明治のお嬢さま (角川選書)

著者 : 黒岩比佐子
  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2008年12月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034419

作品紹介

鹿鳴館で踊った母をもつセレブの令嬢たち。明治後期に社交界デビューしたお嬢さまが、自分の才能や個性を生かせる道は限られていた。身分が高いほど束縛され、結婚相手も家格の釣り合いで決められてしまう。そのお嬢さまが頼れる武器は「美貌」。社会の矛盾に悩み、「良妻賢母」という理想に縛られながら、美を求めてお嬢さまたちは涙ぐましい努力をする。女性誌や新聞記事から明治のお嬢さまの本当の姿を明らかにする。

明治のお嬢さま (角川選書)の感想・レビュー・書評

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  • 明治時代の家族・皇族といった上流階級に属する女性について書かれた一冊。当時の上流階級の女性がどのような価値観の中で生き、どのような生活を送っていたのかを知ることができる。また、上流階級の女性についてのみならず、それを説明するにあたって当時の世情なども書かれているので、大変勉強になる。当時世間での、女性や結婚、家庭に対する価値観の違いを、読みながら現代と比較するのも面白い。また、世間の美人像の変化や女性の容姿の変化もこのあたりの時代なので、苦心し様々に工夫している様を想像するのも面白い。
    本書には、当時の写真も数多く載っているので目でも楽しめる。

  • 出身高校も、短大も明治時代からの女学校からの流れを汲んでいるので興味深く読みました。
    成金の男性は富が有れば美貌の令嬢と結婚出来る。男性には妾が許され妻は籠の鳥。女性を物視する時代に生まれなくて良かったと思いました。

  • 私は明治時代に生まれなくて、本当に良かった。
    自由な恋愛も許されず、旦那は妾を持ったり娼妓と遊び歩いても当然なのに、女の不倫は姦通罪で逮捕されるとか、ありえない程の男尊女卑。
    でも、女が人として扱われるようになったのなんて、人類の歴史の中でもほんの最近のこと。。。まだ女が人間扱いされていない地域だってたくさんある。
    そんな世界では、到底生きていける気はしないな。

    この本で、一番驚いたのが、妾を蓄える、という意味の「畜妾」という言葉・・・。ちくしょう、と読むそうです。
    同じ家の中に、妻と妾が同居!とか、女中として雇っておいて主人が手を出す(拒む権利ないんだよね・・・?)とか、お給料を払って妾にする、しかも10代の女の子を!とか、そんな一方的なハーレムを堂々と作れたんだから、現代の男性たちがぶつぶつ文句を言うわけだ。

  • 今も昔も、女性は変わらないということですかね。

  • 興味を持ち続けられるように書かれていて、最後まで楽しめた。

  • 面白かった。

  • 鹿鳴館で踊った母をもつセレブの令嬢たち。社会の矛盾に悩み、「良妻賢母」という理想に縛られながら、美を求めてお嬢さまたちは涙ぐましい努力をする。女性誌や新聞記事から明治のお嬢さまの本当の姿を明らかにする。

    今では噴飯ものな驚くべき社会でした、明治。
    えらく窮屈な時代ですが、いつの女性も美しくあろうとするのは変わらないのですね。

  • 皇族・華族・上流階級の奥方様やお嬢様の生活を知る事が出来る一冊。
    どちらかというと鹿鳴館デビューした母を持つ娘さん達の時代(明治中期~後期)の話。
    明治の世になり、西洋諸国の文化がどんどん入って来て意識改革もどんどん進む。妾を持つのが当たり前の父と、一人の妻だけを愛する息子。世代によって考え方が異なってくるのが良く分かって面白い。
    大正天皇の皇后様、徳川慶喜の娘、三菱財閥に嫁いだ官僚の娘さんなどなど、旦那様やお父様はよく本で読むけれど、その家族である女性達に目を向けたこの本は新鮮で面白かった。
    参考文献も豊富で面白そう。読み倒したい。

  • 籠の鳥は嫌だなぁと思いました。

    お屋敷が広すぎて、台所から100m移動するうちに冷える料理しか食べないので猫舌であるエピソードとか
    茶・琴・花・歌を幼少よりマスターしていないといけないとか
    お箸は先から1cmしか汚さぬように食べねばならぬとか

    私には無理ですし人権無くて嫌です

  • 家系の存続と家産の継続のために妾をもつという日本の風習は、諸外国との不平等条約改正のための文明国入りを目的に撤廃を目指したのであって、決して女性の人権を考えてのためではなかったのである。あくまで国益が優先されたのである。

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