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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784047034457
作品紹介・あらすじ
〈目次〉
序章 建礼門院はどこにいるのか
第一章 建礼門院の生涯
徳子の出生 高倉天皇と徳子 徳子懐妊 安徳天皇の誕生 『平家物語』の異本 後白河法皇の祈祷 安徳天皇の即位と情勢の急転 高倉上皇崩御 平家都落ち 平家滅亡 帰洛と出家大原入り 大原御幸 御幸は法皇の愛欲か 法皇と女院の対面
第二章 建礼門院の六道語り
六道語り 六道めぐりの系譜 女院の天上道 天人五衰と人間道餓鬼道の苦しみ 修羅道の戦い 叫喚地獄の叫び声 『平家物語』 諸本の六道 畜生道と龍宮城 覚一本の「畜生道」への疑問 聖女となった建礼門院
第三章 憤る女院、苦悩する国母
憤る女院 恨み言の語り 諸本の恨み言の語り 恨み言の語りと六道語り 延慶本と恨み言の語り 安徳天皇追憶の語り 『閑居友』と『平家物語』 女院の苦悩とは何か 苦悩する国母 追憶と懺悔と鎮魂と 恨み言の語りの機能 女院の語りの形成過程 語りの原型へ
第四章 建礼門院説話と小野小町説話
阿波内侍の姿 卒都婆小町の問答 小町の語り 建礼門院の花がたみ 玉造小町子壮衰書 玉造小町と小野小町 小町の髑髏と「あなめあなめ」 枯骨報恩と説話の類型 建礼門院と卒都婆小町 事実は小説より奇なり 落魄の美女の物語 九相詩絵巻 聖女としての小町と女院
第五章 畜生道と中世の女性説話
畜生道の語りの始まり 近親相姦の告白 なぜ「畜生道」なのか 畜生道と「畜生残害」 「畜生」の語誌 性と「禽獣」 「禽獣」から「畜生」へ 県連門院の畜生道 なぜ畜生道を語るのか 和泉式部と光明皇后 苦しむ神と六道語り 神聖化と女性差別 好奇の視線にさらされて
終章 その後の建礼門院
建礼門院の最期をめぐって 女院は『平家物語』を知っていたか
注
あとがき
みんなの感想まとめ
女性の悲劇や苦悩を描いた作品で、特に建礼門院(平徳子)に焦点を当てた考察が展開されています。資料が限られている中で、彼女の多面的な姿を「平家物語」の異本を通じて探求することで、読者は新たな視点を得るこ...
感想・レビュー・書評
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とくこと読むか、とくしと読むか、はたまた のりこと読むか。名前ひとつでも 所論があるのは発見。平家物語に関する異本の存在と相違を知ることができた。さすがに小町説話との比較が出て ちょっとはてなマークが出たが、ひとつの見方だと思った。一般的な大原御幸のイメージを多角的に見る参考になった。
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建礼門院(平徳子)にフォーカスを絞って考察展開された良著。殆ど資料及び平家物語中での記述がない徳子について多方面から切り込んでおり、読み物としても面白い。
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建礼門院という女性は一体どんな女性だったのか、それが知りたくて読みました。実際彼女に対する資料は少なく、それも殆どが推測の域を出ないものばかりですが、色々な「平家物語」諸本に描かれている彼女の姿を垣間見ることが出来ました。実際の彼女は一体どんな女性だったのか、今となっては何もわかりませんし、立場上色々な思惑や好奇心の目に晒され、あることないことを後世に残され、悲劇と言う言葉以上のものを感じずにはいられませんでした。 本自体は全体的に色々な文献からの紹介や比較、表にまとめてありわかりやすく面白いものでした。が、小町を例にとっての箇所、「つまり筆者が何を言いたいのかというと」に来るまでが長すぎ、回りくどすぎ、何のためにここまで話を広げて例えたのかと、ちょっと疲れました…「つまり」を読むと「ああ、そういうことか」と納得できるのですが、そこに至るまでが長すぎて周りが見えなくなり「何の話だっけ」と思わざるを得ず、正直苦痛もありました。
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