがマイナスに受け取られてしまわないかを考えて発信してますよ、ということを伝える人はあんまり見たことがない。
いや、もちろん気にかけて発信しているんだろうけど、言わずに発信するのとあえて言って発信するのでは、受け取る印象が少し違うかな、と思って。 -
体型、それからファッション、"おしゃれすること"について、悩んでいるひとにおすすめ。
また、メディア表象やフィクションの中に、リアルな多文化共生社会を反映させるアートの試み「リプレゼンテーション」が気になるひとにもおすすめ。
2015年頃〜の、"ありのままの身体"を愛して、自信たっぷりに誇って見せつける「ボディ・ポジティブ」のマインドというより、2021年頃〜の、自分の身体を愛せないときがあってもいい、"自分にとって心地よい身体"を受け入れる「ボディ・ニュートラル」のマインドなので、色あせていない、懐が広い作品、と思います。http://front-row.jp/_ct/17483123
アシュリー・グラハムの「プラスサイズではなくマイサイズと呼びたい」という言葉、リゾの「ボディ・ポジティブよりボディ・ノーマティブと呼びたい」という言葉も紹介されていて、時代の記録としても貴重かと。
(リゾは2023年にパワハラとセクハラで告訴されてしまいましたが、"勇気をもらっていた自分"を責める必要はないと思います)
"キラキラしていない"作風が魅力ですが、いままさに“太りすぎ"や摂食障害で悩んでいるひとにとっては、やっぱり、しんどい、こうはなれない、と感じるひともいるかもしれないです。
コンプレックスと真正面から向き合うのは、しんどいことです。
子育てで悩んでいるひとが、子育てルポ漫画を読んでも、ピンと来ない、状況が似ているからこそ、比べてしまって嫉妬する、落ち込んでしまう、など。
そういうときは、すこし、迂回してみては、と薦めることにしています。
いままさに、体型について悩んでいるひとは、作中で紹介されている映画『アイ、フィール・プリティ!』や『ヘア・スプレー』から見てみるのもおすすめです。
"いろいろあってコンプレックスを乗り越えた日本人の筆者"の言うことには、嫉妬や劣等感を抱いてしまうけど、自分とは異なる国、異なる肌の色のひとのハナシなら、自分とはすこし距離をとって眺めることができるぶん、見やすい、ということもあるんじゃないか、と思います。
"痩せすぎ"で悩んでいるひとが読んでみることで、発見があるかもしれない、と思いますし、たとえば、"性別違和"を抱えながら、理想の身体になりたいけれど、なれない、どうすれば、と悩んで、焦っているひとにとっても、寄り添ってくれるかも、と思います。
ファッション雑誌『ラ・ファーファ』と出会ってオシャレを楽しめるようになったエピソード、勇気を出して百貨店のコスメカウンターに行って「デパコス」を購入してみたエピソードなど、いろんなひとのコンプレックスをほぐしてくれるんじゃないか、と思います。
また、作中で名前は伏せられていますが、ハリセンボン近藤春菜さんの「成人式の振袖いじり」に傷付いた記憶にも言及あり。
メディア表象の影響力、受け手のメディア・リテラシーの問題についても描かれていて、特に、「テレビの情報」に傷ついた経験があるひとには、寄り添ってくれる内容だと思います。
"テレビのバラエティ番組のノリ"で、"イジリ"のつもりで暴言を吐いてくる職場の男性上司に対して、勇気を出して反論して、ドキドキしながら「怒っていいんだ」と、"セクハラやパワハラに怒る自分"を受け入れていくエピソードなど、身に覚えがあるひともいるんじゃないか、と思います。
(ただ、ハリセンボン近藤春菜さんは、2024年4月『有吉の壁』という番組で、「成人式の写真」をあえて再現して、なにが悪いの? という姿を見せながら、周囲に「伝説のひとだ〜!」と讃えさせるコントをやっていました。
視聴者に伝わったかどうかはともかく、「イジられて(嘲笑されて)→笑いで返す(反論する)」というやりとりを披露していたあのころとは違う、ボディ・ポジティブの意味合いを付与した“お笑い"だったと思います。https://www.buzzfeed.com/jp/shionkataoka/kondoharuna-ariyoshi )(ハリセンボンのふたりは、YouTubeなどを通して、今後も発信を続けてくれるひとたちだと思います、注目です)
個人的にショッキングだったのが、美大受験のために通っていた画塾で"女の子の絵"を描いていたら、「太りすぎじゃない?」と指摘されて、"かわいい女の子"に見えるように修正させられた、というエピソード。
"自分にとって当たり前の感覚"を"表現"や“表象"に反映させたいのに、許されない、なにしろ世の中にはお手本が少ないので、アプローチの仕方も、"世間に通用する手法"も、イマイチわからない、というのは、セクシュアルマイノリティである私にも覚えがありますし、バリアフリーを求める障がい者など、マイノリティが日々ぶち当たっている壁ではないか、と思います。
社会の理解もないうえ、学校の指導体制がそんな調子なのに、プロのアーティストになってからは「多様な人材求む!」という無邪気な求人に接したり、「日本には多様な表象を描けるひとがいない!発想が貧困!つまらない!」と仕事を雑に論評されたり……
なんとかならないのか?と思っています。2024年夏です。
-
私も自分のぽっちゃり体型愛したい!!
「ボディポジティブ」素敵な言葉だ〜
痩せている方がスマートで、綺麗な服も似合っていて憧れるけど今の自分のぽっちゃりも好きなんや。
ただ、着たい服は着れないのが悲しくて痩せなきゃあかんとは常々思う。でも食べちゃう。 -
SNSでみんな顔削って体削って加工してちやほやされるルッキズム時代よね。
摂食障害とかに悩まされている人にはとってもいい本だと思う。
私の場合自堕落なせいでジワジワ太る小デブなので自分を愛して服を楽しむには結局痩せなきゃいけない、難しい。 -
「アイ・フィール・プリティ!」と「ヘアスプレー」を観たくなった。
まあね、「空気を乱さないための自虐」てホント辛い。良くない。気づくまで随分かかったよ… -
【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/704088 -
自分自身を愛して、楽しめばいい。
太っていようが痩せていようが
自分に似合うおしゃれをするのがいいかと。
自分が楽しめれば、それでいいのです。
どうせ私なんか…と思った時点で
どんなことをしても似合いませんから。 -
体型に悩み、ダイエットを経験しているのでわかります。
見ず知らずや知り合い、家族に数知れないくらい傷つけられました。
ただharaさんはいわゆる「痩せている」状態になるためのダイエットはやめました。
けれど私のようにむしろその状態になり楽しんでいます。
むしろ小太りより楽しいくらい。
だからそんな人にプラスサイズの人のようになったら?ってこの本を渡して強要するのはやめてね。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055848
-
みんな声を上げにくいだけで、摂食障害に悩んでいる人って山ほどいると思う。
私は過食・嘔吐はしないけど、ストレスで過食してしまったり、過去にはかなりの偏食をして無理な減量もしたことがある。
摂食障害ってメンタルヘルスと密な関係だし、自分の容姿が好きになれない人は全然遠く無いと思う。 -
どんな体型でも、本人が自分が好きで健康ならいいと思う。 私も、摂食障害患った経験がある。なかなか治らなかったなぁ。
著者プロフィール
haraの作品
