渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047035263

作品紹介・あらすじ

「帰化」と「渡来」の語を明確に区分、古代史に風穴をあけた泰斗による、「渡来人と渡来文化」の集大成。近年の発掘調査の成果も踏まえ、古代国家形成にかかわる渡来を東アジアという視点でダイナミックに提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 上田正昭氏が昭和40年出版した『帰化人』以後の研究成果をまとめた本である。
    内容は
    序章 帰化と渡来と
    第一部 渡来人の諸相
     第1章 日本版中華思想
     第2章 秦氏の活躍
     第3章 漢氏の行動
     第4章 高麗氏と船氏
     第5章 百済王氏の軌跡
    第二部 渡来文化の諸相
     第1章 文字の使用
     第2章 道教と役小角の宗教
     第3章 儒教と仏教
     第4章 アメノヒボコの伝承
     第5章 壁画古墳と渡来の氏族

    あとがきにありますが、雨森芳洲の文章が上田正昭氏の思いです。
    「誠信の交りと申す事、人々申す事に候へども、多くは字義を分明に仕えざる事これあり候。誠信と申し候は実意と申す事にて、互いに欺ず争ず、真実を以て交り候を誠とは申し候」。
    この至言は、今の世にも活きる。
    もっとも近い国の渡来の人びとが、日本の歴史と文化の発展にいかに深いかかわりをもったか。
    本書がたんなる過去の物語ではなく、一衣帯水の隣国との友好のまじわりに、多少なりとも寄与することができれば幸いである。と。 

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著者プロフィール

1927年兵庫県生。日本史学者。専門は古代日本・東アジア史、神話学。1950年京都大学文学部史学科卒業。京都大学名誉教授、世界人権研究センター名誉理事長、高麗美術館館長、島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長、中国西北大学名誉教授、中国社会科学院古代文明センター学術顧問。大阪文化賞、福岡アジア文化賞、松本治一郎賞、南方熊楠賞、京都府文化特別功労者、京都市特別功労者。勲二等瑞宝章、韓国修交勲章。主著に『帰化人――古代国家の成立をめぐって』(1965、中央公論社)。『日本神話』(1970、岩波書店)で毎日出版文化賞受賞。その他、『上田正昭著作集』(全8巻、1998-99)『渡来の古代史』(2013、以上角川書店)、『私の日本古代史 上・下』(2012)『日本古代史をいかに学ぶか』(2014、以上新潮選書)、『歴史と人間の再発見』(2009)『森と神と日本人』(2013)『「大和魂」の再発見』(2014)『「古代学」とは何か』(2015、以上藤原書店)ほか81冊。

「2015年 『古代の日本と東アジアの新研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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