- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047034877
作品紹介・あらすじ
鬼、鵺、土蜘蛛、豆腐小僧、天井嘗、垢舐…。日本人の想像力によって生みだされ、絵巻や物語に描かれてきた妖怪たち。いまも都市伝説などで再生されつづける「妖怪」とは何か?説話やお伽草子に描かれる妖怪や怪異、うわさ話のなかの妖怪、妖怪画の歴史、妖怪と娯楽の関係、妖怪の博物誌など、最新の研究成果を盛り込んで日本の妖怪文化に迫る。
感想・レビュー・書評
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■細目次
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https://gyazo.com/0f3c55896d2aaecf8a9934a5be8e14bc詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「妖怪」ではなく「妖怪学」─妖怪を学ぶとは、妖怪を学問
として研究するとはということについて、基本を押さえた
入門書、ということになるだろうか。妖怪というものが
日々刻々変化していて定期的に記述を残しておかないと
失われてしまうということがよくわかる。豊富な参考文献
リストも○。 -
日本の妖怪に関する様々を編纂した一冊。海外にもゴーストやモンスターの類いは多いが、日本の物は群を抜いてその数も種類(恐ろしい物からカワイイ物まで)も多いのではと、改めて思った。
妖怪だけでなく幽霊や鬼、祟りなどの伝承にも触れている。現代よりも自然の脅威と畏怖、それに死がはるかに身近にあった昔は、こういった話が生み出されやすかったことは想像に難しくない。妖怪と神は紙一重の存在だったりもする。それは人間の心がそのまま現れてもいるのだろう。
昔は畏怖の対象だった妖怪や鬼達に娯楽の要素が加わってきたのは江戸時代かららしい。当時すでに、今で言うお化け屋敷や見世物小屋はできてきて、「安全だとわかっているからこそのエンターテイメントとしての恐怖」を楽しむ風習があったようだ。現代の日本はさらに、世界にも通用する娯楽に発展させた。日本人の創造力は古代から培われてきたものだ。 -
面白かった。
「妖怪を調べるのにここまでするの!? すげー!!」みたいな感じだった。
妖怪が出現する際の方角なんて、気にしたことがなかったよ……。 -
妖怪が好きなので、とても勉強になり面白かった!
妖怪は信仰・畏れの対象だったのが、江戸時代から娯楽の対象となったというお話が印象的。
そもそも妖怪(昔はこう呼ばれなかったが)とは日常的な論理では解釈できないものの総称だったけれども、エンターテインメントと結びついて、キャラクター化したとのこと。
他にもたくさん、たくさん興味深い知識がもりだくさんです。 -
感想未記入
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井上円了や柳田國男の初期の「妖怪学」から、最新の妖怪学研究までが網羅的にまとめられている。
専門的な知識がなくても、基礎から民俗学の立場から見た妖怪学を学ぶことができた。 -
日本の妖怪文化に関する基礎的知識をまとめたもの。
幽霊は妖怪に含まれる/妖怪の中核はやはり鬼/昔は畏怖の対象だったが、江戸時代からキャラクター化され、娯楽として楽しまれるようになった等面白い話がいっぱい。
中でも気になったのは、「妖怪が出没されたとされる箇所を地図上にプロットしていくと、都市中心部の東側に偏るらしい」ということ。
原因について仮説が記載されていたが、理解できず。 -
まとめ本としては最適。
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資料ID:W0161497
請求記号:388.1||Ko 61
配架場所:本館2F手動式書架 -
妖怪学って曖昧な部分多い
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ビギナー向け。歴史書や物語集、絵巻など、様々な角度から妖怪と人間の関係を読み解いている。