「待つ」ということ (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 827
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047033962

作品紹介・あらすじ

現代は、待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。私たちは、意のままにならないもの、どうしようもないもの、じっとしているしかないもの、そういうものへの感受性をなくしはじめた。偶然を待つ、自分を超えたものにつきしたがう、未来というものの訪れを待ちうけるなど、「待つ」という行為や感覚からの認識を、臨床哲学の視点から考察する。

感想・レビュー・書評

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  • 「待つ」ということを、ずっと無意識にしてきたつもりだった。
    待ち遠しくて、待ちかまえ、待ち伏せて、待ちあぐね、とうとう待ちぼうけ。待ちこがれ、待ちわびて、待ちかね、待ちきれなくて、待ちくたびれ、待ち明かして、ついに待ちぼうけ。
    「待つ」ということがこんなにも複雑に枝分かれした行為だったなんて、深く考えたことがなかった。
    恋にも祈りにも介護にも、そして死の訪れにも。
    「待つ」ことは、希望を棄てたあとの希望の最後のかけらである。聴くということも「待つ」ということであり、それは言葉が不意にしたたり落ちるのを、ひたすら待つこと。解決できない問題は、結果を迎えにいくのではなく、流れる時間を信じて待ち続ける……
    「待つ」って難しいことなんだ。

  • 待つということを忘れながら待つ。家事などに没入すること。生活すること。

  • 104
    インタビュー記事
    外来講師オススメの本

  • ちょっと難解でしたが、清々しい読了感。

  • あとがきとまえがきは読めるけど、本文はかなり重い内容です。でも歳をとれば感覚で読めるようなところはあるし、若い時は分からないと思う。

  • 2016/01/17

  • 待つということは、生きることの、希望の本質なのかもしれない。ネガポジ的な思考転換に誘ってくれる、興味深い一冊。

  • 「待つ」ということの哲学的考察。前半はなかなか面白かったけど後半は段々意味がわからなかくなってきた。これは内容が悪いとかではなく哲学的な解釈に自分の理解がついていけなくなったということ。言葉って難しいなあ。

  • 走れ、メロス

  • 痴呆。受け身で亡くなった積極的な待つ

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著者プロフィール

1949年生まれ。京都市立芸術大学学長。せんだいメディアテーク館長。哲学者。臨床哲学を探究する。著書に『現象学の視線』『モードの迷宮』『じぶん・この不思議な存在』『ぐずぐずの理由』『聴くことの力――臨床哲学試論』などがある。

「2018年 『大正=歴史の踊り場とは何か 現代の起点を探る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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