カール・ロジャーズ カウンセリングの原点

  • KADOKAWA (2021年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (462ページ) / ISBN・EAN: 9784047036406

作品紹介・あらすじ

受容・共感・一致・傾聴……現代カウンセリングにおける重要概念の数々を打ち出した男、カール・ロジャーズ。ロジャーズ研究の第一人者が彼の思想と生涯を語る決定版。主要著作・論文をまとめたブックガイドも所収。

みんなの感想まとめ

カール・ロジャーズの思想と生涯を深く掘り下げた本書は、カウンセリングの原点を探求する貴重な一冊です。著者はロジャーズの理論や業績を詳細に紹介し、彼の人生の複雑さや教育観、恋愛観にまで触れています。特に...

感想・レビュー・書評

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  • キャリアコンサルティングの勉強の中で、しきりに強調されて、面談の際にはロジャーズを降臨させるのだとまで言われたのだが、改めてその全体を紹介する本書を読み、その業績の偉大さ、人生の複雑さを見ることができた。特に、国内でもこの領域の研究をリードしている諸富祥彦氏が著者であることがよかったのだろう。その生涯、業績に対する適切な記述と、著者のロジャーズへの敬意及び情熱がよい具合にアレンジされて、素晴らしい内容になっている。
    前半部分はなかなか読み進まなかったが、中盤以降はあっという間だった。

  • 教育観にクライエント中心療法の生みの親であり、カウンセリングの原点ともいえるカール・ロジャーズについて400ページ以上のボリュームで語った本。ロジャーズの理論、生涯、弟子ジェンドリンとの関わり、恋愛観や教育観に至るまで取りこぼしているところはないのではないかと思えるほどぎっしりと内容が詰まっている。著者のロジャーズへの愛も伝わってきており、解説書ながらそのエッセンスに触れることができるのではないだろうか。ロジャーズの理論は明瞭ながらも奥深いため、軸がきちんとしており、幅広いテーマを扱っていながらも迷子になりにくいという点もよかった。

  • 深い傾聴に迫る。
    ロジャーズの生涯と実績を通じてカウンセリングにおける対話の歴史を学ぶ。
    傾聴とは何かに狭る話と人の内面の深さに迫る触れ方は参考になる。
    聴くとは全力の姿勢と態度であり、ひとつも見逃さないことだと思えた。
    それだけに相手の言葉を内面に押し込んで触れて解釈しての一連の理想系の難しさも伝わる。
    読み物としておもしろく、人の生涯に歴史ありで様々な展開と論理が産まれるものだ。

  • カウンセリングとはまさに「同乗者」となり、その存在に頼るように仕向けること。そして心の迷い等を理解し解決方法を見出してあげることだ。それがこの「受容・共感・一致」であり一番大切なことは「親身に傾聴すること」

  • コーチングって何?というきっかけから調べてみて、口コミが面白そうだったので読んでみた一冊。
    カウセリングについての前提知識は0であったものの、読めば読むほど、のめり込んだボリュームのある本。最初の方は少し内容が入ってこない部分もあったが、気にせず読み進めてよかった。
    カウンセリングという領域の中で、傾聴、受容、共感、一致をキーワードに、相手の中に入っていき、相手が内蔵的感覚思考に気づくことができることがいかに大切かを述べており、共感できた。また、それはお互いに優劣をつけず、一体になることにより進めなければならない。その前提は、カウンセリングだけでなく、恋愛、結婚、教育、宗教的対立にも適用している点がとても興味深く、ロジャーズ軍団の視野の広さに驚いた。
    この学びは仕事を進める時、何かに悩んだ時に立ちかえる1視点になるなと学んだ。
    仕事の上でまず相手が何を真意としているのかを傾聴する、それを深堀する。
    自分が悩んだ時に何をそれほど悩むのか、経験したことを基にありのままに掘り下げる、そして言葉に繋げる。(本当は誰かにやってもらったほうがいいが)
    そして大切なことは前例や周囲がどう思うのかは気せず、自分の経験から感じた内蔵的感覚を言語化(見える化)するという点も学んだ。→学術的にはこれがその人の論文になるということになるが。

  • わかったつもりになって、積極的に読もうと思ってなかったけど、ジェンドリン繋がりで読んでみて衝撃を受けた。もっと早くロジャーズ読めばよかったと思わせてくれた一冊

  • キャリアコンサルタントで知った方なので。随分前に読んだので理解があまりできていないが、「人の心は蔦の様に伸びていく」と言う文言が心に響いた。
    「この人はこう言う経緯があって、こうならざる得ないんだ」と考える一歩を踏み出せました。
    すこし?と思う事があったので再読します。

  • わかりやすかった

    変化の方向性
    - 見せかけのものから離れる
    - 「べき」からはなれる
    - 他の人の期待に副おうとすることをしなくなる
    - 他者を喜ばすということから離れる
    - 自分で自分を方向付けるようになっていく
    - 過程的であることにむかっていく
    - 複雑さにむかっていく
    - 自分の内側の体験に対して開かれるようになる
    - 他者を受容することに向かっていく
    - 自己を信頼するようになる

  • カール・ロジャーズという方はカウンセリング界では有名なのか
    礎にこういう方がいたんだということを知れてよかった
    ベロニカは死ぬことにしたで何を普通の状態と捉えるかを考えさせられたが、カウンセリングの礎が自分自身になることだったとは驚いた
    オリバー!の年のアカデミー賞だったら見てる気がするから、自分自身への旅も目にしていたのかな、覚えてないけど
    うーん、やっぱり日常から離れたほうがいいのか

  • ところどころになるほど!ポイントあり!
    全体通しては私には難しく、
    半分くらいで今回はストップ。
    また機会があれば読みたいな。

  • 諸富先生。渾身の一冊。ロジャースへの愛が詰まっている。

  • カール・ロジャースの考え、生い立ちを丁寧にかつわかりやすくまとめてくれている
    以下、参考をメモする

    「治療的人格変化の必要十条件」
    ①二人が心理的に接触している
    ②一方の人は、不一致状態、すなわち傷つきやすい不安な状態にいる
    ③もう一方の人(セラピスト)は、この関係の中で一致している(統合している)。
    →一致:体験していることと意識していることが正確に合致していることを示す。セラピストの「自分自身に対する深い受容と共感である」。
    ④セラピストは、自分が無条件の積極的関心をクライアントに対して持っていることを体験している。
    →受容:同感、賛同、褒める、叱るをしない。つまり、評価をせず、積極的かつ肯定的な関心を向けることである。クライアントの言わんとしていることをいい感じで評価せず、ただそのまま、一つ一つを丁寧に受け止めていく。
    ⑤セラピストは、自分がクライアントの内側のフレームに立って、クライアントをその内側の視点から、共感的に理解していることを体験している。またクライアントにこの体験を伝えようとしている。
    →共感:クライアントの内側の視点に立ってクライアント自身になりきったかのようにして、クライアントが生きている内的な世界を共に体験する。そこで感じ取ったことを伝え返す。
    ⑥クライアントには、セラピストが共感的理解と無条件の積極的関心を体験していることが、必要最低限は伝わっている。

    それについての但し書き
    ①これらの条件は、ある種のクライアントには用いられるけど、他のタイプのクライアントには別の条件が必要であるとは述べられていない。
    ②これら6つの条件は、クライアント中心両方の本質的な条件であるけれど、他のタイプの心理療法には別の条件が必要であるとは述べられていない。
    ③心理療法は種類の人間関係であって、日常生活で起こる他のすべての人間関係と違った種類のものであるとは述べられていない。
    ④セラピストには、特殊な専門的知識ー心理学的、精神医学的、医学的、または宗教的なーが求められる、とも述べられていない。
    ⑤セラピストがクライアントについて、正確な心理診断をおこなうことが心理療法には必要である、とも述べられていない。

  • 諸富さんのロジャーズへの愛が伝わってくる内容に感じました。とっても面白かったです!!おすすめの書籍を次は読んでみたいと思います。

  • カウンセリングの傾聴について

  • カール・ロジャーズの原典をいきなり読むのもどうかなって思って、借りました。パラパラめくってみて、手始めにどんな原典を読めばいいか、自分の興味に合いそうな著作がありそうか、探すのに便利そうだったというのも、借りた決めてですかね。

    いやぁ、カール・ロジャーズ、面白い。アツい。
    文章から伝わってくる「推し」の熱量といえばいいか、文章から臭ってくる諸富さんの汗臭さというか、そういうのが微笑ましかったりうっとおしかったりするんですけれども、私こういうクセのある情熱で文章書くひと基本的に好きなので、私までアツくほたされてしまった感じです。
    基本的にこの本全部面白かったんですが、短いんですけれど4章、すごく繰り返し繰り返し読みたい。この箇所だけを毎日1年間365日読んでもいい。

  • カールロジャーズの生き方が、よく分かった。カウンセリングマインドは、カウンセリングの基本なので、教育関係者は知っておく必要が、あると思った。

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著者プロフィール

諸富祥彦:筑波大学人間学類卒業、同大学院博士課程修了。英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学教育学部講師、助教授を経て、明治大学文学部教授。教育学博士。日本トランスパーソナル学会会長、日本カウンセリング学会認定カウンセラー会理事、日本生徒指導学会理事。臨床心理士、上級教育カウンセラー、学会認定カウンセラーなどの資格を保有。テレビ、ラジオ出演多数。著書に『カール・ロジャーズ カウンセリングの原点』(角川選書)、『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(角川ソフィア文庫)、『はじめてのカウンセリング入門 上 カウンセリングとは何か』『下 ほんものの傾聴を学ぶ』(ともに誠心書房)、『思春期のこの育て方』(WAVE出版)、『50代からは3年単位で生きなさい』(KAWADE夢新書)など多数。

「2022年 『プロカウンセラーが教える 1on1コミュニケーション入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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