戦国大名・北条氏直

  • KADOKAWA (2020年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784047037052

作品紹介・あらすじ

戦国大名家きっての名門、小田原北条家の五代目にして最後の当主・氏直。小田原合戦の翌年、羽柴秀吉の旗本家臣として政治的復活を遂げたものの、直後に不慮の死去を遂げた。戦国時代の最終局面を生きたわずか30年の生涯は、「天下人」信長・秀吉・家康との関係に彩られた人生であった。知られざる氏直の生涯をたどりながら、大名同士の抗争の時代から「天下一統」が遂げられていく、戦国社会の激動の状況を鮮やかに活写する。

みんなの感想まとめ

戦国時代の激動の中で生きた北条氏直の生涯を描いた本書は、彼に対する誤解や先入観を解きほぐし、真実の姿を浮き彫りにします。小田原合戦後、氏直が秀吉に赦免され領地を与えられたことや、彼の政治的な意図、家康...

感想・レビュー・書評

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  • 北条氏について誤解していたことの多かったことを痛感した。1590年の小田原落城後に氏直は秀吉に赦免され、領地も与えられたこと。彼が若くして死亡した後は、叔父・氏規の子孫がその領地を受け継いでいったことなど。これまでは北条氏は全く孤高の存在として世の動きに取り残されたため、全く滅亡してしまった戦国大名と理解していた。氏政の時代から信長と結ぼうとしたこと、氏直が家康の娘婿となり、秀吉と対抗しようとしたこと、その後は秀吉の妹婿家康との繋がりから豊臣家に繋がろうとしていたが、偶発的に秀吉の怒りを招いて小田原攻めが行われたことなど。優秀な北条一族その配下の人たちが滅亡後も多くの大名たちに仕えることになった…。
    小田原城の惣構が大阪城をはじめ、その後の城壁のモデルになったこと。氏直が今川氏真の養子として今川家を継ぐことになっていたことなど、数多くの驚きの情報だった。

  • 小田原北条氏最後の当主、氏直の評伝。小田原合戦までの叙述は同著者の「北条氏政」の内容と多く被る。独自の動向としては滅亡後のものとなり、本来予定されていたと思われる政治的復活や、遺領を継いだ狭山北条氏成立の過程が興味深い。

  • 戦国北条氏5代目の伝記、小田原合戦で父の氏政は切腹したものの氏直は、徳川家康の娘との婚姻関係のおかげで高野山への追放後取り立てられた(がすぐ30歳で病死)。北条氏は、関東統一を目指すが、今川、武田、上杉家などとやりあっているうちに織田が台頭、これには従うが本能寺で一旦離脱し羽柴秀吉とはうまく結べず、家康を通じてしか交渉できなくて、最終的に敵対に至る。

  • 北条氏5代で最も短命だった氏直の生涯を追っている。

  • 北条氏直についての本。氏直は一般的にいわれるほど、愚将ではないがそれでも、氏政が実権を握っていて決定権がなかったというイメージを持っていました。しかし、これを読んで氏直のイメージがだいぶ変わりました。元々、好きな武将ですがこの本を読んでさらに好きになりました。

  • 戦国北条氏最後の当主・北条氏直の短すぎる生涯を詳述。家督を受け継いでも先代の補佐を受け続け、いよいよという時にはすでに「天下人」が隆盛しており、氏政の戦国の常識に則った行為とお互いの取次の齟齬をいかんともし難く家を滅亡させてしまう。そして高野山蟄居ののち領地を与えられて豊臣政権で復活の目が出た矢先、あっけなく没してしまう。その後の叔父の氏規とその子の氏盛の系が狭山藩となっていく過程を付する。

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著者プロフィール

1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授。著書に『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房、2003年)、『戦国大名 政策・統治・戦争』(平凡社新書、2014年)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書、2006年)など。

「2021年 『戦国「おんな家長」の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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