花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想 (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034884

作品紹介・あらすじ

人生は空しくてはかない。我々はこの感情を無常観と呼ぶ。だが、この無常というものを積極的に受け入れることで、現代にただよう「絶望」がもし払拭できるとしたら-。無常の思想を語学、哲学、文学、芸術、宗教から丹念にひも解き、「かなしみ」や「いたみ」を分かち合ってきた日本人独自の死生観とその背景にある精神の核心に深く迫る。日本思想史の新たな地平を切り拓く、東京大学退官記念「最終講義」全記録。

感想・レビュー・書評

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  • 3.11以後、どうにも心の収まりが悪くてメゲていた。いくつか本を読んだけれど、落ち込んだ気分の持って行き場がなかった。

    生老病死の苦界の中で「なぜ」と問う,とまどう私に少しだけ立ち居地を分からせてくれた。

    まだまだ読み込まなければと、思う。
    「おのずから」と「みずから」を学ぶことで、光明が見えて来るような気持ちになった。

  • 「おのずから」より出で来て「みずから」を流れ「みずから」であるがままに「おのずから」へと帰す。この世もひとの存在も有限であり無常である。それはあきらめであるが絶望ではない。
    別れるとき告げる日本語は「さようなら」。
    そうならなければならないなら。
    「そうならなければならないなら」別れゆく。何を諒承したのかは語らぬまま、受け入れて別れつながっていく。

    言葉は世界をつくる。
    日本語の構築する世界は、日本語を母語とする私には、心ふるえるうつくしさで、いま、さらけだされている。

  • 『おのずからとみずから』の前に、肩ならしに読んでみた。最終講義を中心にまとめられたそうで、具体的に噛み砕いて書かれているので、非常にわかりやすい。日本的、日本人的であろうとする時に、その拠り所となるべきは何か、その方向を示している。

  • 大学の教材でした。
    日本思想についてというと読みづらそうですが、
    タイトルの意味と「おのづから」「みずから」の章を読むだけでも人との出会いや今ここに在る自分について考えさせられます。
    哲学の講義で使用しましたが、ほかの分野にも繋がるような面白さがあります。

  • 請求記号:121.0タ
    資料番号:011403664
    「いのち」のイは息、チは勢力。すなわち「息の勢い」。

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著者プロフィール

1946年長野県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東京大学教授などをを経て、現在鎌倉女子大学教授、東京大学名誉教授。専門は倫理学・日本思想史。著書に『自己超越の思想』(ぺりかん社)、『「おのずから」と「みずから」』『やまと言葉で哲学する』『やまと言葉で<日本>を思想する』(以上、春秋社『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』(ちくま新書)『「かなしみ」の哲学』(NHKブックス)『花びらは散る 花は散らない』(角川選書)『ありてなければ』(角川ソフィア文庫)などがある。

「2016年 『日本思想の言葉 神、人、命、魂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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