日本女性の歴史-女のはたらき

  • 角川書店 (1993年3月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784047032378

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  •  「昔は男尊女卑の風潮が強く、今は男女平等の風潮が強い」
     これは現在と世間で言われている言葉である。
     この言葉を聞いて、あなたはどう思うだろうか。今でも男女は不平等であると思う人は多いだろうが、昔は男女が平等な関係であったということを知る人は少ないだろう。私自身、本書を読むまでは過去も現在も男女は不平等であると思い込んでいた。
    原始時代、人間が狩猟採集を行っていた縄文時代のころの男女は平等だった。労働の分担はあったものの、それにより男女の優劣が決まるわけではなかった。また、支配者や奴隷もいなかった。しかし、その暮らしは農耕が始まった弥生時代に崩壊した。農耕によってできた蓄えを巡る戦いがおこるようになったため、狩りの延長として戦いをするようになった男が支配者となり、男性が優位な社会が出来上がった。その後、中国から男権・父系主義の律令支配体制が取り入れられたことにより、男性の優位が体制的に決定された。
     その後、一部の位の高い女性や財力のある女性のみが社会に大きな影響を与えていた中世が終わると、ごく普通の女性が社会に出ていき女性の権利を訴え始める近代が訪れた。便利な道具が次第に普及していき出産が少産少死型となったことにより、育児にかかる手間が非常に少なくなった。そうして女性は母として、妻として生きるだけでなく、一人の人間として生きることができるようになったのである。
     本書では、原始古代から近現代までの社会における女性の存在の変化について書かれている。そして、その女性たちは関わり方や影響の大きさはさまざまであるが、いつの時代も女性は社会と深くつながってきたことが分かる。
     「古きを温め新しきを知る」
     その言葉通り、過去を振り返りこれからの日本女性のあり方を考えてみてはいかがだろうか。

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