一流選手の動きはなぜ美しいのか からだの動きを科学する (角川選書 502)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2012年2月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047035027
作品紹介・あらすじ
筋力が大きい方が勝つ、地面を強く蹴れば速く走れる、肩凝りの原因は肩にある-。私たちの「常識」は本当に正しいのか。スポーツや日常生活の動作における、からだの仕組みと構造を最新の研究成果で解説。無意識のうちに一流選手がみせる驚きの身体動作や、豊富な図版やエピソードとともに、からだが持つ能力の不思議に迫る。「力感を抜いて動作の質を上げる」からだ使いが分かる、目からウロコの身体論。
感想・レビュー・書評
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相変わらずこの人の理論はタメになる。
(が実践が難しいな~)
力が働かないと早いボールは投げられないのに、力を抜けというのはなぜなのか?
主観と客観を取り違えるとギクシャクした動きになる。
外力(重力や地面反力)を利用することが必要で、力を抜いたり、膝を抜くことが必要。
達人って、これを実践出来る人のことを言うんだろうな。
かなりオススメです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理論を考えて体は動かせない。
感覚も大事。
アドバイスするにも体が実際動くようにするのが重要。 -
意外と馬貴派八卦掌の身体の要求と噛み合うところがあって興味深い。
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非真面目。
膝を落とす。 -
身体感覚と実際とのズレに着目し、実践と理論の橋渡しをしようというのは意欲的で、おそらく類書といったものもあまりないのではないか? ただ、さほど整理された論考ではなく、似たような話、自分からは遠い話も多く、最後まで興味が持続できなかった。岩波ブックレット的にコンパクトにまとめたもので読みたい気がする。
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膝を抜いて地面の反力をうまく活用すること、内旋と外旋で力の出方が違うこと。
頭でっかちにならずに自分の体と対話しながら試してみたい。 -
主観と客観にはズレがあって、頭で理解するより、自分の感覚を活かすことも大切。
肩凝りの原因は、背中の僧帽筋(そうぼうきん)より、胸の大胸筋(だいきょうきん)を意識。
科学的な筋トレと、日本伝統の柔道や相撲道の体幹にヒントあり。
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一流選手の美しい動きは科学的根拠のある理にかなったフォームであることを解説。
五十嵐亮太、川上憲伸両氏がYouTubeなどで提唱している「内旋を利かせたフォーム(ステップ)」の利点についても科学的に理論的に証明している。
プロフェッショナルな一流選手はトレーニングを重ねるうちに、自然と理にかなったフォームや体の動きが身に付くのかもしれない。
しかし趣味でスポーツを楽しむアマチュアは感覚だけを頼りに『誤った自己流』に陥らないよう、基本や教科書が必要なことを改めて認識させられる。 -
前半は、感覚と実際の動きのズレに関して。大学時代に考えていたこととほぼ同じで共感できる。後半は、内旋・外旋など著者の持論を展開。