ラフカディオ・ハーンの日本 (角川選書 461)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034617

作品紹介・あらすじ

松江、熊本、東京…英語教師として日本各地を訪ね歩いたラフカディオ・ハーン。故郷のギリシアや仕事を求めたアメリカで傷ついたハーンは、特派員の職を得て憧れの日本にたどり着いた。日本人の善良さ、辛抱強さ、素朴な心と繊細な文化を愛する一方で、西洋化を推し進める新しい日本に幻滅し、批判を強めていく。彼が残した手紙や講義録、昔話に材を得た「雪女」「むじな」などの作品からその素顔と心の軌跡を描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • ハーンはアメリカでは人気がない。嫌われていた。日本では文豪扱いなのだが。そういう時代だったのだ。まだ東洋に帰化するなんてのが許される時代じゃなかったから。

    ハーンの考える世界文学という考え方の根幹には、洋の東西を問わず、どんな国の人々をも感動させずにはおかぬ共感の磁場のごときものが孫z内するという確信があった。
    ハーンは欧米の人々に向けて日本について英文で著作したのであり、日本の学生に対しては平易な英語でヨーロッパ、イギリスなどの文化について語った。

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著者プロフィール

昭和21年(1946年)三重県尾鷲市生まれ、東京育ち。早稲田大学文学部英文科卒業。明治学院大学大学院文学研究科(英文学)博士課程修了。現在、早稲田大学社会科学部総合学術院教授・同国際言語文化研究所所長。子どもと若者の育成プロジェクト、『鎌倉てらこや』の会長も務めている。専門は比較文学・比較基層文化論。著書に『複眼の比較文化』『想像力の比較文学』『共生と循環のコスモロジー』『ヨーロッパ世界のことばと文化』(以上、成文堂)『不登校・引きこもりをなくすために』(春秋社)ほか多数。主な訳書に、『小泉八雲コレクション』三巻、『キャッツ』(以上、ちくま文庫)『日本の面影』『日本の怪談』(以上、角川文庫)ほか多数。

「2006年 『野見宿禰と大和出雲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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