戦国大名・北条氏直 (角川選書)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047037052

作品紹介・あらすじ

戦国大名家きっての名門、小田原北条家の五代目にして最後の当主・氏直。小田原合戦の翌年、羽柴秀吉の旗本家臣として政治的復活を遂げたものの、直後に不慮の死去を遂げた。戦国時代の最終局面を生きたわずか30年の生涯は、「天下人」信長・秀吉・家康との関係に彩られた人生であった。知られざる氏直の生涯をたどりながら、大名同士の抗争の時代から「天下一統」が遂げられていく、戦国社会の激動の状況を鮮やかに活写する。

感想・レビュー・書評

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  • 北条氏について誤解していたことの多かったことを痛感した。1590年の小田原落城後に氏直は秀吉に赦免され、領地も与えられたこと。彼が若くして死亡した後は、叔父・氏規の子孫がその領地を受け継いでいったことなど。これまでは北条氏は全く孤高の存在として世の動きに取り残されたため、全く滅亡してしまった戦国大名と理解していた。氏政の時代から信長と結ぼうとしたこと、氏直が家康の娘婿となり、秀吉と対抗しようとしたこと、その後は秀吉の妹婿家康との繋がりから豊臣家に繋がろうとしていたが、偶発的に秀吉の怒りを招いて小田原攻めが行われたことなど。優秀な北条一族その配下の人たちが滅亡後も多くの大名たちに仕えることになった…。
    小田原城の惣構が大阪城をはじめ、その後の城壁のモデルになったこと。氏直が今川氏真の養子として今川家を継ぐことになっていたことなど、数多くの驚きの情報だった。

  • 戦国北条氏5代目の伝記、小田原合戦で父の氏政は切腹したものの氏直は、徳川家康の娘との婚姻関係のおかげで高野山への追放後取り立てられた(がすぐ30歳で病死)。北条氏は、関東統一を目指すが、今川、武田、上杉家などとやりあっているうちに織田が台頭、これには従うが本能寺で一旦離脱し羽柴秀吉とはうまく結べず、家康を通じてしか交渉できなくて、最終的に敵対に至る。

  • 北条氏5代で最も短命だった氏直の生涯を追っている。

  • 北条氏直についての本。氏直は有能である事は分かっていたがそれでも、父である氏政が軍事・外交などを主導していたというイメージを持っていた。しかし、これを読んで自らの意思で決断を下すことがあり、氏政の言われるがままだった訳では無いという事がわかった。そして、氏直の新たな一面を知る良い機会になった。

  • 戦国北条氏最後の当主・北条氏直の短すぎる生涯を詳述。家督を受け継いでも先代の補佐を受け続け、いよいよという時にはすでに「天下人」が隆盛しており、氏政の戦国の常識に則った行為とお互いの取次の齟齬をいかんともし難く家を滅亡させてしまう。そして高野山蟄居ののち領地を与えられて豊臣政権で復活の目が出た矢先、あっけなく没してしまう。その後の叔父の氏規とその子の氏盛の系が狭山藩となっていく過程を付する。

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著者プロフィール

1965年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。駿河台大学教授。著書『戦国遺文房総編』『戦国遺文武田氏編』『北条早雲とその一族』・『百姓から見た戦国大名』ほか。

「2021年 『室町遺文 関東編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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