- 本 ・本 (584ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047032927
作品紹介・あらすじ
近現代俳句の優れた鑑賞書であり、俳句の奥深さと可能性をあますところなく伝える不朽の名著。正岡子規をはじめ四八人の俳人ごとに句を鑑賞し、表現はもとより俳人の決意までを読みとる。引用句索引付き。
〈目次〉
思いつくまま
──『定本 現代俳句』によせて──(飯田龍太)
正岡子規
夏目漱石
高浜虚子
村上鬼城
渡辺水巴
飯田蛇笏
原 石鼎
前田普羅
久保田万太郎
芥川龍之介
室生犀星
富田木歩
鈴木花蓑
杉田久女
日野草城
水原秋桜子
山口誓子
阿波野青畝
高野素十
富安風生
山口青邨
西島麦南
芝 不器男
川端茅舎
松本たかし
金尾梅の門
角川源義
中村汀女
星野立子
橋本多佳子
中村草田男
長谷川素逝
五十嵐故郷
篠田悌二郎
高屋窓秋
石橋辰之助
石田波郷
加藤楸邨
秋元不死男
平畑静塔
西東三鬼
石塚友二
永田耕衣
森 澄雄
飯田龍太
細見綾子
相馬遷子
角川春樹
作者別引用句索引
解説(川崎展宏)
感想・レビュー・書評
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俳句に興味はあるのだけど、どこから入れば良いかわからない…という私にうってつけの一冊。
近代の多くの俳人ごとに、作品と鑑賞を読むのとができ、私は川端茅舎が好きだなぁ、とわかったので、次は川端茅舎個人や近辺の俳人の句集を読んでみよう、と道筋が立てられる。
が、さらっとした入門書では全くなく、俳人が己をすり減らして詠むのと同じだけの熱で書かれた鑑賞文は、俳句の山の奥に分け入るほどに重みを増すのだろう。
幾つか句集を読んでからまた再読したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
https://twitter.com/rintensha/status/1753414558746857889
「「俳句はまず何を読めばいい?」と聞かれることがありますが、
・川名大『現代俳句 上下(ちくま学芸文庫)』
・塚本邦雄『百句燦燦(講談社文芸文庫)』
・山本健吉『定本 現代俳句(角川選書)』
以上3冊をおすすめしています。寺山修司経由で中村草田男や富澤赤黄男の句を好きになったけど次に何読めばいいかまじでわからん……となっていた私に、三種三様の読みの基準を示してくれた本です。」
https://twitter.com/rintensha/status/1753418579117261251
「この3冊を読んだ後に山本健吉『俳句とは何か(角川ソフィア文庫)』所収の「挨拶と滑稽」「写生について」あたりを読むと、俳句の俳句らしさが腑に落ちるのではないかしら。芭蕉への橋渡しをしてくれる点でもこの本はありがたかったです。」
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柄谷行人・中上健次『小林秀雄をこえて』でも本書を「唯物論的」と評価していたと思う。 -
名著。時代別に進んでいるのが良い。
鑑賞の何たるかを教えてくれたほんだし、今後もそうであろう。 -
季語の働きがよい
著者プロフィール
山本健吉の作品





