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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784046835109
作品紹介・あらすじ
石井ゆかり、ヨシタケシンスケ、三國万里子、飛田和緒ほか13人が明かす、言葉にできないモヤモヤとの付き合い方とは? 作家・エッセイストの大平一枝さんが、世代も生業も違う多様な人生を取材した、対談形式のエッセイ。漠然とした不安や迷いを感じるとき、自分を肯定できないとき。結論も正解もない対話のなかに、気持ちが軽くなる言葉が見つかります。
みんなの感想まとめ
言葉にできない感情やモヤモヤをテーマにした対談集は、読者に自己理解や心の余白を持つことの大切さを伝えます。著名な13人の対話を通じて、正解を求めることから解放され、自分の感情を無理に言語化しなくても良...
感想・レビュー・書評
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寂しさについて、なんとなく思うところがある人は読むと何かしらの発見があると思う。
この本を読んで、グッとくるところは多いほうがいいのか、少ないほうがいいのか。メンタルが弱っていても、それはそれで悪くないんじゃないかな、って思えた。この本の楽しみや得られることを考えると、弱っているほうが得られるものはきっと多い。そもそもこの本は、孤独とか寂しいと思うことも悪くないよね、というところから始まったのだというから。
言葉にできないモヤモヤ、たとえば後悔や「切ない」という感情との付き合い方について、著者はいろいろな人と対談する。
「この人はどうやって乗り切っているのか」
著者自身が興味を持った人に、対談をオファーしたらしい。
私は、「切ない」という感情とどう向き合っているかなぁ。全然考えたことがなかった。
ということは、私のメンタルは今けっこう安定していて、安定している時に読んだから、あまりグッと来ないのかも?と思いながら読んでいたが、真ん中を過ぎたあたりから急に付箋を貼りまくっていた。
最初は「ライター業の人が『言葉にできないモヤモヤと付き合う』って…あれもそれもひっくるめて言葉にできる人がライターやってんじゃないんかい!」とツッコミ入れつつ読んでいた。そう思う時点で元気な証拠だと思う。もし完全に弱っている時だったら、「ライター業の人も悩んじゃうって、ある意味心強いわぁ」と思っただろうから。
私は「この順番にもたぶん意味がある」と思って最初から読むタイプ。ヨシタケシンスケがわりと前半に出てくるから、まずはそこまで読もう。星野概念が最後なのかー、じゃあやっぱり最後まで読もう。と思っているうちに、ジワジワと効いてきた。
特に、書店Title店主の辻山良雄は響いた。
自分の店にある本は、巨大な積ん読。
壮大だ。カッコ良すぎる。ぜひ行ってみたい。
あとは、ニットデザイナーの三國万里子も素敵だった。
私がこの本を知るきっかけになった、星野概念もゆるくていい。
言語化しないと。
とにかく言語化しないと相手に伝わらないよ。
そう思ってきた。
他の人に、つまり自分以外の人に、自分の気持ちを伝えるとき、言語は大事だ。
幼い子どもを育てるようになって、かなり意識するようになった。
いやその前に、自分の意見でグイグイ行ってしまう夫と生活するようになってから、自分の気持ちを言わないと負けてしまう。見えるカタチにしないと。曖昧さはなるべくなくさないと。
そう思ってきた。
「これ、なんかいいよね」
「ちょっとなんとも言えないけど、なんかモヤっとする」
なんかなんか、って言いながら、うまく言えない気持ちがあってもいいんだな。
自分は「今、うまく言えない気持ちと向き合ってるんだな」って気付けたら、それで十分だな。
世の中には、いろんな人がいますね。
ホントに。
「え、そんなことで悩んでんの?」と言ってしまいそうになるけれど、その人の悩みや切なさは、その人にとっては大切な気持ちなんだよね。
「詩が好き」というのは「ポエミーな人はイタい」と思ってしまって、いつしか自分はそうならないようにしようと思ってしまっていたけど、表現できることは素晴らしい。
私も「息を吸ったら吐く」のが当たり前のように、「読んだら書く」「思ったら書く」を自然にできるようになりたい。
この本は、写真もキレイだ。対談ごとにカメラマンが違うのだと、あとがきで知って、慌ててざっと見返した。
「この写真の撮り方、なんか好き」と思ったカメラマンを調べてみたら、その人のインスタで私が毎月読んでる&Premiumに作品が採用された、と出てきたりした。
なんだかんだ、どっかでつながってる。
結局、忙しさに流されて、何も考えてないだけなんだな。
今の私は。
もしかすると、自分のメンタルボルテージがどのくらいの高さにあるのか、言い換えれば、自分がどのくらい弱っているのかによって、この本を読んだ感想が変わるかも。
特にコロナ禍や、災害後だと全然違う感動があったかも。
読む年齢によっても、受け止め方は変わるかな。
一人暮らしだった独身時代に読んでいたら、違う感想だったかな。
ここに出てくる人の著書も、大平さんの台所シリーズも、対談の中で紹介されている本も、写真家も、いろいろ追いかけたい。忙しい。
寂しがってる暇がやっぱり私にはないのだけど、「今日の夕焼けはキレイだったよ」とか「三日月が駅前の街路樹にちょこんと乗るような角度で見られる場所が見つけられたら素敵だよね」とか、そういうどうでもいいことを「そうだね」と言ってくれる人がいなくなってしまったら、間違いなく寂しい、と帰り道にハッとした。
夫が死んだ後に読んだら、違う感想になりそうだ。
あくまで私のほうが夫よりも長生きする想定をしている時点で、「切なさ」が似合わない自分に苦笑する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昨年末頃、心のモヤモヤをどうにか解消したいと思い立って図書館で予約した本。その時期は、そういう類の本やweb記事、動画との出会いが多く訪れたので自分なりにモヤモヤを解消して今に至る。だから正直、そのような類の本はもうお腹いっぱいと思っていた矢先、この本の取り置き連絡が図書館から来たので読むか悩んだ。まぁせっかくなので読んでみるかという気持ちで読み始めた。
13人の著名人が言語化できない感情について語った対談集。言語化できることがいいみたいな風潮がある世の中だと感じるが、わからないことをわからないままにすることもいいのだと思えた。挿花家の谷匡子さんの「答えを探しているうちは見つからないもの」という言葉に、いや本当そうだよねと昔の自分に伝えたくなった。
モヤモヤも味わう。自分の感情をラベリングしすぎない。余白を創りながら生きていきたい。 -
#正解のない雑談
#大平一枝
24/4/4出版
https://amzn.to/4cLJk8U
●なぜ気になったか
時間が経てば薄れるけど、モヤモヤは感じだし当初はしばらく抱えてしまい影響を受けてしまう。そんな影響を受け続けることから少しでも早く逃れられる方法があるなら知りたい
●読了感想
「孤独」が好き!、といったら、どれくらいの人が真意を汲み取ってくれるだろう。大平さんと対談者はほぼ全員汲み取ってくれる側の人たちと思えた。副題の「モヤモヤ」は「感情」のほうがしっくり
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き -
大平一枝さんが13名の方と対談、その中で既に本を読んだことがある方が6名。どなたも波長の合う、好きな方ばかり。ということで今回、初めて出会う方も興味ある方ばかり・・・なので、その著作も読んでみようと。
こうしてどんどん数珠つなぎに広がっていくのは楽しいですな。 -
言葉にできない感情やモヤモヤをテーマに、1対1で対話をしていく対談中。雑談となっていますが、相手によって、それぞれ発展や道草する内容もさまざまで面白いです。言葉にできないことは無理にしない。言葉を信用していない。など皆さんの考え方に触れていきながら、共通していることが、背伸び感や世間一般の正解と呼ばれるものを追い求める姿がないなということでした。
自分と向き合い何かを生み出す職業の方々との対談のせいか、みなさん余白のある生き方をしていて、救われました。 -
大平さんの文章は好きなのだが、WEB連載時はなぜか頭に入ってこなかった。
本になってまとまって読んでみて理由がわかった。
仕事の昼休みにごはんを食べながら読んでたからっぽい。
アドレナリンが出てる仕事中、時間制限のある昼休み、しかも食べながらには向いていない。
というのも孤独や不安など答えのないことについて色んな方が色々なことを対談方式で大平さんと話す内容、ゆったり思いを巡らせながら読むのに向いている。
上の子の体調不良、下の子のイヤイヤ期再来というタイミングで、仕事家事育児の合間に急いで読んでしまった私は正直十分味わったとは言えない。
でもまた改めて読むことも許してくれそうな本で、どんな人も何度読んでも新しいところが気になり、新しいことに気づけると思う。
孤独にしても言葉にできない感情にしても、自分だけじゃないんだよということを子どももいつか気づいて楽になるといいなと思った。 -
大平一枝さんと、13名の方との対談集。メイクアップアーティストの山本浩未さんなど。カフェでコーヒー片手にリラックスして読める心地よい本でした。
みんな寂しい気持ちを持って生きてる。答えのないことや、曖昧な状態を味わって生きていこう、的な。 -
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感情を言語化することは大事だとよく言われるけど、できないものはできないし、しなくていいものだってあるはず。
おそらくこの本は私の書棚に残り、数年後また手に取ることになる。
そのとき私は何に悩んでいるだろう。 -
感情や思いを言語化しなくてよい。
あやふやなままにしておいて後から、ああ、あの時はこうだったんだと振り返る。
そのために正解のない雑談や日記は必要なのかもしれない。 -
きっと読んだタイミングが悪かった。
これが対談集だと思っていなかった自分も悪い。
それぞれの方の気づきや紡がれる言葉は素敵なのだが、その雰囲気に入ろうとする手前で聞き手がちょいちょい邪魔をする。私もそうだったんです!とか言う共感ならば要らない。あと、相槌に添える自分語りが若干長い。
前置きやまとめのコメントが合間に挟まるのだが、それが何だかカッコつけの文章に読めてしまう。
相手の方々を自分の言葉でラッピングした結果、個性強めの包装でものの良さが見えなくなっているというか。
ヨシタケさんはもっと陰気で面白いはずなのになあ…。
文章自体も読点が多くて単語を並べ立てているように見えるからか、いちいちクサい。それとも文の倒置が多いからか、文末が言い切られず、「そう、〇〇のように。」「〇〇したくて。」のように終わるからか。キャッチフレーズか何かですか。ちょいちょいポエミィですね。
様々な人生があることを知れるのはいい。
たとえ積ん読でも、数多ある本の中からそれを手に取ったということは何かの縁がある。
スマホがあると、例えばポイントに引っ張られる。読書は主体的行為だから良い。
など、印象的な言葉もあった。
でも結局大切な「言葉にできない言葉」について思いを馳せられないまま終わらせてしまった。残念。
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ふうちゃん本
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【目次】
はじめに
努力してもままならないことがあると悟るところから本当の人生が始まる(飛田和緒:料理家)
自己肯定感が低い自分と機嫌よく付き合っていく(山本浩未:ヘア・メイクアップアーティスト)
つねに自信がない不安思考と折り合っていく。自分のトリセツの作り方(ヨシタケシンスケ:絵本作家)
孤独や言葉にできないというのは,心当たりのある感情(写真家:川内倫子)
自称「生き方ベタ」な自分を俯瞰する(岡本雄矢)
悩みはなくならない。だから弱音を呑気に言える人間でありたい(三浦直之:劇作家・演出家)
自分がいつも,いちばんの親友(高橋百合子:イーオクト株式会社 代表取締役)
ここからの人生は,ひとりよがりでいこうと決めた(谷匡子:挿花家)
愛すべき孤独。寄り添うべき孤独(ちがや:ChigayaBakesshop オーナー)
さまよう時間が自分を下支えする。
「積ん読」だけの本でもいつか自分を耕すことがある(辻山良雄:書店「Title」店主)
世界はなんて広いんだ。ひとりぼっちがたくさんいる!(三國万里子:ニットデザイナー)
名もなき感情にラベルを貼ってしまうのは,もったいない(星野概念:精神科医)
感情が自分の真ん中にちゃんとあるか(石井ゆかり:ライター) -
ゆるゆるとした本
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対談形式なので全体的にふわっとしていて、そのままふわっと終わってしまった感じ。
私が欲しかった答えはなかったのだけど、タイトルが正解のない雑談なのでそういうものなのかもしれない。 -
ひとりひとりの言葉が人生に豊かさをもたらす。特に好きなのは辻山良雄さん。
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いいわ~この本。
Title辻山さん
ショーペンハウワーは『読書について』(光文社)で”読書は他人の頭ですることだから、あまりそれに縛られるのはよくない”と、繰り返し自分の頭で考えることの大切を説いているんですよ。
本に乗っ取られることなく確かな自分を育てようという意味でしょうが、やはり、それでも、本を読んで誰かの考えや体験に触れて感じることが、その人の考え方を育てることになる。なにか新しいものに出会ったときの解像度が、ちょっと濃くなると思うんです。
p44「どうやって自分をだまくらかすか。しょうがないじゃん。自分は他の人になれるわけじゃないんだから、受け入れていくしかないじゃん、って思う。」
p47「人の意見を気にせずに自分の思いどおりに生きるなんて、できる人はきっと100人に3人。その3人には絶対なれない。だから理屈はわかるし、そういうのに憧れはするけど、でもできないんですよね、と言いながらやっていくのが、落としどころじゃないでしょうか。」
わーうちの夫はその100人の3人に入ってる!
やっぱり皆50歳を超えると人生の残り時間に焦る気持ちが出てくるのかな。わたしもそう。
p60「是枝さんと何度かお仕事でご一緒しまして。50歳のとき、「あと何本撮れるんだろう」とおっしゃっていたのが印象的でした。私もそういうふうに思うんだろうか、とそのときは思っていたけど、いざ40代が過ぎたら、自分もあと何回展示ができるんだろうか、残りの人生で何ができるだろうかと焦る気持ちがあります。」
読みたい本もいろいろ
・池田晶子「暮らしの哲学」(毎日新聞出版)
・マーガレット・ワイズ・ブラウン「きこえるきこえるなつのおと」(小峰書店)
・同「おやすみなさいおつきさま」(評論社)
「何も起きないけど、何かは起きている。毎日の繰り返しってどれも似ている。昨日と今日。今日と明日。似てるけど、ちょっと違う。昨日よりもちょっと今日は曇
ってるとか。蝉の音が聞こえ始めたとか。いろんな本を読んだり、人生を経験していくなかで、不思議にそれが喜びになっていくんですよね。」(辻山さん)
・断片的なものの社会学
・それでも食べて生きてゆく 東京の台所
著者プロフィール
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