余命わずかなキミと一緒に、初恋を探しに行く (1) (MF文庫J)

  • KADOKAWA (2024年8月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784046839145

作品紹介・あらすじ

僕・柊透葉は、クラスメイト・暁月杏の「エモ探し」に協力させられている。
深夜のプールに忍び込んだり、夕暮れの教室で黄昏れてみたり。
明るく可愛く真面目で優しい優等生で通っている暁月には秘密があって、月に一度、エモくならないと死んでしまうらしい。
あんまり深入りしたくないけど、僕は僕で彼女に弱みを握られているから、協力するしかない。可愛い暁月と一緒に綺麗なものを見られるんだし、少しばかり役得に感じてもいいのかもしれないけど……。
でも、「私の初恋になってよ。私をドキドキさせて、エモくさせて?」
ってそれはちょっと僕に求めすぎじゃないか?

感想・レビュー・書評

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  • 1冊作品。
    "難病物"にジャンル分けするにはちょっと捻りが入った作品。感動を誘いながら突き放している。
    でも、最終盤の暁月のセリフには心臓を掴まれた。
    二人の熱海への旅も良かった。青春18きっぷの5枚綴りの余った1枚の話、最後に効いた。ダブルベットでの暁月の迫りに耐えられるとは思えない、自分なら。彼女が何を思っていたのか考え続けたい。
    暁月杏の話し方が好き。おしとやかな見た目でがらっぱちな口調堪らなく好き。
    エモいって薄っぺらい使われ方の言葉で深い読後感を与えた作品です。

  • いかにも泣かせにくる余命物とは一味違うエモさが心地よい!コメディと青春と切なさの塩梅が◎

    エモさを糧にしないと物理的に死へ向かうヒロインと、事情を知り協力関係となった僕の物語。妙にリアリティあってビターで愛おしいです

    表紙絵の空の色のエモさが、読後に私が抱いた作品イメージにぴったり✨

    青春18きっぷの旅とかエモい思い出を積み重ね心の糧にして生きてるのは健康体の私も同じ。人に気を遣いすぎず、自分の感性で本当にやりたい事を探して実行していくのは大事よねと思わされました

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