死と生の仏教哲学 親鸞と空海を読む

  • KADOKAWA (2023年3月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (300ページ) / ISBN・EAN: 9784047037175

作品紹介・あらすじ

生まれると同時に、誰もが死への旅を歩み始める。誕生・成長・消滅の逃れられないサイクルには、いかなる意味があるのか。阿弥陀仏の存在を通じ、生死を超越する静寂としての「浄土」をみた親鸞『正信偈』。「空」という自己否定の思想により、世界が大日如来の身体として聖化されることを説いた空海『即身成仏義』。自らの老いと死、身近な人の死、留まることのない時間を冷徹に見つめ、日本仏教の礎を築いた二大巨人と対話する仏教哲学。

感想・レビュー・書評

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  • 親鸞『正信偈』と空海『即身成仏義』を精読し、対比させながら、仏教思想を現代に生かす方法を「神学的」に考える。両者は対極の思想なのかというと、自己否定という点で共存しているといいます。
    カルチャーセンター講義の筆録をもとに構成。著者はこれまでも同様の考察を発表されてきましたが、3年ほど前にお身内の方を亡くされたそうで、死に関する言及が凄みを増しています。

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著者プロフィール

国立民族学博物館名誉教授、専門はインド学、著書に『死と生の仏教哲学:親鸞と空海を読む』(角川選書 2023)、『三人のブッダ』(春秋社 2019)

「2025年 『談 no.132』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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