オスは生きてるムダなのか (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 66
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034693

作品紹介・あらすじ

38億年前、生物が地球上に現れて以来、生物の細胞系列は生き続けてきた。性が誕生すると生物は劇的に変化し、限りない多様性やあらゆる能力と引き替えに、「死ぬ能力」をも獲得する。一回の生殖で一生分の精子を貯める女王バチ、口が退化し寿命が3日しかないアカシュウカクアリのオス、個体で性別を変化させるミミズ…。生物によって異なる性の決定システムから、ヒトの性にまつわる話まで、生物の性の不思議に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • オスが必要の種、メスだけで生きている種。動物学。

  • まあ、ムダだよね。
    しかし両性あるから面白い。
    生き物って不思議で面白くて、時々ふざけてるな〜

  • 知らないことだらけで面白かった。

  • 性別とは案外適当で、厳格に分けられているものではない。

    XXなら女性、XYなら男性になる。はずだ。
    Yの中のSRYが働くかどうかで人間のせいは決定される。
    鳥の性別はZW型。昆虫はなんと細胞ごとに性別が決まっているので性別がモザイク状になっている昆虫もまれにいるそうだ。
    Yはないが別の染色体がSRYの役をして性別が決まるモグラ。
    気温で性別が決まる爬虫類。
    その他年で性別が変わったり、環境で性別が変わる魚もいる。

    クジャクのオスは美しい羽を見せて求婚するが、実際にメスは鳴き声でオスの魅力をはかっているらしい。なんだその無駄は。
    面白いのはスイーツ(笑)と呼ばれる女性たちの分析で、
    周りがかっこいいと思うオスの子供はかっこ良くなりメスを得やすくなる。だから流行りに流されやすい女性は案外計算高いとか。
    Y遺伝子は対になる染色体がないため、受精の際の減数分裂のときに遺伝子のリフレッシュが行われないため損傷が蓄積されてしまう。

  • 「1分で分かる大学」で観て興味沸きました。
    表紙の写真が面白い。
    かっこいいオスを捕まえられないので独りでいるのである。
    どんな言い訳やねん。

  • ヒトの言語は男と女の騙し合いの結果、発達したという説もあるくらいなのだ。

  • 生物の性を軸に進化や種としての繁栄についてかなり広い範囲のことを
    ギュギュッと詰め込んで平易に書いてある本だった。
    平易にといっても、飛ばし読みをしても「へ~」と思って読めるということで、ちゃんと理解しようと思うと、ひとつのチャプターごとにさらに深く調べながら読まないといけない位色々なものが詰め込まれている感じ。
    今回は、飛ばし読みなので私の理解は「へ~」レベル。

    著者については、進化をあまり目的論的に考えず、「偶然」や「たまたま」「ほかの重要な形質を獲得するための副産物としてそうなっている」
    みたいな感じで考えている人なのかなあ、、と。
    私が読んだいくつかの進化に関する本を書いた学者さんたちも、
    適応的進化(ネオダーウィニズムというのか??)をあまり支持しないという感じだったから、最近の流行りなのか?日本の学者はそいう感じなのか?いずれにしも、テレビでも時々見かけるような人なので、わりと頭の柔らかい人なんだろう。

    特に印象的で今でも覚えている内容(誤解しているものもあるかな?)
    本当に内容が多岐に渡り、とても情報を整理しきれていない・・・

    ○人間では男性は遺伝子を伝えるだけで、細胞の仕組みはメス由来だということ。
    男は情報、女は実態 だったかな? DNAという情報は男も伝えていくが、女性は生のシステムそのものをつないでいる。だからこの本にも書いてあったけど、アフリカに人類の起源となる女性(ミトコンドリア・イブ)がいたという説が出てきたのか~。
    ○種ごとに性別の決まり方はかなり違っている。
    環境によって、オスメスを変化させる生き物も結構いる。体の大きさや水温など。また、細胞ごとにオスとメスが決まっている生き物もいる(ネズミだったかな??)※人間にも見られる両性具有とは違う。
    ○生物は死なないのがデフォルト。
    (大腸菌のような生き物に寿命はないらしい。)
    高等生物は死を発明したことで、進化できるようになった。
    ○人間の寿命は120年 細胞分裂しない、神経細胞の寿命がそのくらい

  • タイトルから想像できるように、小難しいことをできるだけわかりやすく書こうとしてくれているけどやっぱり難しい。
    結局のところ、作者は「オスはムダである」とか言っているような気もするし、言っていないような気もする。

    そもそも、生きている途中で性転換をする生物がいるっていうことを知らなかった私でも、「へ~ぇ」と思いながら一応最後まで読み通すことができる作品です。

    ちょっと生物に興味を持てそうです。

  • セックス、死について考察。
    有性生殖は、なぜこれだけ広まっていて
    優位か判然としないらしい。

    有性生殖、死それぞれ、何かのついでかもしれない。
    たとえばミトコンドリアとの融合によるDNAの損傷の副産物。
    (これは、まだ科学で解けない13の謎の内容かな?)
    性と死は密接に関わっている?

    面白いのは、性というのはそれほど厳格なものではないらしい。
    魚では無性生殖と有性生殖は、環境によって切り替わるし、社会状況によっても切り替わる。遺伝子とも限らない。

    個人的な感想としては、不足、不幸、渇望、動きを作る(増やす)仕組みなのかなと。
    つまり世界のかき混ぜ棒。
    理不尽だが個別の生に不足や不満が無いと
    進化は無いのではないか

  • メスしかいない生物はあっても、オスしかいない生物はない。おーっ!そうだよね。生殖・クローン・性の役割などの仕組みがわかりやすく解説してあり、理解しやすい。性のあり方の多様性も刺激的な本。

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著者プロフィール

1947年生。生物学者。早稲田大学国際教養学部教授。構造主義生物学の立場から科学論、社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。『ほんとうの環境白書』『不思議な生き物』『オスは生きてるムダなのか』『生物にとって時間とは何か』『初歩から学ぶ生物学』『やがて消えゆく我が身なら』など著書多数。

「2018年 『いい加減くらいが丁度いい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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