本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047035379
作品紹介・あらすじ
法華経の受容と仏教の土着化など数々の視点から、日本仏教の深化と多様性を検証。道元や親鸞の鎌倉新仏教を日本仏教の最高峰とする通説を乗り越え、宗派を超えてダイナミックに展開する日本仏教の全体像を描きだす。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「日本仏教入門」というタイトルの本ですが、その思想的・哲学的側面についての議論はあまり見られません。どちらかというと、思想史的な広い観点から、日本仏教にかんする現在の研究状況についてわかりやすく解説している本という印象です。
著者は、明治以来のいわゆる「プロテスタント仏教」的な理解と、それに対する批判として大きな影響力を現在にまでおよぼしている黒田俊雄の顕密体制論について触れた上で、日本仏教を東アジアの歴史のなかに置きなおしたり、日本仏教の社会的な側面をとりあげたりして、いっそう広い観点からその特色を考えなおそうとしています。
期待していた内容とは少し違いましたが、勉強になりました。 -
141025 中央図書館
あちこちに掲載して紀要のようなものを一冊の本で「仏教入門」と名付けたようなもの。鎌倉仏教の意味が、今までは過度に持ち上げられてきたが、日本仏教全体の大きな流れの一つに過ぎないという見方が今では主流である、と。
全5件中 1 - 5件を表示