日本仏教入門 (角川選書 537)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047035379

作品紹介・あらすじ

法華経の受容と仏教の土着化など数々の視点から、日本仏教の深化と多様性を検証。道元や親鸞の鎌倉新仏教を日本仏教の最高峰とする通説を乗り越え、宗派を超えてダイナミックに展開する日本仏教の全体像を描きだす。

感想・レビュー・書評

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  • 葬式仏教というとどうしてもネガティブなイメージしかないけれど、それだけ日本の仏教が庶民に根付いたということ。
    日本仏教が初期仏教から独自に発展したと考えれば、ポジティブな評価を与えてもいいんじゃないか

  • 仏教より前に神道はない、言われてみればそうなんだが。そこにあったものが何であれ、かなり神道とは違う崇敬崇拝だったんだろう。善光寺の話を読みなおしてみたい。
    いつの世にも日本ガラパゴス起きるんだなあ。
    単純化してAかBかというのは、朝鮮半島の専売特許でもなさそうだ。

  • 「日本仏教入門」というタイトルの本ですが、その思想的・哲学的側面についての議論はあまり見られません。どちらかというと、思想史的な広い観点から、日本仏教にかんする現在の研究状況についてわかりやすく解説している本という印象です。

    著者は、明治以来のいわゆる「プロテスタント仏教」的な理解と、それに対する批判として大きな影響力を現在にまでおよぼしている黒田俊雄の顕密体制論について触れた上で、日本仏教を東アジアの歴史のなかに置きなおしたり、日本仏教の社会的な側面をとりあげたりして、いっそう広い観点からその特色を考えなおそうとしています。

    期待していた内容とは少し違いましたが、勉強になりました。

  • 141025 中央図書館
    あちこちに掲載して紀要のようなものを一冊の本で「仏教入門」と名付けたようなもの。鎌倉仏教の意味が、今までは過度に持ち上げられてきたが、日本仏教全体の大きな流れの一つに過ぎないという見方が今では主流である、と。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、東京大学名誉教授

「2024年 『日本の近代思想を読みなおす3 美/藝術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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