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Amazon.co.jp ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784046809209
作品紹介・あらすじ
●第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品選出
「マイルスの前にパーカーがいたように、ドラクロワの前にはジェリコーがいた。時代を切り拓いた兄貴分的な天才の過剰な生と創造。日本で今、こんな漫画が読めるとは!と瞠目。」平野啓一郎
近代美術の先駆者と目される画家の半生を新進気鋭の漫画家が描く!
<あらすじ>
1816年、フリゲート艦“メデューズ号”がモーリタニア沖で座礁する。急ごしらえの救命ボートの筏は150名近くを乗せ13日間漂流したあげく他の船によって発見されたが、生存者はわずか15名にすぎなかった。時のフランス復古王政政府はこの事件をひた隠しにしたが、漂流期間中、筏の上では殺人、食人を含む様々な非人間的行為が行われたことが明るみに出てしまう。ショッキングなこの事件を題材に大作を描きサロンでスキャンダルを巻き起こしたのはテオドール・ジェリコー。彼はいったいこの事件に何を見たのか。「起こったことを精確に描く」ため、死体をアトリエに置き観察するなど常軌を逸した行いに世間は戦慄するが、ジェリコーは人間の本性を暴き出そうとするその真摯なまでの信念に突き動かされていく。19世紀初頭、ロマン主義、印象派などに先駆けて「近代絵画の先駆者」といわれる画家の、人間の本質へと迫る半生を描く。
感想・レビュー・書評
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ドラクロワより7つ歳上の兄弟子であり師匠的位置にいたジェリコー。ロマン主義はドラクロワを筆頭にアングル率いる新古典主義の対抗馬的にかつてのNHK特集「ルーブル美術館」では描かれていた。一般人目線で“筏”のイメージしかなかった画家。その人の半生を描いた(グロ注意の)漫画。
あまりに短すぎる生涯で壮絶な画家だと思った。実際遺した作品も少ないようで翻訳文献も見かけない。本国や海外の文献もどれだけ残ってるのか。これを読んだ後はドラクロワを追いかけたくなる。彼を通してジェリコーを垣間見るしかないからだ。
巻末を見ると作者は続編を匂わせてる。実現出来ないだろうか。埋もれた画家の発掘にもなると思うのだが。私が心酔してやまない象徴派のモローより少し前の先達画家の物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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