旅する神々 (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 19
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047036895

作品紹介・あらすじ

「困ったときの神頼み」とはよく言われる言葉だが、じっさい日本の神々は古来、人々の暮らしのなかで「都合よく崇め、招き奉られる(旅する)」存在であった。
大国主神の放浪の旅、山幸彦の海中への旅、吉備津彦命の助っ人の旅、倭姫命の伊勢への旅など、記紀等にあらわれる神々の姿を遡りつつ、連綿と日本の中で受け継がれる「原初」の信仰や神事の姿を掘り起こす。

感想・レビュー・書評

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  • 大国主神、倭姫命、倭建命など、記紀等の旅をする神々の足跡を辿ることで、日本の原信仰を探る本。

  • 私自身の古事記についての知識が浅く、いまいち理解ができないところもあったがとても面白かった。

    時代とともに神々も進化していく、寛容な時代があったのだなととても癒された。

    吉備津彦命と倭建命の章は、元ネタをなんとなくだが知っていたので理解しながら読めて大変面白かった。
    古事記と日本書紀は完全に別物だと思っていたので、古事記がさらに編纂されたものが日本書記と知って驚いた。この辺りの知識をつけたい。

    山幸彦の章で、お産の立会いが昔はタブーだったと知り驚いたとともに、その理由が
    p92「妊婦の健康を維持するための隔離であった。家事からも夫の世話からも解放された。」とあり、現代でもタブーにした方が妊婦さん休めるのではないかな?と思ったりした。

    また、著者の遊廓成駒屋を拝読し人柄に惹かれこの本を手に取ったので、ひめを比売と書くことに興味が湧いた。なぜ売るの字が使われたのかしら。

    原始信仰から西洋では一神教に日本では自然信仰を残しつつ神仏習合と地域の来訪神の多様な信仰へ
    島国と島続きの違いなのかわからないがこの違いが気になっていたので、終章で西洋では土着の来訪神がキリスト教と融合して伝わったのではないかとあり、なるほどなと思った
    伝わる宗教もその土地や国との相性によるのかな?と思ったり

    古事記をちゃんと理解してからもう一度読もうと思う。

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著者プロフィール

【監修者略歴】
神崎 宣武(かんざき のりたけ)
1944年岡山県生まれ。民俗学者。現在、旅の文化研究所所長、東京農業大学客員教授、公益財団法人伊勢文化会議所五十鈴塾塾長、一般社団法人高梁川流域学校校長、岡山県文化振興審議会委員などをつとめる。岡山県宇佐八幡神社(井原市美星町)宮司でもある。
主著に、『盛り場の民俗史』、『江戸の旅文化』、『三三九度─日本的契約の民俗誌』、『「まつり」の食文化』、『しきたりの日本文化』、『「おじぎ」の日本文化』、『「うつわ」を食らう―日本人と食事の文化』『吉備高原の神と人―村里の祭礼風土記』『いなか神主奮戦記―「むら」と「祭り」のフォークロア』などがある。

「2021年 『総社観光大学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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