柳田国男入門 (角川選書)

著者 : 鶴見太郎
  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2008年9月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034297

作品紹介

民間習俗の由来を調査するに止まらず、研究成果を援用し、現在の生活を改善しようとした柳田民俗学。だが現代社会で、柳田の姿勢は失われつつある。「家」「モヤヒ」「故郷」「憲法」「伝承」などの領域で、研究者、画家、作家たちが展開した民俗学の具体例を広く取り上げ、柳田民俗学の実践的な課題を近現代史のなかから掘り起こす。柳田民俗学が本来目指したものとは何か。その答えと可能性を追究する一冊。

柳田国男入門 (角川選書)の感想・レビュー・書評

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  • 柳田民俗学が近代日本思想史の中で占める位置を、同時代の思想家たちとの交流を広く見ていくことで浮き彫りにしようとする試みです。柳田國男の仕事そのものについての紹介はあまりなされておらず、柳田民俗学そのものに関心がある読者にとっては、少し期待外れに感じる向きもあるかもしれません。

    個人的には、アカデミズムの歴史学のような実証的な方法論を持たないように見える柳田民俗学の方法について論じている箇所や、中野重治との交流については、興味深く読みました。

  •  「入門」と題しているが、柳田国男や柳田民俗学の手引書ではない。協力者や他の知識人(今西錦司、桑原武夫、中野重治、羽仁五郎、石堂清倫、竹内好ら)との関係性から、柳田の思想と運動の特質を歴史的に再検討した評論集で、柳田や民俗学についての基礎的知識が読者には必要であろう。

  • 遠野物語100年ということで…サラッと読みました。

  • [ 内容 ]
    民間習俗の由来を調査するに止まらず、研究成果を援用し、現在の生活を改善しようとした柳田民俗学。
    だが現代社会で、柳田の姿勢は失われつつある。
    「家」「モヤヒ」「故郷」「憲法」「伝承」などの領域で、研究者、画家、作家たちが展開した民俗学の具体例を広く取り上げ、柳田民俗学の実践的な課題を近現代史のなかから掘り起こす。
    柳田民俗学が本来目指したものとは何か。
    その答えと可能性を追究する一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 『遠野物語』再考
    第2章 家
    第3章 民俗学が生む“方法”について
    第4章 思想への態度
    第5章 生活から生まれる論理
    第6章 “モヤヒ”の思考
    第7章 座談が捉えた思想像
    第8章 漂泊と現代

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    [ 参考となる書評 ]

  • 近代の日本、とりわけ戦時下において、日本の家意識は国家による主導の下に再編される。しかし民俗学に即して見た家の姿とは、絶えずそこに家を構成する側によって動的に読み込み、とらえられる素地を持っていた。家が国家の脈絡で協調された戦時下において、この素地はそれに対峙する営みとしてはっきりとひとつの像を結ぶ。

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