江戸の詩壇ジャ-ナリズム: 『五山堂詩話』の世界 (角川叢書 19)

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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047021198

作品紹介・あらすじ

庶民文学ばかりが強調されてきた江戸文学。その背骨には和歌や漢詩など伝統的文学があり、江戸文化全体に大きな影響を及ぼしていた。江戸文化の爛熟期、化政期に日本初のジャーナリズム批評のメディア『五山堂詩話』が発刊。身分の上下なく漢詩の一大ブームが始まり、やがて江戸文芸壇を巻きこむ大騒動が生じる…。芥川賞・直木賞を設け、作家の育成や文芸の普及などに貢献したジャーナリストで作家であった菊池寛の先祖・菊池五山が著した、この詩話を通して江戸後期の文化の実相を生き生きと描き出した異色作。

著者プロフィール

1946年北九州市生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、成蹊大学名誉教授、日本学士院会員。
主要著書『江戸詩歌論』(汲古書院、読売文学賞)『遊人の抒情―柏木如亭』(岩波書店)『江戸の詩壇ジャーナリズム―『五山堂詩話』の世界―』(角川書店)『近世文学の境界―個我と表現の変容―』(岩波書店、やまなし文学賞・角川源義賞)『江戸の文人サロン―知識人と芸術家たち―』(吉川弘文館)『頼山陽詩選』(岩波文庫)『江戸幕府と儒学者―林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い―』(中公新書)『柏木如亭詩集』1・2(平凡社東洋文庫)ほか。

「2019年 『蕪村』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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