人間・動物・機械―テクノ・アニミズム (角川oneテーマ21 (C-35))

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047040656

感想・レビュー・書評

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  • 最近SoftBankから家庭用ロボットpepperが出た。
    技術進歩が進むこの世界では、これから機械との共存の問題がより顕在化してくるであろう。
    本書では、古来からの日本の思想であるアニミズムを用いて、機械との共存を説く。
    人間との境についても書かれているため、その主張も受け入れやすい。

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    [ 参考となる書評 ]

  • “コンピュータが道具だというのは、わざわざ識者に言われるまでもない常識である。だが、なぜそれを、識者と称される人が、あえて言わなければならないのだろうか。その方がぼくには気にかかる。(28頁)”と奥野氏は言い、

    “識者がわざわざ「道具」だと強調するのは、彼らはコンピュータを使っているうちについつい「道具」以上のものにみえてしまうという識者らの恐怖を告白しているように思えてならない(28頁)”と奥野氏は言う。
     
     道具または機械は多種多様であろう。そして時を経るにつれ進化されたり発明されてきたというのが、道具・機械の歴史なのではないかと思う。そしてその道具・機械を用いたり頼ったり振り回されたりと、正と負の両面があるのだと思う。
     
     また“人間が道具を一方的に使うのでなく、道具が人間の発想に影響し、人間の発想を解発する。コンピュータは、人間の道具として、人間の発想過程に入りこみ、人間の脳と協調して人間に発想させる。このような脳とコンピュータの「融合」が、近未来には様々な領域で起こってくるだろう。(30頁)”と言う。人間とコンピュータ(道具・機械)の在り方・付き合い方を考えさせる本なのだと思う。

    “マクルーハンにしても、ウィーナーにしても、ドーキンスにしても、一方で強引なまでに「人間機械論」を主張しておきながら、最終的には、人間が機械とはぎりぎりのところで「決定的に違う」と必死で言いたがる。おそらくそれは、彼らが西欧の近代的価値観にとらわれているからだろう。 
     ぼくたちに必要なことは、その西欧近代主義の価値観から、人間と他の生物、あるいは機械との違いを強調することではなく、遠いぼくたちの祖先がほかの動植物と交わしていたアニミズムの世界を、近未来の情報環境に取り返すことだ。
     かつて、東アジアに住む人々が、自分たちの周りの動物や植物、草木虫魚とあまねく話をしていたように、今日、この地域で電子機械が環境化するとともに、そこに生きる若者たちは、クルマやケータイ、コンピュータ、ロボットなどと親和的な関係をもっている。これを、今日のアニミズム、つまり「テクノ・アニミズム」と名づけることができるだろう。(45頁)“

  • 機械が増えて、人間と機械の境界が曖昧になってきているけど、でも動物と人間の境界だって曖昧だったぜ。/昔から東南アジアには「アニミズム」っていう物とか動植物なんかを崇拝する習慣があって、機械(テクノ)に魂とか感じて崇拝しちゃう習慣(アニミズム)が日本にはあるのかもねー、と。/機械ってのはもちろんパソコンも含むわけで、例えばインターネットによって人間はこれまでの人間と変わってしまったなあ、ということ。これはインターネットキッズの現実ですよね。特にしゃべるということとキーボードを操作することが同義になるなんて。

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著者プロフィール

関西学院大学大学院社会学研究科教授
『ジャパンクールと江戸文化.』(岩波書店、2007年)、『日本発イット革命―アジアに広がるジャパンクール』(岩波書店、2004年)、『第三の社会』(岩波書店、2000年)、『人間・動物・機会―テクノアニミズム』(角川新書、2002年)。

「2009年 『「インターネットと人権」を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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