- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047034396
作品紹介・あらすじ
角川選書創刊第1号は、1968年9月20日初版の『合本三太郎の日記』。永遠の青春の書として大正・昭和期の学生の必読の書であった。「三太郎」に仮託して綴られる、著者の苦悩と内省、自己を確立していく豊かな感受性と真摯で強靱な思索のあとは、多くの学生に圧倒的な共感をもって支持され、愛読されてきた。人間存在の統一原理を、真善美の追究による自己の尊厳という「人格」におく、著者の「人格主義」につながる思想が横溢。
感想・レビュー・書評
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https://booklog.jp/item/1/4480074236
これを読んで紹介されてたので読んだが、なかなか大変だった。
三四郎のモデルということだが、三四郎よりよほど分厚い。
明治期はとにかく急いで近代国家をこしらえるので精いっぱいだったのが、明治も終わると日清日露の戦いに勝利するなど一段落し、次は個人の内面、啓蒙、教養、といったことが問題になってきたということらしい。
この本が流行ったということだが、大正時代の大学進学率は5%程度なので、今のベストセラー本のように世の中誰でも読む本、ということではなかったろう。 -
芸術を哲学し、芸術に生き抜き、戦い抜いた記録。後に続く者達への道標となる本。掘り起こし急務。
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2010/10/24
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大正・昭和期の青年のバイブルとされた本らしいが、現在の自分には結構難解で、総じてあまり響くものがなかった。ただ、他人に対する考え方など、共感できる部分もあった。
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出版された当時、著者は広告文に「この書を除外すれば自分の生活の十年間は文字通り空虚になろう。」と書いたそうだ。
その広告通り、作者の十年間に渡る内面的思考の推移を一冊の本にまとめてある。思想の内容は多岐に渡り、一読しただけでは難しいものの、人生の指針となりうる哲学が込められている。 -
現代語訳されているので読みたいと思った。