長安 絢爛たる唐の都 (角川選書 269)

  • 角川書店 (1996年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784047032699

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  •  遣唐使の派遣には、儒学・諸学の修得が重視されていた。成文法による法治の体制=律令制度のいっそうの整備が求められていた。
     玄宗はこのころ、政争を収束させ、均田制を立て直し、均田農民は800万戸を超えて、長安の人口は100万になり、玄宗自身は学問が好きで、多くの学者を招き、万巻の書を集め、法律や官制を集大成させる事業を進めました。
     遣唐使は氏や家ごとの祭儀のあと朝廷を拝し、大使に節刀を賜ったあと、難波津から出発し、筑紫に向かいました。太宰府に立ち寄った後、南路は、大津浦から五島列島の中通島相子田浦、福江島川原浦に渡り、風を待ってそこから一気に東シナ海を乗り越えます。
     隋・唐の長安城は東西が約10キロ、南北が約7キロという非常に大きな長方形の都城である。
     興慶宮の南側に龍池という大きな池があり、あやぎぬをつかって二階建ての楼船をつくり、それを外輪船のように象に踏ませて、そのなかで遊んだという。
     
     一番良いお茶は爛れ石のところで、しかも、朝霧がでて、午前9時を過ぎたら太陽があたり、三時ぐらいになると沈んで陰になるような場所のお茶がいい。また火は、台所にあるような薪や炭をつかうのではなく、別の、においのない清潔で綺麗な炭を使いなさい。
     水は山水が一位、川水が二位、湧き水が三位である。揚子江の南零水がいいという。
     中国の煎茶は、唐代、そもそもは抹茶であり、粉にして保存する。団茶であろうと葉茶であろうと、飲むときは薬研で粉にする。薄い銀で装飾された箱の中に茶の粉は保管され、銀のさじですくって、鍑という釜に入れる。脚が三つあり、それに鍋をのせたようなものだ。
    釜の湯が沸いたら、釜の中に粉にしたお茶を投げ入れる。お茶そのものの味を楽しむのならば、塩だけは入れても良い。ネギ、生姜、ナツメ、ミカンの皮、グミ、ハッカ、塩も入れてかき混ぜて、瑠璃の椀などにくみ分けて飲むのが当時の茶の楽しみ方だった。ほかにも唐代の人は茶に合う碗として青磁を好んだ。唐代は、煮出す、煎じることが中心。
    あと上京使節団の謁見は麟徳殿である。
     老子道徳経に
    第十二章
    おびただしい色は人の目をまどわせ、おびただしい音は人の耳をだめにし、おびただしい味は人の口をそこなう。
    狩猟で競い、追跡すれば、人の心を凶暴にする。
    めずらしい価値ある品物はその持主の安全をおびやかす。
    だから、賢者は腹に集中し、感覚の誘惑には集中しない。
    このように、彼はあるもの(内部の力)をとり、他のもの(外部の力)を捨てるのである。

    というのがあるので、おそらく玄宗の飲むお茶はシンプルであっただろう。

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