信長革命 「安土幕府」の衝撃 (角川選書)

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  • KADOKAWA/角川学芸出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034846

作品紹介・あらすじ

若き日の織田信長は伝統的な室町幕府体制に理解を示していた。その彼がなぜ天下人をめざしたのか。大量殺戮戦を可能とした火縄銃・大砲による軍事革命、キリスト教の浸透、基軸通貨だった中国銭の信用不安。戦国時代末期の島国日本を襲った未曾有の危機に、信長は卓抜した合理思想・実力主義で改革を断行していく-。日本史上類を見ない大変革を図った「安土幕府」の実態に、良質な史料と最新の発掘成果から徹底的に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 年々、歴史が楽しくなる新事実

  • 後から見れば当然に見えることが革命的だった。
    都市と商業を育てて資金を稼ぎ、兵農分離が可能になり戦闘集団を生み出した。
    天下統一というのは当時の常識ではなかった等々。

  • メモ

     著者の本は何冊か拝読していて、面白いなと思う。
     環伊勢海政権(父の時代から津島などの要所を押さえ経済的に優位)
     武力での大名の淘汰が天下統一に繋がったのではない。信長以外に天 下を目指した大名はいない。大航海時代への対抗。鉄砲の導入。中国  の思想に影響を受ける。
     足利義昭を追放後暫くまでは、信長は伝統的権威(天皇‐幕府‐守護)を 重視していた。信長は斯波氏の後継者、上杉謙信は関東管領の後継者 の扱いで、足利義澄系統の立場に属していた。

     信長の「安土幕府」と義昭の「鞆幕府」。天皇家の相対化。安土遷都。
     信長の革命=武士を先祖からの土地から切り離し鉢植えにした。
     武士の官僚化。
     一門や若い側近を近国の大名とし、秀吉・光秀・勝家・一益などの老将を 遠国に追いやる。光秀は四国政策の変更(親長宗我部から親三好へ)を 余儀なくされ、出雲・石見への左遷(周りを秀吉系統に囲まれる)への危 機感から義昭に推戴し本能寺の変を起こした。
     
     秀吉の惣無事令は否定。武力で天下統一を行い信長の政策を継承し、 大名の鉢植え、明への侵略(金のヌルハチと同じような立場)。

     土地と人民は大名の私有ではないという考え方は江戸時代に入り、受け 入れられていく。

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著者プロフィール

三重大学教育学部・大学院地域イノベーション学研究科教授

「2018年 『織田信長 近代の胎動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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