男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと3 百合の間に挟まる男として転生してしまいました (3) (MF文庫J)

  • KADOKAWA (2023年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784046829917

作品紹介・あらすじ

男子禁制のゲーム世界に、破滅確定の「百合の間に挟まる男」として転生してしまった俺、ヒイロ。
豪華客船における合宿の最中、魔人アルスハリヤと共に爆死したはずの俺だったが、気づけばアルスハリヤと一体化して蘇っていた。
決して相容れない仇敵(絶対百合壊すウーマン)が常に近くにいるなんて、百合好きの俺はどうしたらいいんだよ……。そんな絶望を抱いていた俺は、学園の寮長ミュールが、天才魔法士である実姉クリスから理不尽に蔑まれる場面に出くわしてしまう。
徹底的に人を見下し、傷つけることさえ躊躇しない“天才”に――姉妹百合の尊さを教えてやる!

感想・レビュー・書評

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  • まるでラップバトルをしているかのように軽妙洒脱に繰り広げられる会話回しは面白さに満ちていて読んでいる最中は笑いを堪えるのが大変だったよ
    一体どういうセンスをしていたらあれだけの大笑トークを思いつけるのか……

    さておき、燈色の中にアルスハリヤという燈色と主義が全く異なる存在が入り込んだ事で、燈色の行動がより無茶苦茶感が増すようになったね

    燈色は百合を敬愛する者として命を懸けてヒロイン達の好感度を上げたくない。けれどもう充分高い好感度はちょっとやそっとじゃ下がらない。これまでの燈色は策を弄しては失敗を繰り返してきた
    今巻では権謀術数に長けたアルスハリヤに頼り局面を変えようとしたわけだけど、いやはや上手く行かない。というよりむしろアルスハリヤこそ百合の間に男を挟みたがるものだから燈色を騙して失意のどん底に叩き落としてくる
    特にラピスの一件は本当に酷いというか燈色の性質が上手く利用された形となったね

    燈色は百合の為なら命を懸けられる男であり、自分がヒロイン達に好かれる状況は望んでいない。けれど百合に発展するかもしれない女の子の為なら後先考えず命懸けになれる
    これは矛盾した考え方の筈が燈色の場合はそれが綺麗に嵌っているものだから、ヒロイン達に好かれる原因となるし、アルスハリヤに付け入れられる隙になる
    最早月檻桜が百合ルートに入る余地はなさそうだし、今巻では燈色に想いを寄せる少女が更に増えてしまった事を考えるとそろそろ燈色も覚悟を決めなきゃならない時が来ているような気がするんだけどなぁ(笑)


    今巻にてメインヒロインとなったのはミュールだね
    燈色に積極的に絡んだわけでもなし、物語上重要な役目を負っているわけでも無さそうな彼女、これまでは言葉通りお飾りの存在といった印象が強かった
    けれどクリスというミュールを押さえ付ける強者が登場した事で彼女の悲惨な境遇が露わになったね

    無能と蔑まれ唯一与えられた居場所も檻そのもの。何も望まれず何も叶えられない彼女の有り様は虚無に近く、彼女の未来を信じてくれる者なんて誰も居ない
    けれど燈色は元となったゲームをプレイしているが為に彼女が掴む栄光を知っているんだよね
    それは何にも負けない優位性。燈色がミュールの味方をする当然の理由となる

    ここで面白い点はミュール自身は一度も「助けて」と言わないどころか燈色を求めても居ない
    その意味ではミュールに助けは不要で歓迎会開催という最低限の補助をするだけで良かったわけだ

    助けを欲していたのはむしろミュールを虐める姉のクリスかな
    昔こそミュールの良い庇護者で在ろうとした彼女は母の圧力に負けて心の有り様を間違えてしまった。間違えたならその状態は正しくないと言えるわけで
    燈色の役目は声なき悲鳴を上げ続けるクリスを正しいミュールの姉に戻してやること。その為に弱者と侮られた燈色がその身一つで勝つ必要があったわけか

    最終的に燈色は悪人としてミュールに敵対する構図となった。それはクリスに勝った燈色であってもミュールは怯まず立ち向かうことの出来る人間だという証左で
    それでこそ、クリスが見失っていた妹の輝きを思い出せたと言えるのだろうね

    一応、構図としてはミュールに嫌われるようなことしたわけだから、ここから彼女の好感度が上がったりとかしないよね……。戦後の反応が描かれず終わったものだからこの決闘の余波がどうなるのかイマイチ読めない
    まさか、これで燈色に想いを寄せる少女が新たに誕生したりとか、流石にない筈だけど(笑)

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