昭和天皇と弟宮 (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034914

作品紹介・あらすじ

幕末以来、一代につき一人の男子しか成人しなかった天皇家。昭和天皇の弟宮たちは近代初の弟という新しい役割を持って生まれてきた。そして時代は満州事変、二・二六事件、日中戦争を経て第二次世界大戦へと流れていく。兄、昭和天皇を補佐し陸軍・海軍へと身を投じた秩父宮・高松宮を待ち受ける軍部の陰謀。皇弟による皇位簒奪を危惧した、元老西園寺公望の真意とは?平成の皇室をも見据えながら、昭和天皇と弟宮たちの生きざまや葛藤を丁寧に描いた新機軸の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)

    幕末以来、一代につき一人の男子しか成人しなかった天皇家。昭和天皇の弟宮たちは近代初の弟という新しい役割を持って生まれてきた。そして時代は満州事変、二・二六事件、日中戦争を経て第二次世界大戦へと流れていく。兄、昭和天皇を補佐し陸軍・海軍へと身を投じた秩父宮・高松宮を待ち受ける軍部の陰謀。皇弟による皇位簒奪を危惧した、元老西園寺公望の真意とは?平成の皇室をも見据えながら、昭和天皇と弟宮たちの生きざまや葛藤を丁寧に描いた新機軸の一冊。

    想像した内容とは違いましたがわかりやすく読めました。
    秩父宮と高松宮のお話が中心かとおもいます。
    昭和天皇の弟宮の立ち位置ってそういえばまったく知らなかったわ、と読みました。
    時代が時代だった分軍人という選択肢しかなかったのね。
    天皇のスペアだと思うその立場は複雑だったのだと改めて思わされる記述あり。
    現在の秋篠宮と皇太子のことはあっさりさわっただけの印象。
    いい勉強になりました。

  • 昭和天皇が皇太子が誕生しない事に負い目を感じていたことが、軍部台頭を許したという説は初耳。

  • 声に出せば「皇帝」と同音となる「皇弟」の存在の重要性は、昨今の情勢を指摘するまでもなく論を俟たない。本書はそれをテーマとした書物である。
    とはいえタイトルには多少偽りありで、「上御一人」と弟君たちの、血を分けた同胞としての赤裸々な交流具合が知れるわけではない。そんな記録が(少なくとも下々の目に触れるところに)あるはずがない、と言ってしまえばそれまでだが、大仰なタイトルや序文のわりに目新しい事実があるでなし、やや拍子抜けというのが正直なところだ。
    代わりに多くを占めているのは、3方あった弟君のうちでもお年の近い秩父・高松両宮の、敗戦以前の伝記である。何年に何があった、何をなさった、と綴られゆく中に「日嗣の皇子として別待遇だった長兄・昭和天皇にはできなかった体験であった」式の記述が散見されるが、その時々の単発的な感想の域を出ず、だからどうだ、と何らかの結論を導くまでには至っていない。
    そもそも昭和帝と三直宮を兄弟として捉えようとするならば、おのずと私的側面にフォーカスしていくものであろうのに、「天皇」と「軍人」という公の顔ばかり追ったのは理解に苦しむ。二・二六事件と秩父宮だの、戦局悪化の中での高松宮との見解の齟齬だのは、すでにいまさらというほど知られた話であるのだから。
    また、戦後宮様方は「軍人」ではなくなったが、「天皇陛下の弟君」であることは、当然ながら変わらなかった。なのになぜ、早世された秩父宮はともかく、高松宮や三笠宮のご生涯の追跡を、敗戦をもって区切ったのか。
    くり返すが、本書は秩父宮あるいは高松宮について、あるいは皇族軍人についての本ではなく「天皇の弟」、あるいはそうした立場に生まれつくことを、テーマとして掲げたものである。してみれば、これまた不可解と言わざるをえない。

    2012/1/4〜1/5読了

  •  昭和天皇と秩父宮・高松宮の関係の変容。皇族には「みこし」として担がれる危険性が常在するという話。

  • 昭和天皇と弟宮たちを時代を追いながら簡素に書いた本。が、ある程度知っている人には物足りないだろうという内容。
    一冊にまとまっていてだいたいの流れは掴めるので星3つ。

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著者プロフィール

1952年生。静岡福祉大学教授。専門は日本近現代史。著書に『天皇・皇室を知る事典』東京堂出版、『華族』『皇族』中公新書、『皇族に嫁いだ女性たち』角川選書、『天皇と宮家』新人物往来社、『昭憲皇太后・貞明皇后』ミネルヴァ日本評伝選ほか多数。

「2017年 『肖像で見る歴代天皇125代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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