羽柴を名乗った人々 (角川選書 578)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047035997

作品紹介・あらすじ

◆第一章 羽柴名字と公家成大名

◆第二章 秀吉の一門大名
羽柴秀長・秀保/羽柴秀次/羽柴(小吉)秀勝/羽柴秀俊(小早川秀秋)

◆第三章 秀吉の親類大名
宇喜多秀家/結城秀康/前田利家・利政(利勝)利政/徳川家康・秀忠/京極高次/京極高知(生双)/木下勝俊/某 秀弘/青木重吉/福島正則・正長・忠清(忠勝)

◆第四章 織田家の人々
織田秀信/織田秀雄/織田信兼/織田長益・頼長/織田信秀/織田信高/織田信吉

◆第五章 旧織田家臣の人々
堀秀政・秀治・秀隆(忠俊)/堀秀家(秀成・親良)/滝川雄利・正利/丹羽長重/長岡(細川)忠興・忠隆/蒲生氏郷・秀隆/蜂屋頼隆/毛利秀頼/稲葉貞通・典通/津川(斯波)義康/長谷川秀一・秀康/前田秀以・茂勝/佐々成政/筒井定次/池田照政(輝政)・照直(利隆)/森忠政

◆第六章 旧戦国大名の人々
上杉景勝/大友吉統(義統)/長宗我部元親・盛親/島津義弘・忠恒(家久)/立花統虎(親成・宗茂)/龍造寺政家/毛利輝元・秀元/小早川隆景・秀包(秀直)/吉川広家/宗吉智(義智)・義成/佐竹義宣/最上義光・義康/伊達政宗/里見義康/宇都宮国綱

◆第七章 羽柴名字の消滅

感想・レビュー・書評

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  • 羽柴秀吉の政権時代、有力大名の名字はすべて「羽柴」であった!関白・秀吉は、参内の際に主要大名を侍従以上の公家成大名に任官、同時に羽柴名字を与えた。秀吉と婚姻関係にある大名、織田家出身・旧織田家臣の大名、さらには旧戦国大名の有力者までが、秀吉に服属後、相次いで羽柴名字を与えられた。これは何を意味しているのか。新しい武家の政治序列を創り出した、秀吉の野望と類い稀な政治手腕を描き出す。(2016年刊)
    ・はしがき
    ・第一章 羽柴名字と公家成大名
    ・第二章 秀吉の一門大名
    ・第三章 秀吉の親類大名
    ・第四章 織田家の人々
    ・第五章 旧織田家臣の人々
    ・第六章 旧戦国大名の人々
    ・第七章 羽柴名字の消滅
    ・羽柴名字一覧
    ・あとがき

    大変な労作ではあるが「秀吉の野望と類い稀な政治手腕を描き出す」とまでは言えないのではないか。内容としては、羽柴を名乗った人々を対象とした人名辞典としての部分が、大半を占める。欲を言えば、秀吉による官位序列に関する研究のあらましが欲しいところであるが、他書を併せて読むことにより、理解を深めることは可能である。
    人名辞典という性質上、退屈であることは否めない。網羅された52家74人を、端から端まで読み抜くことは、ある種の苦行といえるが、目的を持って引く分には重宝しそうである。
    あとがきにもあるとおり「現段階において明らかにできたことをまとめておくことに、十分な意義がある」と思われるし、羽柴政権を考えるうえで、重要な知見を与えてくれる。
    「豊臣大名や羽柴政権から初期徳川政権の時代について、あらためて追究に取り組んでいき、その成果を発信していきたい」とのことなので、さらなる成果を期待したい。

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著者プロフィール

1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授。著書に『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房、2003年)、『戦国大名 政策・統治・戦争』(平凡社新書、2014年)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書、2006年)など。

「2021年 『戦国「おんな家長」の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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