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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784047034914
作品紹介・あらすじ
兄、昭和天皇を補佐し陸軍・海軍へと身を投じた弟、秩父宮・高松宮を待ち受ける軍部の陰謀。皇弟による皇位簒奪を危惧した、元老西園寺公望の真意とは? 天皇と弟宮の生きざまや葛藤を克明に描き出す。
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みんなの感想まとめ
テーマは昭和天皇とその弟宮たちの複雑な関係性であり、特に皇族としての立場や軍部との関わりが描かれています。著者は、兄弟の生きざまや葛藤を通じて、皇族が抱える「みこし」としての危険性や、皇位簒奪の懸念に...
感想・レビュー・書評
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昭和天皇が皇太子が誕生しない事に負い目を感じていたことが、軍部台頭を許したという説は初耳。
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声に出せば「皇帝」と同音となる「皇弟」の存在の重要性は、昨今の情勢を指摘するまでもなく論を俟たない。本書はそれをテーマとした書物である。
とはいえタイトルには多少偽りありで、「上御一人」と弟君たちの、血を分けた同胞としての赤裸々な交流具合が知れるわけではない。そんな記録が(少なくとも下々の目に触れるところに)あるはずがない、と言ってしまえばそれまでだが、大仰なタイトルや序文のわりに目新しい事実があるでなし、やや拍子抜けというのが正直なところだ。
代わりに多くを占めているのは、3方あった弟君のうちでもお年の近い秩父・高松両宮の、敗戦以前の伝記である。何年に何があった、何をなさった、と綴られゆく中に「日嗣の皇子として別待遇だった長兄・昭和天皇にはできなかった体験であった」式の記述が散見されるが、その時々の単発的な感想の域を出ず、だからどうだ、と何らかの結論を導くまでには至っていない。
そもそも昭和帝と三直宮を兄弟として捉えようとするならば、おのずと私的側面にフォーカスしていくものであろうのに、「天皇」と「軍人」という公の顔ばかり追ったのは理解に苦しむ。二・二六事件と秩父宮だの、戦局悪化の中での高松宮との見解の齟齬だのは、すでにいまさらというほど知られた話であるのだから。
また、戦後宮様方は「軍人」ではなくなったが、「天皇陛下の弟君」であることは、当然ながら変わらなかった。なのになぜ、早世された秩父宮はともかく、高松宮や三笠宮のご生涯の追跡を、敗戦をもって区切ったのか。
くり返すが、本書は秩父宮あるいは高松宮について、あるいは皇族軍人についての本ではなく「天皇の弟」、あるいはそうした立場に生まれつくことを、テーマとして掲げたものである。してみれば、これまた不可解と言わざるをえない。
2012/1/4〜1/5読了 -
昭和天皇と秩父宮・高松宮の関係の変容。皇族には「みこし」として担がれる危険性が常在するという話。
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昭和天皇と弟宮たちを時代を追いながら簡素に書いた本。が、ある程度知っている人には物足りないだろうという内容。
一冊にまとまっていてだいたいの流れは掴めるので星3つ。
著者プロフィール
小田部雄次の作品
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