計画書

  • KADOKAWA
3.09
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本棚登録 : 174
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046820839

作品紹介・あらすじ

平凡でどこにでもありそうな名もなき町。しかしある時から、物騒な事件が頻発するようになる。
一度入ったら出られないサウナの出現、ショッピングモールへの爆破予告、同じ内容を繰り返し流し続けるラジオ番組、そして町の東西をつなぐ唯一の橋の爆破……
ある日二人の警察官が見つけた「計画書」と書かれた本には、その町で起きた事件と酷似した物語が描かれていた。
この本はいったい何なのか、この町はどうなってしまうのか――
人気動画クリエイターコウイチによる初小説。

感想・レビュー・書評

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  • とてもよみやすい
    星新一が好きな人はおすすめです

  • 単行本、今回も最高でした!

    最初は短編集を読むように気軽に読んでいましたが、
    時間が経つにつれて【計画書】のお話も後味がより悪いものになっていくし、じわじわと嫌な予感がする警官ふたりと、読者も同じ時間軸を進んでいて臨場感があったのがよかったです!

    筒井康隆さんのショートショートのような、
    日常の中に潜む違和感、違う視点からの日常を
    奇妙でちょっとホラーに描くのがとても上手で
    読むのが止まりませんでした。

    続きを読みたい!
    これからも楽しみにしています!

  • コウイチが好きな人にはおすすめ
    個人的には最悪な一日の方が好きだったかな

  • もうちょっと展開してから終わって欲しい気もしたけど、それぞれの短編は面白かった。

  • うーん、なんか思ってたのと違ったな。
    中身はあまり面白くない。

  • どんな仕掛けがあるのだろうとすごくワクワクしていたがそこまでの種明かしでは無かった。だが、1話1話の内容はハッピーエンド好きじゃ無い自分としてはとても面白かった。文化祭の話とか自分だったらと思うと冷や汗がすごい。あとサウナのお話も興味深かった。入っても出られないサウナなんて普段生活してても思いつく気がしない。コウイチさんの文章能力(創作力)はすごいなあとつくづく思う。

  • 率直な印象としては、全体を読み通してもよく分からない。

    人には何種類も流れる時間があるということ?

    あらすじは、過去から未来にトリップした警官が自分の家で「計画書」なるものを見つけてそこに書かれていることが現実に起こっていたこととして話が進む。

    最後は爆弾魔が自分達を殺しにやってくるところをヒーロー?が助けにくる。

    計画書は何種類もあったという結末。

  • 2023年4月29日読了

  • 好きなyoutuberが書いたので手に取る。
    この本の中の奇妙な事件を基に書かれた本を読み進めていく、という内容の本なのだが複雑なメタフィクションに度肝を抜かれながら読んだ。「微妙にある日常」の描写もかなり良かった。

    整理
    これには金崎たちの世界1と、世界1を書いている者の世界2(私たちの現実ではない)の2つがある。
    物語の中で金崎たちは「計画書」を読んだため物語の登場人物ではあるが、「計画書」の登場人物ではない。→「『いや、登場人物ではあるが現実の人物でもある。俺もお前たちもな』」
    「計画書」の内容が起きているのは、世界2の者が「文化祭で屈辱を味わった少年は爆弾少年となり、爆破する」と書いたから。「計画書」を書いた者が起こしたわけではない。
    私たちが読んだ「計画書」の「冤罪ファミレス」「迷宮ラジオ」「盗み聞きブリッジ」「ポリスポリス」は金崎達と同じ内容で、その他はパンチパーマの男が追加されることで書き換えられたもので、世界1で起きている。

  • 大好きなYouTuberの方の本
    迷宮ラジオがつい「ナマステ〜」と言いたくなる、そんな空気感で好きだった
    前作に引き続きワクワクできる良い一冊だった

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著者プロフィール

1996年、北海道生まれ。高校1年生のときにYouTubeチャンネル「kouichitv」を開始。3分以内の自作自演によるショートコメディが主で、ホラーやSF、都市伝説など様々な要素を取り混ぜたシュールな世界観が支持を集める。2018年には札幌短編映画祭で「最悪な一日」が特別賞を受賞。著書にフェイクエッセイ『最悪な一日』(KADOKAWA)がある。

「2023年 『計画書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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