戦争と諜報外交 杉原千畝たちの時代 (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047035652

作品紹介・あらすじ

日本が大戦へと向かう中、自らの目で世界を見つめ、外交交渉の最前線で闘った男たちがいた――。

 ユダヤ人迫害の危機が迫る中、本国からの警告を無視して渡航許可証を発行した杉原千畝。日本が第二次大戦前へと向かう中、杉原だけでなく多くの日本人外交官が世界各地で戦争と戦っていた。  日中戦争初期、本国の訓令を待たずにラジオで平和的解決を訴えた斎藤博。国際連盟事務次長を務め、1940年の東京五輪誘致に尽力、日本の国際連盟脱退後もイタリア・フランス特命全権大使を務めた杉村陽太郎。吉田茂の援護射撃として日独伊三国同盟の締結を危惧する電報を送り続けた来栖三郎……。彼らはそのとき、一体何を見、何を行い、日本をどんな未来へ導こうとしたのか――。
 外務省外交史料館に眠る4万冊の資料を読み解き、先人の足跡をたどる。

【目次】
まえがき
第一章 日米の架け橋を夢見た大使 斎藤博
第二章 巨星 杉村陽太郎
第三章 悲劇の外交官 来栖三郎
第四章 インテリジェンスの鬼才 杉原千畝
あとがき
参考文献
年表

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・開架 319.1A/Sh82s//K

  • 外交官の斎藤博,杉村陽太郎,来栖三郎,杉原千畝の業績を細かに分析した本だが,著者が述懐しているように前の3名は知らなかった.しかし,それぞれの時代で重要な仕事をこなしてきたことはよく理解できた.特に杉原が独ソの関係を分析して,ドイツの危うさを本国に伝えていたにも関わらず,的確な判断ができなかった当時の日本政府がもどかしい.満州の問題が大きくて,ヨーロッパの情勢の比重が小さかったのかなと思った.

  • 佐道明広『人物で読む近代日本外交史』では、1930年代まで外交は外務大臣が主役だったが、それ以降は首相が主役となった、という観点。
    戦前、エチオピアと日本は友好関係にあった。
    杉原千畝は6000人を救ったが、今ではその子子孫孫が20万人になるという。

  • 日本が対中戦争、そして太平洋戦争へと進んでいく中、その戦争を避けようと懸命に努力した外交官たちがいた。

    命のビザで有名な、杉原千畝はドイツのソ連侵攻の情報を命がけで入手した。
    日米衝突を避けるために、独断でラジオ放送を行った斎藤博。駐ドイツ大使として、日独伊三国同盟に反対し続けた来栖三郎。ムッソリーニと渡り合った杉村陽太郎。

    新興国日本が、列強のなかに入っていくことによって、軋轢を生じ、結果として戦争に突入していく時代、しかし、大本営の号令一下、一億総火の玉、一億総活躍になるだけではなく、外交努力を続けた外交官たちのことも記憶しておきたい。

  • 4人の外交官の紹介、それぞれに読み応えがあった。

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著者プロフィール

外務省外交史料館館員

「2014年 『六千人の命を救え! 外交官・杉原千畝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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