大地母神の時代―ヨーロッパからの発想 (角川選書)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047032101

作品紹介・あらすじ

1989年夏、オランダからトルコまで、車でヨーロッパ縦断の旅をした環境考古学の一家が目にしたものは何か-。人工の美しい森と、ギリシア神話の女神メドュウサを化物に変質させた近代ヨーロッパ文明の"負"の姿だった。地球環境の危機にあたって、人類が生き残り得る道を求めて思索するヨーロッパ紀行。

感想・レビュー・書評

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  • 公害で地球が破壊されている現状は近代欧州文明の負の部分との環境考古学者の主張。ギリシャ神話の不気味な怪物メデュースが古代においては信仰の対象だった!そして欧州の原点はギリシャではなく、トルコだった。和辻哲郎の風土論、梅棹忠夫の生態史観、梅原猛の文明論などの伝統にも著者の言及は詳しい。メデュースの首が落ちた時、救世観音の扉の開放されたとき、迷信に言われてきた天変地異は起こらなかったが、実は長い目で見たときに人類滅亡への道を歩んでいるのだ!というのが著者の主張か?そしてそれを食い止めるのが未だに近代化が不徹底であったためにアミニズムから開放されていない日本人の果たす役割ではないか、日本は通商国家で衰退していったカルタゴやヴェネツィアと違いモノづくりの文化がある国であり、単なるエコノミックアニマルではない!との主張は面白いが、あまりにも突飛過ぎた!

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著者プロフィール

安田 喜憲 (ヤスダ ヨシノリ)
立命館大学環太平洋研究センター長
1946年三重県生まれ。東北大学大学院理学研究科修了。理学博士。広島大学助手、国際日本文化研究センター教授、東北大学大学院教授を経て、現在、ふじのくに地球環境史ミュージアム館長、立命館大学環太平洋文明研究センター長、国際日本文化研究センター名誉教授。スウェーデン王立科学アカデミー会員。紫綬褒章、中日文化賞、中山賞大賞、東海テレビ文化賞など受賞。著書に『稲作漁撈文明』(雄山閣、2009年)、『山は市場原理主義と闘っている』(東洋経済新報社、2009年)、『環境考古学への道』(ミネルヴァ書房、2013年)、『一万年前』(イースト・プレス、2014年)、『ミルクを飲まない文明』(洋泉社歴史新書、2015年)、『日本神話と長江文明』(雄山閣、2015年)、『環境文明論:新たな世界史像』(論創社、2016年)、『森の日本文明史』(古今書院、2017年)ほか多数。

「2017年 『人類一万年の文明論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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