ネット社会の「正義」とは何か 集合知と新しい民主主義 (選書)

著者 : 西垣通
  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2014年9月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047035454

ネット社会の「正義」とは何か 集合知と新しい民主主義 (選書)の感想・レビュー・書評

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  • [集合知定理]
    集団誤差=平均個人誤差−分散値 p50

    生命体である人間は「オートポイエティック・システム(autopoietic system)」、機械であるコンピュータは「アロポイエティック・システム(allopoietic system)」というわけだ。p104
    (前者は「閉鎖系」で、後者は「開放系」p105)
    Cf. ルーマン「機能的分化社会理論」

    きわめて粗っぽく図式的に整理すれば、規模が小さいときは共同体主義が有効だが、大きくなるにつれその有効性は急激に減少し、相対的に自由主義の有効性が増していく。そして功利主義は、両者の中間的性格を持っている。より正確にいうと、自由主義は規模によらず普遍的な有効性を持っている。そして功利主義は、原理自体は共同体主義ほど規模の影響を受けないが、規模があまりに大きいときは事実上使えなくなってしまう。p167

    【本書が提案する“集合知民主主義”のアプローチ】p184
    自由主義の制約条件を念頭におきつつ、功利主義の効用関数にもとづいて公共的正義のあり方を検討するものである。共同体主義の共通善はそこで、人びとの道徳観にもとづく判断として、非明示的に作用することになる。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784047035454

  • 集合知の話と、正義の定義についての本。ちょっと難しいが面白かった。

    集合知、重さあてなどは、平均値をとれば集合知で正解に近づく。ただチェスのさしては、単純な多数決では一流に勝てない。しかしながら、それなリのリーダーのガイダンスでそれぞれの手のよし悪しをまとめていけば一流に勝てる。
    機械知、AI??所詮コンピューターはひとが設計しソフトを組んでデーターを入れる。道具。
    正義、功利主義と自由主義と共同体主義それぞれ長所短所だけでなく、結局の共通点も。そういった統合モデルができれば新たなネット民主主義化か?ホリエモンの世界かも。

  • 『ネット社会』というから、『ソーシャルネットワーク』の話かと思ったし、ほとんど関係なかった。てっきり炎上事件をとりあげて、『正義』とは何かを語る本だと思ったのだけど。
    そもそも、ネット社会というのがほとんど関係無いような・・・。しいていうなら、チェスの指し手をネット投票で決めたことをとりあげたところぐらいじゃないか。こういう試みは日本の将棋でもやってほしいと思った。
    裁判員って結構たいへんなんだなということが分かった。ちょっとやってみたいと思って入るのだけれども、あんまり気軽にそんなこと思っていいようなもんでもないかもしれない。
    機械による独裁の話で、手塚治虫の『火の鳥』を思い出した。改めて、手塚治虫ってすごかったんだなと思った。
    第五章や第六章の社会問題にたいする討論例は面白かった。死刑制度について討論するとこういう感じになるのだろうか。
    個人的に死刑制度は廃止して終身刑など別の刑を導入したほうがいいと思ってる人間なので(少数派らしい)、こういう話は結構面白いと思える。
    ところで、死刑因が絞首刑で死ぬ時ってほとんど即死に近いということを初めて知った(落下とともに頚椎が折れることが多いらしい)。

  • 恵与深謝。ネットの集合知を活用するために、自由主義原理/功利主義原理/共同体主義原理をゆるやかに統合した評価基準を提唱。

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