誰も知らない防衛庁 女性キャリアが駆け抜けた、輝ける歯車の日々 (角川新書)
- 角川書店 (2001年9月7日発売)
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感想 : 7件
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784047040502
作品紹介・あらすじ
なぜ不祥事が続くのか?日本の防衛論議のどこがおかしいのか?防衛庁に身をおき感じた、机上の論理と「紙の兵隊」の現実…。一人の女性研究官が見た防衛庁の現実とは?日本の本質を考える衝撃の告発本!!
みんなの感想まとめ
組織の中での個人の意識や役割、そして日本の防衛庁の現実を深く掘り下げた作品は、女性キャリアの視点から防衛省の文化や問題点を明らかにします。著者は、80年代に入省した女性として、当時の男女平等の実現がい...
感想・レビュー・書評
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転入してくる幹部の娘の学校を探したり、宿舎が決まらないからと職場で寝泊まりしている人を見て、
ことほど左様に、この組織では「私」の意識が実にあいまいである。というより、私はほとんど「公」に組み込まれている。p50
とあり、やっぱりそう思うのかと思った。
あの組織は会う人には実に居心地が良い。人生をかけても良いほどに。学校の部活やサークル棟の延長線上みたいなところに自衛隊はある様な気はする。
特に日本社会では、その戦後の特殊性から断絶されて、奥の院にしまわれた所である故に。
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80年代に入省した女性キャリアから見た防衛省・自衛隊が描かれている。当時の日本社会から見た防衛省・自衛隊の扱い、組織の文化や、問題点を知ることができる資料として価値がある本。
同時期に入省された黒江元次官の経歴と比較しながら読むと、国家公務員の採用は本来男女平等であるところ、いかにそれが実現されていなかったか、当時の防衛省が女性のキャリアパスをどう設計するか模索しており、男女の機会平等が道半ばであったかがよく見えてくる。
この本が書かれてから時間が経つが、変化しつつあるところと、変わっていないところがある。例えば自衛隊と軍隊の本質的違いとして、非常時を想定した独自の「法と正義」の有無が挙げられており、これらがない自衛隊はあくまで「武装した国家行政組織」でしかないという指摘は、近年問題視されている各課題(ドローンの活用が各種法令との関係で難しい等)の土台を理解する上で腹落ちするものであった。 -
入庁して自衛官用のステテコ配りなどの雑用から始まり、内局勤務を経て、行政職から研究職への異例の転向という、興味深いキャリアをもつ女性の自伝。防衛省・自衛隊への辛口ラブレター。組織への愛着の裏返しである厳しい視点で、十数年の防衛庁勤務を語る。
巷に防衛省(庁)事務官のことを主題にした書籍が自衛官に関するものに比べて少ないので、参考になった。
部隊では閉鎖的な組織柄(早ければ16くらいから自衛隊という人もいる)どうしても発生する一部の世間知らず自衛官に振り回されて、内局では職員の過労死、ストレス性の各種体調不良のオンパレードの激務って、事務官も楽じゃないな。
各国駐日武官の話が面白かった。「次はイタリア抜きで」って、ネット上だけのジョークかと思ってたけど、ドイツ人も言ってるのか。
自衛隊の情報漏洩について著者が危惧するところは、2015年あたりに発覚した元陸自高官の元駐日ロシア武官への情報漏洩の図式と全く同じでびっくり。これにはため息。
制服組の台頭にも少し触れてるけど、この辺は自分の考え方と近くて、制服組は政治に関心はもつべきだが、自ら政治的に動くべきじゃないってところはその通りだと思う。2016年にはいってからの統幕の、内局からの作戦計画策定の権限移譲の要求の話とか、従来の、幕が運用のみ所管する形から、作戦計画という政治的判断を要する分野まで権限拡大を目指す動きがあるなかで、また内局と制服組との関係については考えなきゃいけない時だと思うから、タイムリーな話だった。これは内局が最後の線を守り通す形で決着するみたいだけど。シビリアンコントロールやいわゆる文官統制の話はもう少し勉強してみたい。自衛官は自衛官で思いがあるんだろうしなぁ。
かなりの男性社会であった組織で仕事と私事、母親の各立場を両立しながら奮闘する女性の物語でもある。
「輝ける歯車」論。組織に生きる人の一つの生き方として良いと思った。
古い本だけど色々と興味深い話満載で、この時期に読めてよかった。防衛に関する話は時事性が高いけど、その他の部分は組織で働く上での考え方や男性社会での女性の奮闘など、社会人全般、特に働く女性にも読んでほしい内容。
筆者は安全保障に関する専門書も何冊か執筆している。今度読んでみよう。 -
先生の本。
いろいろ考えさせられました。
実際にお話していても非常に素晴らしい先生です。
やさしく厳しい方です。 -
ずいぶんとっちらかった内容だけれど、仮に日本に軍隊が正式に誕生したとして、自衛隊はあくまで法律的には軍隊ではないのだから、旧帝国陸海軍が自衛隊とは完全に別物であるように、今の自衛隊とは完全に別物として扱われる、という指摘に、あ、そうかと思う。それまた変な話だが。/昔、六本木で全然制服着た自衛官を見なかったと思ったら、必ず着替えて出かけていたからだ、というのにちょっとびっくり。それだけ表に出られない存在だったわけだが、湾岸戦争以後なまじ表に出てきた分、たるんできているという指摘にも同感する。
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自衛隊や防衛庁(省)への見方が少し変わりました。筆者の家庭のことには悲しくなったけれど…
